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このところ美菜ちゃん分が不足しているなあと感じ、全12話観ました。

なんとなく癒されそうなタイトルを選んだのだが、まさかの原作パチンコ。いやパチンコのメジャータイトルなんで「海物語」は当然知ってましたけども、それがアニメ化していたことも知らなかったので「おっ」てなプチ衝撃。

ストーリーは割と単純で。主人公は御存知我らがマリンちゃんだが、早速叫ぼう「Yes.アスミス!」。ひょんなキッカケから彼女が海の世界の「巫女」として覚醒。方や人間界で美菜ちゃん演じるかのんちゃんは「空の巫女」として、二人で悪を倒すんだ!というプリキュア的なヒロイックもの。プリキュアは観たことないからイメージだけども。
話数の割に登場人物は少なく、世界観もシンプルに終始。「善とは悪とは」や「愛ってなんだ」的な。ただコレに関しては哲学的な掘り下げが浅く、「それでいいのかよ?」という疑問ばかりが残る。なんか大したことのないものにウダウダと葛藤し、無駄に尺を使いまくったなあという感想。だもんで基本的に退屈でつまらなかった。

しかし!前述のアスミス&美菜ちゃんペアにとどまるだけでなく、サブキャラに愛生ちゃん沢城ちゃんを起用した功は讃えたく。況してや「人間チーム」の美菜ちゃん&愛生ちゃんに関しては、その設定から沖縄弁を喋るというレアボイスにはアヘりまくりだった。

さあ、ここからは恒例化しつつある佐藤順一パッシングですよ(笑)
まず監督もがっつり噛んでいたであろう音響が駄目ね。沖縄色のBGMを優先させた結果、感傷的なシーンは良くてもバトルシーンが全然アガらない!他にも原作唯一のポイントであったサムの筋肉は削ぎ落とされ、普通のスカしイケメンに成り下がったキャラデザ。モンスターも「タコ」「ハリセンボン」と続き、「海物語」のオールスター登場を予感させながらスルーな設定。細かく文句は尽きないものの、彼の最大の悪業は、決め台詞のウザリピートですよ。
アスミスに「愛してるー!」を連呼させるのはOKだった反面、美菜ちゃんに「死にたい」を馬鹿ほど読ませるのは万死に値する。どういう感性だとああいうキモいワードを選定できるのか。女の子の魅力を台無しにさせる能力がずば抜けている佐藤力により、萌アニメとしても甘い仕上がりになってしまった。

65点。