「アルチザナルデザイン」なんて事を申しまして。
間もなく始まるイベントに合わせてディスプレイを変更しました。
都合よくイベント最後までテーブルも借りられるみたいなので大変都合が良いです。
この空間でたくさんお客様をご案内出来たらと思いますので、ぜひともご来店ください。
T-JACKET 59,400円
それとはあんまり関係ない話なんですが、
先日届いた商品が緑色だったのでご紹介しておきます。
前にご紹介していたらすみません。
私三秒しか記憶に残らないので基本本能で動いてます。
脳みそは飾りだ。
話がそれましたが、T-JACKET(ティージャケット)はTシャツ感覚で楽しめる事を目的に作られたジャケットブランド。
モードとクラシックを融合させたデザイン性はイタリアでも指折りの腕利きの職人として知られるRENZO TONELLO氏が手掛けているらしく、新境地のコレクションを作り上げた鬼才として認知されているらしいです。
Tシャツ感覚のジャケットとはこりゃ如何に?と思う方もおられるかもしれませんが、
本来のテーラーメイドであれば細かに気を衒わなければならないようなデリケートな部分を排除し、
デイリーに手軽に使えるライトな「ジャケットの形をした羽織物」という感覚になります。
Tシャツ感覚というよりは、カーディガン感覚ですね。
そんな良い意味でジャケットとは名ばかりの布帛のカーディガンみたいなこのT-JACKETですが、
フォーマルな現場向きではないとしても、現代社会によくある「ジャケット着用」がマナーな現場ではかなり活躍します。
また扱いが手軽だと、本日みたいになんかいつの間にか雨降ってるというときに水に濡れる事を極端に気にしなくてよくなります。
アンコンで着心地が軽いとかも相まってなんかの用事で出ていくときにもしかしたら半袖だと寒いかも見たいな瞬間にとりあえず「持っていく」という行動が気軽にできる。
もしもの時の為に、とりあえず車の中に入れとけ枠として優秀なアイテムになります。
アンコンの話は前回もしましたが、今回の裏仕末のチェックです。
このモデルについては主にロック仕末というかなりオーソドックスな縫い方を用いているらしいです。
ロックミシンという専用のミシンで3本~4本の糸を使って切れ端がほつけてこないように編み込み縫いを施す方法で、多分一番簡単な縫い代仕末になると思います。
伸縮のきく生地なんかにはこれを採用して縫製後もシーム部分がちゃんと伸縮しやすいように出来るという機能もあります。
ただこのアイテムに関してはロックの中でも平ロックと呼ばれる、ロック仕末と叩き縫い付けを同時に行えるミシン処理が採用されています。
ロック仕末は簡単で伸縮対応なのは良いのですが縫い代が固定されないのでひらひらと動いてなんとなく美観を損ねる面があり、
そうでなくても肌にあたる感触とかでほんのわずかにもたつく見た目になってしまう部分があります。
ジャケットのようなアイテムだと、アンコン仕様でシルエットの美点を保つためにも縫い代がなるべく動かない方が美しいです。
ロック仕末方倒しステッチという似て非なる方法はありますが、使用する糸の本数や種類、縫い縮を軽減させることを加味すると平ロック対応のミシンで処理できる方が何かと覿面となる感じです。
ブログを閲覧して頂いている皆様にとってはそんなこと知ってもあんまり意味はないかもしれませんが、
高級服が高級たる所以の要素の一環として「縫った回数」と「縫製方法の難易度」は割と強い要素を占めます。
誰も気が付かないのが普通な部分をいかに細かく配慮するか。
同じ見た目に見える白シャツ二つを見て、片方だけが人から選ばれるのは、
この「なんか良いよね」を感じさせる一要素の差が大きいと思っていただいて大丈夫です。
今までの話を全く覚えていなくても、「あ~なんだっけ?」と思いながら裏面を見て綺麗だと思ったら良いと思ってください。
私ももう三秒以上たったので忘れました。
是非とも皆様も当店でナイスデザインを見つけてください。
それではまた次のブログでお会いしましょう。
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チェント・トレンタ
森井英之