夢みる僕ら。 | 詩人 黒田誉喜  Blog from globe

夢みる僕ら。

「 夢みる僕ら 」



宇宙が誕生し、

太陽が燃え始め、

ポカポカ陽射しが当たる
丁度良い位置に地球が周り、

雨が降った。

その日から今日まで、

生命の鎖は途切れることなく、

バクテリアから人類まで

進化してきた。

過酷な宇宙環境の中、

磁場や太陽風に守られながら、

脆弱な惑星は、

数十億年もの間、

営みを続けてきた。

月がもしなかったら、

地球はバランスを保てず、

今頃は宇宙の彼方だ。


数えきれない祖先の出逢いが、

ひとつでも欠けていたとしたら、

僕はここにいない。

僕が生まれて今日までの間、

大病も、大怪我も、

もちろん命を落とすこともなく
生きてこられた。

君がそこにいる確率も、

僕がここにいる確率も、

気が遠くなるほど低いはずなのに、

僕はここにいて、
君も僕のすぐ傍にいる。

今日を無事に過ごし、

美味しいご飯を食べ、

あれやこれやと、

会話を楽しみ、
温かい布団に寝転がる。

そして、明日は休みだ。

今ここで、こうしていること。


そう思えば、

なんだか僕たち、


すぐ覚めてしまいそうな


夢をみてるみたいだね。


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