歌は世に連れ、世は歌に連れとも申しますが、アニソンばかりに釣られている余は、社会的に辛ぇとボヤいております。

他愛もない日常の会話で、趣味の話になります。そこでストレートに「アニメ」を公言できないチキンハートな僕なので、その代りに「音楽」などと言いがち。“但しアニソン特化”という心の声は伏せつつですが、近年の特化を除いた場合、なかなかであろう広範囲のミュージックファンである
自負もありまして。「ゆりかごから墓場まで」なんて語感にあやかり「童謡から演歌まで」なんて表したりもしますが、それは洋楽に疎いという意味を強く含むものです。

自分の音楽歴に於いて洋楽を購入したことなど、恐らくアルバム10枚にも満たないのではと。
こんな僕が最近ハマりつつあるのが所謂ブラックミュージックで、特に60〜80年代の黒人音楽に強く目覚めつつあるのです。

その理由のひとつには、ちょっと前にやや奮発してスピーカーを購入したこと。これにより音楽だけを楽しむ機会がグッと増えています。次に同時期に揃えたAmazon機器の関連サービスとして、聴き放題の音楽コンテンツを契約したこと。
またそれまで意識的に洋楽全体を避けていたのは、「洋楽ファン=スカし野郎=赤坂泰彦とか大好き=パソコンをピーシーって言いそう=ママのパイオツでも吸ってな!」とかの勝手な偏見があったのですが、いやそういうのはもうやめようと。厄年も終えた年頃になりますと、不意にそんな心持ちになったりするもので。
そんな僕がある日なにかの操作ミスで聴いてしまったカーティス・メイフィールドの「MOVE ON UP」が転機となり、それからはパツキンネーチャンがカルマを愉しむ時の「more!more!」な勢いで今に至るんですが。

ここで心強い存在が、義弟でした。
彼に一見してソッチに造詣が深いと察せたのは、なぜか常に車の中を洋楽アルバムでいっぱいにしていたこと。それでいて件の偏見を回避できたのは、学生時代を海外留学で過ごしていたというバックボーンがあったからこそ。またそれとは別に何故かプロレスラーの入場曲の好みが似ていた等の親近感もあって、頼ることと相成ったワケなのです。

こんなとんとん拍子で若干の間にも数十のグレイトアーティストとの邂逅が果たせたのですが、もうね、ちょっと悟りを開きつつありますよ。
男はブラックで、女はアニソンに限るなと。
男性ボーカルに於いては黒人の深みに敵う対抗馬は存在せず、女性ボーカルでは日本の声優さんらによる幅の前で競える存在は皆無だろうと。

なのでズブズブのまま女性voによるアニソンは継続しつつ、プラスで男性のブラックミュージックを愉しめている今日この頃。どちらもお互いに琴線に干渉しないところで心を振るわせてくれる幸せ。

一方そういう魂の美学を邪魔するノイズの最たるものが、テレビのバラエティ音。
クソ稚拙なCM曲や、下卑たクソタレントの銭臭い声色が耳に入る度にイライラするんだけど、そういうのが大好物な母親が、今日も隣の部屋で爆音を垂れ流すのだ。
留守でテンションが上がりブラック三昧だった束の間の休日も、急遽帰宅したBBAの無神経による徳光の笑い声で台無し。

こんな締め括りになる予定で書き始めたブログじゃなかったんだけどな。最初はノリノリで書いてたんだけどな。
テンションが富士急のアレくらい急降下しちゃったので、もう風呂入って寝よう。