ライズ・オブ・シードラゴンの感想をけちょんけちょん気味に書いた後で、ちょっと申し訳ないというかブログタイトル。
それぐらい、今年一番ぐっと来た映画でした。




あちらこちらでとても良い映画だと評判になっていて、ずっと観たいと思っていた「チョコレートドーナツ(原題・ANY DAY NOW)」が先月やっと近くの映画館で公開されたので行って来ました。



金沢のシネモンドでは連日満員でアンコール上映までされてたそう。
が、私が行ったお隣福井の映画館は私と娘ともう一人だけだったという・・・
福井の人も待ちきれなくて先に金沢まで行って観てしまったんだろうか(;´Д`)

で、なかば貸し切り寸前のガランとした(ああもったいないもったいないって最近もったいないおばけだな私)空間でじっくりと鑑賞。

近年、同性カップルというのは日本でもさして奇異の目で見られることも少なくなってきていますが、チョコレートドーナツの舞台はまだまだ差別と偏見の強い時代であった1970年代。
ゲイバーでショーダンサーをしているルディと、彼の恋人となった弁護士のポールが、ルディの隣人で麻薬中毒の母から育児放棄されているダウン症の少年・マルコを保護し一緒に暮らそうと奔走する物語。
ポールの手腕によって養育権を獲得し、マルコが安定した生活ができるようになったのも束の間、上司にゲイであることを見抜かれ窮地に陥ってしまう3人。

司法の場でさえも同性愛者が母親から厄介者扱いの子供を引き取り育てるということにはとても厳しく、マルコは2人から引き離され・・・



結末は書きません。
ただただ、ラストにかけてはものすごく考えさせられ、そしてあふれる涙を止めることもできずにいました。

「子供は母親と居るのが一番」
「同性愛のカップルに赤の他人の子供を幸せになどできるはずがない」
強い偏見と世間の常識に縛られた末に、待っているものは何なのか、本当の子供の幸せ、人間の幸せって何なんだろうと。


主人公のルディを演じたアラン・カミング






この優しいあたたかい眼差し、そして劇中で魂を振り絞るように歌いあげる姿にとてもとても惹かれました。彼の声がまた決して美声ではないのかも知れないけれど、心をひきつける魅力がありましたね。

私が一番好きなシーン。

3人が楽しく家族として過ごしている8ミリカメラの映像。
何度も何度も見たくなる、とても心温まるシーンです。

そして先日購入したサントラ。
チョコレートドーナツ【国内盤先行発売/帯・解説付き】/Rambling RECORDS

¥2,700
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毎日聴いてじわじわ感動を反芻しています(^-^)。

12月に出るブルーレイもちゃっかり予約しましたよ!(シードラとはえらい扱いの差ですんません)
早く、また観たいです!