普通、親が子にコーチングをすることや、子が親にコーチングをすること、兄弟間でコーチングすることについては、難しいものと言われています。


それは何故かと言いますと…


ひとつは、
コーチングする際に、過去の《情動記憶》が邪魔をすること。

《情動記憶》というのは、生まれてから青年期に至るまでの間に(主に幼少期)作られた…強い情動を伴った記憶のこと。

褒められた、怒られた、悲しかった、寂しかった、怖かった、不安だった、辛かった、嬉しかった、楽しかった、心地よかった…など、様々な情動が起こった時に体験した出来事から記憶されていきます。


以前書いた…レストランで大人しくしている子どものこと…

レストランで大人しくしていて褒められた子は、それを記憶として残し、レストランではいつも大人しくしていきます。

レストランで騒いで怒られた子は、それを記憶として残し、レストランでは大人しくしなければと思い、大人しくしていきます。


褒められたとしても、怒られたとしても、子どもは、レストランで大人しくする子どもになっていきます。


それが、《情動記憶》として残り《ブリーフシステム》が形成されていきます。


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そうやって、自分自身の頭で考えることなく【レストランで大人しくする】ようになっていく…ということを、様々な場面で作られてきた子どもが大人になると、自分で考えて選択することを学んでこなかったので、周りの人達の評価が気になったりしていきます。


親や周りの人達に褒められることを基準にしていたり…

親や周りの人達に怒られることを基準にしていたり…


どちらの基準も、子ども自身が自分自身の頭で考えて選択することはせず、親の様子を見て選択することをクセづけられて育っていきます。


そうやって、物事を選択する場面で、自分自身の考えで選択するのではなく、親の基準で選択してきた子どもは、自分自身の考えを大切にすることを学んでこなかった。


物事の判断基準が、自分自身の選択ではなく、周りの人達からの評価が判断基準になった子ども…


自分自身の感覚で感じたものから、思考し、どうするのかを選ぶという流れを経験してこなかった子どもは、どうなっていくのでしょうか?

きっと、自分自身で感じたことを重要だとできず、親がどう感じているのかを重要視してきたのではないでしょうか。

それでは、自分自身を大切にしながら成長してこれなかったことでしょう。



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その《情動記憶》が作られる過程は、主に幼少期なので、親や兄弟は、その幼少期に大きな影響を与える関係性だったのですね。



コーチングでは、《情動記憶》が大きく影響を与えている《ブリーフシステム》を変化させていくことが重要なポイントとなりますが、
家族間では、その《情動記憶》が作られる過程を、双方が関係しながら《ブリーフシステム》を作ってきたので、それを変化させていくには、余計な情動が喚起されてしまうことが多いのものなのです。



例えば、
親が子どもに話しをしようと話していても、それが親子間だというだけで、子どものほうが高い視点で物事が観れなくなります。



『今そんなことを言ったって、あの頃あなたに言われたことと違う!』とか…

『子どもの頃にあなたが私に言っていたことによって、私がこうなってしまっているのに、今更違うことを言われてもね。』とか…

『そんなことを言うのなら、子どもの頃にどうしてあんなことばかり言ってたの?』…などなど


子ども側からの低い視点からの意見が出てきます。



このようになるのは、きっと、コーチングをしようと思った親側が、まだ子どもを自分の思い通りにしようとしているからなのでしょう。

これはコーチングではありませんね。


自分の意図通りに我が子を操作しようとしているだけであり、コーチングとはまったく違うことをしようとしています。




そうではなく、親側が子どもに対して本当のコーチングをしようとしていたら?


それでもやはり、子どもにとって《情動記憶》を埋め込まれた張本人から、それまでとは違うことを言われても…親の真意が伝わるのを邪魔してしまうモノがあります。


親は、自分が学んだコーチングを我が子のためにと、懸命になって説明すればするほど、子ども側に現れてくる【感情】が邪魔をしていくことでしょう。


子ども側が、親の意図通りにすることで、自分を守りながら成長してきたので、親に対するスコトーマが存在しているからです。


子ども側に、
『もう親の意図通りには動きたくない』というものもあるでしょう。

無意識に、自分自身を大切にしてこれないようにされてきたことに対する【反発心】もあるでしょう。



実は親も成長していることを、子どもが理解し、自分が子どもの頃の親は、まだ成長途中の存在であっただけと感じていない限り…
子どもにとっての親というのは、超えるべき存在なだけで、もう言うことを聞く存在ではないからです。



そうすると、親が出来ることはなんでしょう?


ここをよく観ていくことが大切です。


そもそも…
我が子に対して、自分の意図通りに動くように誘導する親ではなかったとしたら?


我が子が、自分自身で感じたことを大切にできるようにしていたら?


我が子が、ちゃんと自分の考えを導き出すことを大切にする子育てをしていたら?


我が子に対して、初めからコーチングをする子育てをしていたら?


きっと、親の意図通りに動くことで生きながらえるのではなく、自分自身で考えて選択出来る子どもに育っていけたと思いませんか?


実際、そのような子育てをしている大人もいます。



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視点を変えまして…

子どもがコーチングについて沢山学んだことで、親にコーチングしてあげようとしたらどうでしょう?






続きます。

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