コロナウイルスの感染拡大防止のために厚生労働省が公表した「新しい生活様式」は突っ込みどころ満載である。

 

だいたい、ここまで国や行政に生活について口を出されると余計なお世話だと言いたくなる。

 

特に、食事について規定した項目を見ると、飲食業界の実情を全く分かっていないと思う。

 

「対面ではなく横並びに座ろう」←仲間内での飲み会はともかく、宴会でも横並びにしろというのか?テーブル席しかない飲食店はどうするのか?

 

「料理に集中、おしゃべりは控えめに」← いやいや、料理を肴にして一杯やりながら歓談を楽しむ所が居酒屋でしょう。

 

「大皿は避けて、料理は個々に」 ←揚げ物や刺身の盛り合わせとかいいいち小皿で人数ごとに用意するのかね?

 

また、厚労省だけではなく、日本フードサービス協会の定めたガイドラインだとさらに細かく規定している。

 

例えば、他のグループと2m以上間隔を空けるとか、卓上に調味料や冷水ポットを置かないようにするとかとにかく細かい。

参照はここ→http://www.jfnet.or.jp/contents/_files/safety/FSguideline_20514.pdf

 

間隔を空けようとすれば席数を減らすことになるから、店の売り上げは減るし回転も悪くなる。こんなことを守っていたら潰れる飲食店が続出する。

 

先日、テレビで大阪の串カツ屋が取材を受けていたが、席数を減らしたり営業時間を短縮したら通常の2割の売り上げだという。

 

厚労省の新しい生活様式や日本フードサービス協会のガイドラインは飲食店側の負担増や経済的損失を考慮していないと言える。本当に余計なお世話だ。普段通り営業すればいいし、居酒屋に行ったら歓談を楽しみたい。

 

コロナが怖い人は飲食店に行かずに家にいればいいだけの話。