2023年9月25日(月) はれ 時々 くもり






早朝の南会津、県境付近。

本日は山梨まで走ります。

ただひたすら走るだけ。

そんなツーリングらしいツーリングは久しぶりかもしれない。






スマホのナビは確かに便利ですが今回は手書きのメモを頼りに走ります。

ナビの指示に従うだけのあの走らされている感に疑問を感じまして。

道に迷うことはないけれど振り返るとどう走ってきたか覚えていない。

全ての道を己の道とせよ。






男体山が見えてきました。


日光鬼怒川あたりまでなら目をつぶっても走れるのですが。






日光から足尾経由で群馬方面へ。

今回は山梨に住む親戚のおじさんを訪ねる旅です。

「今度遊びに行きます」は通常なら社交辞令ですが私はいつも本気です。

むしろ走るきっかけを頂いて感謝するくらいです。






渡良瀬川沿いに下っていきます。






草木ダムで休憩を。

やっぱりダムってツーリングの立ち寄り場所に最適なんだなぁ。

せっかくなのでダムカードを頂いていきましょう。






管理所は左岸にあるようです。

天端は車両通行可能。






ダム湖の向こうに男体山が遠望できます。

絶妙なロケーションですね。






ダムカードゲットだぜ。

地元のご出身の星野富弘さんの作品に彩られ。

ダムを目指すツーリングというのもずいぶん久しぶりです。

記憶をたどれば2019年以来ですか。

コロナ禍でダムカードの配布が中止されていたんですね。






林道をぐるっと下りると堤体直下まで行けます。

真のダムマニアならカード配布の有無に関わらずダム活はするでしょう。

まぁライト層エンジョイ勢なので。






ちょうど群馬を縦断するので行きつけの床屋の店主さんにもご挨拶を。

冷やかしですみません。






国道462号〜県道71号〜県道37号〜国道140号。

秩父の山々を越えていきます。

このあたりは走ったことがなかったので楽しみ。

ダムカードを配布しているダムだけでもかなりの数になります。

この際なのでルート上のところは拾っていこうと思います。






神水(しんすい)ダム。

「P」の一字はパワー、つまり発電専用ダムです。

住所としては群馬県藤岡市、川の対岸が埼玉県児玉郡神川町。






1960年代の高度経済成長時代のダムです。

まだ山奥ではないので高低差が少ないです。






この上流6kmにあるのが下久保ダム。

神水ダムは下久保ダムの逆調整池の役割を担っています。

電力需要が増す時間帯は流量も増えます。

下久保ダムでドバーッと放流された水をここで一旦止めるわけですね。






走ること数分、その下久保ダムが見えてきました。

神水ダムと同時期の建設ですがサイズ感はかなり違います。






堤体がL字に折れている珍しい形のダムです。

右岸と左岸で地盤の質が違うということなんでしょう。

ダムはひとつとして同じ形のものがないオーダーメイド作品です。






天端のL字の角にちゃんとカンバンが設置されています。

わかってらっしゃる。ダムマニアもニヤリ。






国道462号・十石峠街道をさらに進むとメロディラインが現れます。

しーずかーなこーはんーの…。

例によって二輪車は聞こえません。鼻歌で脳内再生。






県道高崎神流秩父線。

タイトなブラインドコーナーが続きます。






土坂峠を越えると埼玉県。これより秩父。






昼メシ食べるタイミングを逃したのでコンビニで腹ごしらえを。

下久保ダムカレー食べときゃよかったな。






国道140号・秩父往還。

新道に滝沢ダム、旧道に二瀬ダム。






往路は新道、復路で旧道を走ろうかなんて思いまして。






さてループ橋・大滝大橋の先に滝沢ダムが見えてきたのですが…。

もう午後4時、陽が落ちてきました。

先方に心配かけてはいけないので暗くなる前に到着したいところです。

ということでパスして先を急ぎます。






出会いの丘から望む豆焼橋。

奥秩父のさらに奥へ。

標高は1,300mくらいでしょうか。






奥秩父トンネルに入ります。

その次が雁坂トンネルで国道のトンネルとしては日本一長い6,625m。

通行は有料で自動二輪が590円。

トンネルの途中で山梨県に入ります。






国境の長いトンネルを抜けると広瀬ダムであった。

先を急ぐと言いつつ結局もう一基立ち寄ってしまった。

国道140号・雁坂みち沿い、笛吹川の上流に位置します。






いや〜山梨県のダムも見ておきたくて…って、アンタも好きねぇ。

今日初めてのロックフィルダムでもうお腹いっぱいです。






山梨県最大の貯水量を誇るそうです。

それでも先ほどの下久保ダムの1/10ほど。

もちろんスペックが全てではないですが。






ゲート正面が見えづらいですが金網越しになんとか。

完成は1970年代、歴史を感じます。






富士山が見えてきました。

おじさんの家はこの近くです。暗くなる前に着いてよかった。

おじさんは定年後に夫婦で都会から山梨に移住されました。

思ったより山奥だなこりゃ。ガチ田舎暮らしやん。






おじさん夫妻に「ほったらかし温泉」に連れていってもらいました。

「あっちの湯」と「こっちの湯」、夜の部は「あっちの湯」のみと。

眺望抜群ですが夜なので富士山は見えず。

そのかわり甲府盆地の夜景を堪能できました。






ということで、この日はおじさんの家にお泊りします。

話が尽きることなく夜は更けていき…。






1日目のルート、走行距離330km。

2日目につづきます。