そもそも人間という生物の肉体構造は、生命の核となる心臓からして中心に無いもので。だからこそか左右対称のシンメトリーの美しさに心を奪われつつも、現実の自分は全くそうでは無くて。

そんな自分の際たるアシンメトリーっぷりとしては、現在右だけ腋毛を剃っているという事実。今回はコレについて書こうと思うので、これ以上はもう読まないでください。無駄に長くなりそうだし。

いつからか慢性化してきた、右腋からの異臭。そのビッグな異臭は、ビッグイシューを売るおじさん達よりも遥かにタチの悪いものであると確信してしまうレベル。
まあ年々デブになっているし最近事務所の温度が無駄に高いなどの要因から汗ばみがちであるのも納得だが、それにしてもこの異臭はおかしいだろうと。なんせデオドラント対策を試みるも、3時間もたないんだから。しかもなんで右腋だけやねんとか、そう言えば右腋毛の長さもおかしいとかで憤りが達してしまい、取り敢えず毛を剃ってしまったというワケ。
そんな努力もなんのその、それからも僕の右大臣様は全力で苦味走り続けていた。

一方右側と言えば、長年患ってきた首痛も特徴的。首の筋などコンビニの営業時間ほど張り続けているのは、気付くと外れる肩の関節によるものか。取り敢えずコレといった原因は不明なまま今に至るのだが、ここ最近はその痛みが過去ベストを更新するのではという勢いだった。

こういう時ヤケッパチで行うのが、自己修復。ジョジョさながらの奇妙な角度に首を捻ってみたり、またはスピリチュアルなものが憑依したが如く、不安定にヘッドバンキングをキメたりする。
それでも尚改善の兆しは無く、ならばとノリで複合技のジョジョバンキングを初敢行したところ、首というか脳の端っこあたりが小さく「コリッ」と鳴った。瞬間「死んだ?」を感じさせる刹那のホワイトアウトも併発したが、その後特別な異常には繋がらなかった。

ていうかむしろ、それを機にみるみる回復していく首。ソッコー治った!という感じでも無いが、日に日に痛みが消えている。
それと共に剃毛を果たしたミギーが、徳の高い僧侶のような穏やかさに。自ら放つ臭いで召されるらしいカメムシルートに入ったなと嫌な覚悟をしていたのが馬鹿らしいほど、こうなる前の自分を取り戻しつつある今日この頃。

なにこれ?
結果オーライという便利な落とし所もあるけど、あの日聞いた「コリッ」の音と本気で死がチラついた独特な瞬間は鳥肌な怖さがあって、ついつい思い出してはテンションを下げている。
知らぬ間にキャトられてエイリアンに埋め込まれたスイッチがたまたま押せたという仮説が最有力だけど、異世界の住人がもたらしたのが地味な痛みとワキガというのもイマイチしっくりこない。

あの日聞いたコリッの正体を僕達はまだ知らない

ここでsecret base 〜君がくれたもの〜」が流れる作品アニメとか、どう?
※この作品はノンフィクションです