自前の検索エンジンに「あずにゃん」と入力すると、常に関連ワードのトップに君臨する「あずにゃんペロペロ」。

その語意や発祥に興味はないが、なぜこうも支持されているワードであるのか、について分析しよう。

その理由は、ズバリ「語感」だ。

まず濁音について感じて欲しい。
ゴリラ、ビスコ、ダンケシェーン。
マーベラス、蛇女、スターダスト。
光化学スモッグ、ムスタング、チキンレッグ。
など各々の持つ意味とは別に、
「強そう」なイメージは抱かないだろうか?

「宇宙怪獣ギルギルガン」などとくれば、その実姿を知らない者ほど「ものすごい悪さをしそう」なイメージなこと請け合いだ。

そこで大切なのが、半濁音。

プーヤン、ピッケル、プリンセス。
林家パー子、うわっぱり、ランチョンポーク。
シュリンプ、コーラアップ、くるりんぱ。
濁音と反比例するかのような、
「可愛らしさ」「コミカルさ」を感じて止まない。
タイの女子バレーボーラー「タパパイプーン」など、もはや妖精かと錯覚する。

レッスン3。濁音と半濁音の融合。

「ブラックサンダー パフ入り」。
「ブラックサンダー」ときたら、そこそこレベルの高い敵マッチョが繰り出す必殺技のようであるが「パフ」が故にフニャフニャに、女子が食しても違和感のない菓子へと華麗なるイメチェンを遂げる。

この法則により、
「あ“ず”にゃん」の持つストロング風味を「“ペ”ロ“ペ”ロ」が包み込み、本家の可愛らしいイメージへと昇華させたことこそが、問題の本質だと確信している。

あと、本当は絶対違うとも確信している。