珍色!!チワワ、チョコマール② | ワンニャンホンポの生体入荷情報!!

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前のブログからの続きです…

マールの美しさは全体に程よく柄が散り、制御された毛色(M)と、ベースカラーの(m)が一枚の織物のように混じりあうコントラストの美しさにあるのではないでしょうか?

マール遺伝子の特徴は、体のどんなところでも発現するということです
柄が目に起きることや、鼻に起きることもあります
どこにどう起こるかわからないのがこの遺伝子の特徴の一つです
遺伝子の配列でMMはダブルマール又はダックスで言うダブルダップル
Mmはシングルマール又はダックスで言うシングルダップル
mmはマールではないノーマルコートです

マールの遺伝子は不完全優性遺伝といって、シングルマールの場合マールとノーマルの両方の毛質を発現します
マールの産む子供はマールかノーマルがはっきりしています
マールが産む子供でマールではないものはmmで表され、当然マールの遺伝を引き継ぎしません
したがってマールキャリアというものは存在しません

マール遺伝子の最も恐ろしい特徴として、ダブルマール、ダックスで言うダブルダップルになると重度の先天的疾患を持った子犬が生まれてくることです
特に目や耳への重度の障害が報告されています
これはマール×マールで約25%の確率で出てきます







こんなかわいい犬が重度の先天的疾患を持っていたらかわいそうですよね?
そういったかわいそうな子犬を作らない為には繁殖者が毛色遺伝の正しい知識を持つことが大事になります

ダックスで言うダップル、チワワのマール、その他シェルティーなどのブルーマール共通に言えますが体の重要なパーツ、頭部、胸部、目や耳の周りに白い大きな柄を持ってる犬は、色素細胞と深く関わる神経に重度の障害をもっている可能性があります

犬の毛色は簡潔に言えば黒ければ黒いほど健全性が高く白くなればなるほど逆に作用します

マルチーズなどの全身真っ白な犬でもBシリーズの遺伝子は存在していて、マルチーズなら目ぶちのアイラインの黒が非常に重要になります
その他鼻の黒、肉球の黒がしっかりはいっているか?が良いマルチーズを見極めるポイントになります
全身真っ白の犬だからこそ、本来ブラックのカラーを持つべき場所にしっかりブラックがはいっているか?を見なければなりません
また、マルチーズはホワイト一色と思われがちですが、レモンというカラーも持ち合わせていてレモンもまた色素を濃くするカラーなので、はいっていても構いません
レモンの場合、本来のマルチーズの特徴であるきれいなホワイトを茶色っぽく写してしまうので余りに濃いレモンがはいっていてもまた、見栄えという意味では純白のマルチーズに比べ見劣りいたしますが…
ただこのレモンというカラーは成長するにつれ退色する特徴を持っていますから子犬のマルチーズを見るときなどはやはりレモンがはいっていても構いません

黒が強く白が弱いというのは我々、人間界にもあてはまっていて、メラニン色素を多くもたない白人は紫外線に非常に弱く、すぐに皮膚にシミが出来たりしますよね?また、視力も紫外線に弱く白人はよくサングラスを掛けます

動物界では白い動物は他の動物に発見されやすく、弱肉強食の自然界では格好のターゲットになってしまいます
よって、食物連鎖のてっぺんにいる動物以外、白い色素をもつ動物は淘汰されてきました

ペットである動物は人間の美的感覚により改良されてきましたから生きていますが厳しい自然界で白い色素を持つことは致命的なのは言うまでもありません

でも、犬は生き抜くために人間と一緒にいると決めた動物です
なので自然界には存在しない毛色もたくさんいています
マルチーズなどの愛玩犬なんかは代表格ですよね?


さて、話をチョコマールのチワワに戻します

私が買ってきたチョコマール達はまだこの世に出始めた頃で皆さん非常に興味深く見て頂きました
頑張って子供が生めるまで育て上げ、さぁ、これから…と言うとき大変なことが起こります

それはJKC(ジャパンケネルグラブ)がチワワのチョコマール及びブルーマールをチワワの毛色として公認しない!!という発表がありました

まさに寝耳に水でタイミング悪すぎっ!!って感じでした
今まで大きくなれば交配してね~とか言っていた友達のブリーダーからの声がサーーっと消えていきました(笑)

そんなバカな~~と思った私はさっそく真意を確認すべくJKCに問い合わせいたしました

JKCからの回答は、メキシコのチワワクラブからチワワのマールは本来持っていない遺伝子でありチワワのカラーとしては認められない…とアメリカのAKCに通知があり、AKCはこれを認めてマールのチワワを公認カラーから除外するというものでした
このAKCの決定を受けJKCもそれに従って公認を取り消すということでした

だから最初に言ったやんっ…(((・・;)て、自分に突っ込みました

それにしてもメキシコのチワワクラブ強ぇーーって思いました
流石にメキシコ原産だけあってメキシコチワワクラブの権力は絶大でした

ここで一つの疑問を持つ方がいらっしゃると思いますが、じゃーこの目の前のチワワはなんなの?っていう疑問です

結論から言うと、誰かがチワワにマールを移植したってことです
これは私の推測ですが、恐らくポメラニアンのマールをチワワと交配させ、固定したと考えてます
アメリカ人ってこんなことするの大好きなんですよ…
それの末裔が今、目の前にいるチワワってことです

しかしながらJKCの公認カラー取り消しまでには少しの猶予期間が設けられそれまでに当店で繁殖したブルーマールが下の写真です







ギリギリ間に合った一回です(^^)
ブラックタンと掛け合わせしたので、ブルーマールが出てきたのとマールを引き継がない、ノーマルのブラックタンが出てきました

可愛かったですよ

さて、公認カラーじゃなくなるとどうなるのかな?と考えました
しばらくは周りはそれはチワワとしての価値がなくなるという意見が多かったように思います

まあ、価値がなくなるからいらないとかはこれほど可哀想なことはないですし、その前に情が移って完璧な看板犬になってました

男の子はどうしても欲しいというお客さんが居たので里子としてお譲りしました

その男の子はダブルマールを作らない為に女の子と離して管理していました
そしたら、なんとプードルに乗っかって掛かってるじゃありませんかショック!ショック!ショック!

やっちまった…(((・・;)あーこれ出来ちゃうかな??大丈夫かな?なんて考えているのもつかの間…見る見るプードルのお腹が大きくなっていきました

出来ちゃったのはしょうがない…
生まれた赤ちゃんが下の写真です(^^)








トイプードルレッド×チワワチョコマールです
意外に可愛かったですよ
でもその頃はまだミックス犬の認知度が低く凄くお買い得な価格で販売しました


といった当店とチョコマールの思い出を二部に分けて書きました
最後まで読んでくれた方ありがとうございますm(__)m

長々と書いてる間にチョコマールの赤ちゃんお店のほうで売約になりました

ありがとうございますm(__)m

最後にお店で飼ってるチョコマールのミルクです(^^)

















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