安全神話再び。 | 詩人 黒田誉喜  Blog from globe

安全神話再び。


原発事故がなぜ起きてしまったか。
勿論、地震、津波が直接原因だが、
そのリスクに対する危機管理を怠り、放置した管理者に原因と責任がある。

気象兵器による攻撃を除けば、
地震、津波は、いつどこで起こるか
予測できないもの。

大飯原発を再稼働するにあたり、
政府の示す安全の根拠は
全く国民に説明されていない。

どんなケースを想定しているのか。

津波が押し寄せ、あらゆる配管や
施設が破壊された時に、
どのように原子炉の冷却を保持するのか。

住民避難の体制を整えたのか。

非常用電源の為の燃料は、
補給に要する時間耐え得るのか。

その為の道路の寸断は想定しているのか。

震災前と比べて何が変わったというのか。
僕はかわっていないとも思う。

どんなに素晴らしいシステムやツールがあっても、使うのは人間。

管理者の質が飛躍的に向上しなければ、事故の起こる確率は低下しない。

今、原発事故が起こる確率と、
津波を伴う地震が起こる確率は
イコールで結ばれていると僕は思う。

今回、政府が目論む再稼働。

電力の不足を補うのが目的ではない。

この国の核の炎を消さない為の
布石に過ぎない。

経済と命を天秤に掛け、
落ちたら死ぬ綱渡りをしているようなものだ。

落ちて死なない方法は、
そんな馬鹿げた綱渡りをしないことである。

たとえ向こうに渡れたとしても悦ぶのは一握りの金持ち。

落ちたとしても死ぬのは国民。

福島の悲劇を知りながら、
なぜ再稼働を容認できるのか、
僕には全く理解ができない。

みんなで核の炎を消そう。
支配から抜け出そう。


黒田誉喜












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