安部的姿勢のアウトプット・頭頚部編 ②肩肋分離 | 毎日をちょっぴり生きやすくするあべもん(安部源生)のブログ

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作業療法士という生活を支える仕事をしています。講演会を全国10ヵ所以上でやっています。内容はセラピスト向けぁと筋膜、東洋医学、心理学。一般向けだとストレスケア、コミュニケーション など


皆さん、こんばんは!

OOOなセラピスト、
(Occupational therapy(作業療法)
×Oriental medicine(東洋医学)
×Oita(大分))

Oriental Physio Academy(OPA)
大分県支部長の
安部源生(あべもとき)です。

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九州では雨が続きます。
寒いので、皆さん体調管理は大丈夫でしょうか?

今回は
安部的姿勢のアウトプット・頭頚部~上部体幹編、第二回は、
肩甲骨と胸郭について
アウトプットしたいと思います。


若干頭頚部から離れていきますが、
全身を見ていく上ではかなり重要です。

②肩肋分離



頭部が前屈になると
自然と肩甲骨外転位となります。
胸郭全体が丸まっている感じですね。

こうなると、
呼吸補助筋である

胸鎖乳突筋、斜角筋などが

働いてしまいます。


肩甲骨と胸郭がピタッと張り付き、
肩で息をしてしまう状態です。



※肺気腫が典型例です。
努力性呼吸に伴い、
呼吸補助筋を過使用し、
筋肥大をおこします。


効率良く動くためには、

肩甲骨は胸郭からはがれる必要があります。

本来、
肩甲帯は胸郭に

のっかているだけの状態が理想的

と言われています。
胴体にやじろべえが乗ってるイメージです。




体軸理論では

肩肋分離

と言います。


肩肋分離を促すためには、

胸郭と肩甲骨を剥がす

事と、

胸郭自体の可動性が必要です。

僕が臨床で行っている
アプローチとしては、

まずはシンプルに
甲骨を胸郭から剥がします。




合わせて、
呼吸器リハで行うような

呼吸介助を行っています。

まず
呼気の介助としては
呼気に合わせて、
胸郭の運動、

肋骨の下制(前方回旋)

を促します。




吸気介助としては

ポストリフト

があります。


吸気時の胸郭の動きを介助する手技です。

吸気がなかなか出来ない人ほど
胸郭ではなく、

体幹が動いてしまいます。

深呼吸を促すとビックリするくらい
肩で息する人いませんか?笑

ポストリフトは
吸気に合わせて、
体幹伸展方向、

肋骨の挙上(後方回旋)

を介助する手技です

※試しに、
まず、
自分の限界までゆっくり息を吸ってみてください。
いったん、息を吐いてから、
もう一度息を吸うときに、
今度は1秒で限界まで吸ってください。
こうすると、
多くの人がかなり体幹を伸展すると思います。


以前話したように
肋横関節関節の付近には

交感神経幹

があります。
東洋医学を臨床に取り入れいてる理由って?③自律神経の項目を参照)




胸郭を持ち上げる時に
肋骨を横突起から引き離す様にすると

肋横関節の可動性を向上できます。





圧迫された交感神経幹を解放し、
自立神経にもアプローチが可能です

また、
症状に対応する経絡の

背部兪穴の場所を重点的に行う

とより良いでしょう。


(黒い部分は対応する刺突起)

※胸郭に対するアプローチは
良く使うので、また詳しくまとめたいと
思います。

次回は
肩甲骨→上肢へ繋げていきたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします!
お身体に気を付けて、お過ごしください。