電力会社と連結しない家作り | 詩人 黒田誉喜  Blog from globe

電力会社と連結しない家作り

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僕が家を建てようと志してから
二年近くが経とうとしている。


僕たちは東日本大震災、
原発事故を経て、
家作りは危機管理の
大きな柱と考えるようになった。

家自体が倒壊しないことは勿論、
ライフラインが絶たれても
生活が狂わない家作り。

そしてそれは、
原発の電気を使いたくない
という気持ちと、
脱原発を成し遂げる為に、
一個人である僕が出来ることを考えた結果だった。

木と土と石の家。
そして
電力会社と連結しない家作り。

一峯建築設計
池山さんとの出会いの中で
僕たちはそこを目指すことになった。

僕たち個人個人が発電が出来て
その発電量で生活することが出来れば、電力会社は原発を持つ意味を失う。

そもそも人体の維持に
電気は必要ではない。

美しい水と美しい空気と美しい大地があれば人は生きてゆける。

電気を使わない生活を選択すれば、
脱電力会社は容易い。

しかし、
文明の利器にこれほどまで依存してきた僕たちにとって、電気を使わない生活は、不可能に近い。

冷蔵庫、洗濯機、掃除機
エアコン、ドライヤー、電子レンジ、
パソコン、それに加え、自動車までもが電気仕掛けになろうとしている。


僕は、一個人でも、発電、蓄電設備はもちろんだが、家の建て方や、電気の使い方や、生活スタイルを改善することで、電力会社の電力支配から脱却することは可能ではないかと思うようになった。

それに加えて
もし電力会社と連結せずに、
使用電力は少なくなっても、
電気を使う快適な生活が出来れば、
僕たちの生活を見て、他の人たちが
「 自分たちにも出来るんじゃないか?」
「 私たちも、こんな生活がしたい!」と
思ってもらえるのではないか。

そうすれば、少しずつ電力会社と契約しない家が増えていって、原発が自然と不要となるのではないか。

家作りと生活スタイルで
脱原発の想いを
世間に示していくことが、
詩を書いて抗うよりも
一番の支配への抵抗になるんじゃないか。

僕はそう考え始めたのだ。

では、実際に
電力会社と契約しない家は
可能なのか。

僕は可能だと信じている。

今、発電設備、蓄電設備については
暗中模索の最中だ。

間取りもほぼ決まり、

六月には地鎮祭の予定だが、

正直、電気設備については、
はっきりと決まっていない。

僕も大工の池山さんも不安は隠せない。

しかし、最近になって、
少し光明が見えてきた。

いろんな問題、
障害もあるのだけれど、

「電力会社と連結しない家。」

この目標を達成できるよう、
頑張っていこうと想う。

そして、
黒田誉喜邸
落成記念
オープニングパーティを
盛大に開催したい。w


また進捗をお知らせします。


黒田誉喜