コレは少し漫画で読んだコトがあって好きだったから、迷いも無くトライ！好きな漫画こそアニメ化って抵抗があった筈なのに、いつの間にか全く逆になっているから自分が怖い。
北海道の農業高校を舞台にした青春日常モノ。「のうりん」と基本設定こそ似ているが、こちらはエロもコメディも無い正当もの。
進学中学の学力競争で心を病んでしまった主人公ハチが、心機一転と農業高校「エゾノー」へ入学する。そこで迎えたクラスメート達の多くは、専業農家を家業とする跡取りたちだった。そんな仲間たちと農業を通じて変わっていくハチのストーリー。‥やっべ、こんなん書きながら泣きそう。凄く良かったんだもの。
作風は感動もユーモアもふんだんに含みつつ、それでいて描写が全然押し付けがましくない。大自然の圧倒的なエネルギーがハチたちを通じて、観ているコチラに染み込んでくるんだ。時にそれは気象の猛威だったり、動物の生命力だったり。
また学生たちは爽やかで馬鹿で優しくて、一生懸命で美しくて賑やかだ。なんかもう保護者目線でハチたちを見守っちゃって、画面越しに彼らと一喜一憂を楽しんでしまった。そいつらの親達もカッコイイ大人ばかりで、本来は人同士の愛もまた自然の一部なんだろうな。なんて思ったよ。
原作は連載中なので当然完結感には欠いたものの、1話1話から得られた快感は実に忘れ難いものとなった。
90点！