卵管造影の続きを書こうかと
思いつつ…

今日はこの話題。
(気まぐれでスンマセン)


最近よく耳にする
マタニティハラスメント。

通称マタハラ。

wikiさんによると
『職場において、妊婦や出産者に対して行われる嫌がらせを指す言葉』
だそーで。


つい先日も何気に見ていたニュースで
話題になってた。


それに対して意見とか、
見解とか、そういうのが書きたくての
本日のブログではないのですが。


不妊治療経験者として言える事。
それは…


【パートナーと、職場が、
どれだけの理解を示してくれるか】


それによって治療への姿勢も、
向き合い方も大きく変わってくると
思ふ…と、言う事。


パートナーとのお話は
また今後おいおいするとして


今、お仕事を持つ主婦の方って
とても多いと思います。


ましてや、あたしのように
子供がいない夫婦なら
なおさら。


不妊治療は…思うより
結構な時間を取られるんです。


最初のうちは、そうでなくとも
排卵~採卵~受精卵移植~移植後
この間は結構、頻繁に病院に通わないといけなかったりして…


そういうあたしも。
前以ての予備知識で、
覚悟してたはいたけど。


「こんなにぃ?」
正直なところウンザリしなかった…
わけでもない。

最初に血液採取して。
結果が出てから検査や治療などが
なされる場合もあったので。

帰れるまで何時間も病院で
過ごすこともしばしば。

一度なんか。
半日以上時間がかかったことがあり
「あたしここまま帰れないんじゃ…」
と、錯覚をおこし泣きそうになったくらい。


それはそれはもう長~い時間、
待合室で過ごした経験も…


となるとですよ。
お仕事をしていると
お昼休みにちょいと抜けて…とか。
週末の休みを利用して…なんてのは、
出来ないに等しいわけですよ。


有給をうまく利用しつつ、
通うという形に。


とは言え、
有給とは名ばかり…なんて会社も
まだまだあることでしょう。

有給だけど…
連続で取るのは気がひけるとか。
忙しい最中、有給使うのは
とか。


あたしも、そんな一人でした。
パートだし、有給使っちゃっても
別に構わないんだろうけど。

なんせ小心者。
事務員、一人しかいないし
忙しい時に休むなんて、迷惑かけるよね。みんな困るよね…


なんて思ってました。
だからこそ、思い切って上司に不妊治療の事を打ち明ける事にしました。


やめる事覚悟で。


古い考え方なのかもしれないけれど。
子供が欲しい…その上での治療っていうのはあくまでも私のいち個人的な事情であって。

それで会社に迷惑をかけるのは、
やはり何か違うような気がしたから。


もちろん治療をうけるには
それ相応の資金が必要だし。
やれば結果が必ずついてくるものでもないので、いつまでかかるかも分からない。

であれば、少しでも働いていた方が資金は確保できる。


でも、不妊治療の行末に
妊娠があるとしたら結果早かれ遅かれ辞めなければならないときはくる。


治療のことを話した時、
上司の発した一言目は

『さあらさんの人生だから、
そうしたいと思うのであればそうすべきだと思う』


でした。

その後、治療によっては仕事を休まなければならないこと。その上で業務に支障が出てくるかもしれないことを話し…


正直に。
『仕事を辞めたくはないけれど、皆さんに迷惑をかけるのであれば次の方を探してもらった方がいいのかもしれない…』

と打ち明けました。
てっきり『そうか…』と言われると思っていたのだけど上司は次のように言葉を続けました。

『さあらさんのように頑張ってくれる人はなかなか見つからないだろうし、辞めさせるには惜しい人材だと思うので。

是非このまま続けて欲しい。
もちろんさあらさんが仕事をお休みした時はみんなでフォローするから』


と。
あたしは、上司がくれたこの言葉を
多分一生忘れる事はないと思う。

確かに、変に責任感だけは強いので。
あたしなりに仕事を頑張ってきたと自負してはいる。

でも…
たかがパート。
あたし自身特別な能力があるわけでもなんでもないし、あたしの代わりなんてごまんといるわけで…。

であれば別の人材を見つけた方が会社側としてもいいに決まっている。


上司の言葉を鵜呑みにしてしまうほど、自分が仕事が出来る人間ではない事は分かっていたし、そこまで自身を過大評価するつもりもない。

それでもあたしを【辞めさせる】という選択肢を一切持たなかった上司の気持ちが言葉では表し難いほどありがたかった。

いただいたご恩は一生忘れません…


大袈裟かもしれないけど、
本当にそう思った。


マタハラなんてのが職場に存在するのなら。不妊治療なんてなおさら言い出せないよね…


あたしはいい職場で、
いい上司に恵まれたので、
本当に運が良かったと思うけれど。


うちの上司のような寛大な方が。
前向きな考えの方が増えてくれれば
もっと『妊娠する』ことへのマイナスが減るのではないのかな。


不妊が増えていると言われているけれど、その分子供をもつことへの不安も増えているような気がする。


もちろん、それが当たり前な世の中に
なったとしてもフォローしてくれる方や支えてくれる人達への感謝の気持ちは、人として当然忘れちゃいけない事だと思うけれど。


マタハラなんて…
誰も幸せになんかしない
そんな言葉がいつしかなくなるといいなと思う。


何だかまとまりがない文になりましたが…あたしの経験も含め、誰かの一歩になってくれたらいいなという希望も込めての本日のブログでした