政府はコロナウイルス対策の緊急事態宣言を1か月延長する方向であるという。そうなれば今後も商店や企業への休業要請が続くことになる他、国民への外出自粛の圧力も続くことになる。

 

私はそもそも緊急事態宣言自体の必要性を疑っているが、これ以上の延長はいたずらに国民生活を混乱させ、経済へのダメージを深刻化させるものだと思う。

 

消費の低迷や失業者の増加がもたらす影響は計り知れない。安定した生活を送れる政府関係者やメディア、コメンテーターなどはこの深刻さが理解できていない。

 

死者の数も欧米に比べて大幅に少なく、今後も爆発的に死者数が増えるとは到底思えない。それなのにこれ以上自粛を続ける必要性はあるのだろうか。

 

まるで今の政府は、降伏の決断ができずにズルズルと戦争を長引かせて国土を焼け野原にした戦時中のようである。このまま自粛を続ければ、日本は失業者で溢れることになる。

 

命の価値は平等であるなら、コロナで死ぬ人の命も、他の感染症で死ぬ人の命も、職を失い自殺する人の命も等しいはずだ。にもかかわらずコロナで失われる命だけ特別扱いするようなメディアや政府、行政の姿勢は理解できない。

 

現状の行き過ぎたコロナ対策は、それに見合う成果よりも、生じる混乱と経済的損失の方が大きいと思う。

 

国民の生活を真に考えるのなら、経済活動の再開に舵を切るべきである。自粛をやめて経済を回そう。