「スーパー戦隊レジェンドサーガ」・・第4章
加速化する戦い…それは前回描かれた物だけでは無く、他にも幾つかあった!
これらをブラック・ロスのメインルームにあるモニターでチェックしてたレアル。一人で全てを見なきゃならない故、余念も無さそうだが、そこにカウラーから連絡が。
カ:レアル…
レ:カウラーか、どうした?
カ:例の一号機が完成したぞ
レ:そうか、待ってたぞ。場合によっては早速動いて貰うが、その時はお手並み拝見だな
カ:安心しろ、俺に抜かりは無い
レ:うむ、以降も頼むぞ
カ:任せろ…
とある「作戦」に絶対の自信を見せるカウラー。
レ:(また一歩、シュオーツァー様の理想に近付いた。つまりは此処からが正念場。もう少しのミスも猶予も許されない!)
シュオーツァーの理想の実現に向け、心中で改めて気を引き締めるレアル…しかし、対するこの男は協力者でありながら違う思いを持っていた…!
カ:(奴らを使い、俺がこの組織を束ねる!その前に、シュオーツァーを早くどうにかせねばな…)
手に取った謎の赤いギアを見つめ、心中で遂に本性を露にしたカウラー!今後、彼はどう動くのか?
さて戦い。先ずチェーンソー使用、更には目からの光線など狂人的な攻撃を仕掛けて来るガシャドクロに苦戦するシンケンピンクとリュウソウブラック。
ガ:良い様ねぇ…性懲りも無く生き残ろうとするガス共が!
シ:リサーチしてた以上に最悪…こんなのが甦るなんてね…(汗)
リ:それだけ敵は本腰って事なんだろ。何を考えてるかは判らんが…
ガ:はぁ?声が小さくて聞こえないっての!
ガシャドクロの射撃をかわし、何とか反撃に出たい二人。そこでシンケンピンクが「岩」のモヂカラで巨大岩を落とした後、リュウソウブラックがムキムキソウル使用によるパワー攻撃でダメージを与える。
ガ:やってくれるわね!(怒).
2人:ああっ!(うあっ!)
これがガシャドクロの逆鱗に触れた…強烈な光線をまともに喰らってしまい、ダメージによる変身解除と共に倒れてしまう茉子とバンバ…。
ガ:折角戻って来たのに、またやられるなんて後免なのよ!
迫るガシャドクロ…ダメージの影響で動けない二人だったが、この危機的状況をアイツらが救った!
ジ:オラオラァ!
ガ:ガオーン!
ギアトリンガーでガシャドクロに銃撃しまくるゼンカイジュラン&ガオーン!
茉:貴方たちは…?
バ:ロボ系戦士か?
ジ:パイセンの姉ちゃんとあんちゃん、それも含めて詳しい話は後だ!
ガ:とにかく今は、此処から引くよ!
ガオーンが銃撃してる間、18番のセンタイギアを使用するジュラン。そして、カクレンジャーの力・忍法を発動して四人は姿を消した。
ガシ:くっ…余計な真似してくれたわね!
怒りと悔しさをにじませるガシャドクロ。
同じく、こちらも苦戦を強いられてるバトルフランスとルパンイエロー。豪快さと威力を伴った実力をを遺憾無く発揮するブーバ、敵の数…すっかり形勢不利な状態だ。
ブ:打つ手が無いなら、素直に諦めた方が良いんじゃ無いのか?
ル:そんなみっとも無い事するかっての!
バ:俺はオッサンだから軽く見られてんのかな?je ne rigole Pas!またまだ行けるって!
ル:よし、今度は本音だな
先程、バトルフランスから変な冗談を言われただけに、素直な本音に安心するルパンイエロー。
なおも攻撃しようとするブーバ。だがその時、空中から何かがやって来た!
一同:…!?
バ:Quelle?
一同が唖然とする中、サイバースライダーに乗って颯爽と現れたのは、ゼンカイマジーヌ&ブルーンだ!
マ:ヌヌヌー!
ブ:お二人共、お怪我はございませんかーっ!?
2人:は、はぁ…
そのままブーバたちに体当たりして吹っ飛ばし、バトルフランスとルパンイエローを連れて何処かへ飛び去った二人。それはそうと何故、キカイノイドたちは無事だったのか?
その頃、一足先に難を逃れてた茉子とバンバ。
茉:そう。じゃあ、貴方たちも別世界から来たのね
ジ:あぁ。だが俺たち、向こうでリーダーと離ればなれになってからは状況をよく呑み込めてねえのよ…
ガ:その彼も、どうなったか判らないしね…
バ:どう言う事だ?お前たちも此処で戦ってたんじゃ無いのか?
ガ:ううん。実は僕たちは、さっきまでギアにされてたんだ…
2人:…!?
ガオーンの発言に驚きを隠せない二人。なお、こちらでも同じ話がされていた。
京:まさか、そんな事が…
ブ:はい。信じられないかも知れませんが…
初:そんな事無いよ。てか、貴方たちがギアにされてたって事は他の皆も…?
京:そう考えて良さそうだけど、これはあくまで何かの準備段階だろう。奴らの事だ、もっとヤバい事を企んでるに違いない
「スーパー戦隊ギア化計画」…キカイノイドたちの知らせにより敵の野望に一歩近付いたが、度維持に最大の疑問が。
初:所でさ、ゼンカイジャーさんたちは、どうやって元に戻れたの?
マ:実は、自分たちは五人の先輩たちに助けられたっス!
四人を助けた五人のレジェンド…その経緯が明らかになる!
回想。一足早くブラック・ロスに乗り込み、四つのギアを奪取したマジグリーンとボウケンレッドだが、敵たちに囲まれてしまった…!
マ:くそっ…!
程無くして完全包囲網が張られ、八方塞がりの二人…だが、そこにイエローフォー、プテラレンジャー、ゴーブルーが駆け付けた!そこにボウケンレッドを合わせた四人が時間を稼いでる間、マジグリーンがギアを破壊し、ジュランたちを救い出した!
ブ:そして、マジグリーンさんからスーパー戦隊の危機を知らされた私たちは、状況に戸惑いながらも皆さんに加勢じようとしたのですが…
再び回想。この状況の中、五人がジュランたちにアツい思いを託す!
マ:此処は俺たちが食い止める!お前たちは行け!
ガ:でも…!
イ:貴方たちは、来るべき戦いに備えて!恐れずに悪を遮る壁になって!
ゴ:お前たちのスーパー戦隊魂も輝く勇気も、必ず無限の未来を作る!
(頷くプテラとボウケンレッド)
マ:頼むぞ…お前たちの胸に沸き立つマジなヤツを、俺たちは信じている!
そして、マジグリーンは魔法で四人を逃がしたのだった。
会話はジュランたちの方に戻る。
バ:なるほど。お前たちが戻れたのはそう言う経緯だったか…
ジ:あぁ。パイセンたちのハートを直に感じて、これがスーパー戦隊か…スーパー戦隊凄ぇなって純粋に思ったぜ
ガ:あれから皆、どうなったのかな?無事に乗り切ってれば良いけど…
五人を心配するジュランとガオーンを気にし、茉子がスマホ型アイテムで調べるが…。
茉:どうやら、五人とは音信不通みたい。だから恐らくは…
(目を瞑り、顔をしかめるバンバ)
ジ:マジかよ…
ガ:そんな…
愕然とするジュランとガオーン…だが、これを切っ掛けに二人はある決意をする。
ガ:先輩たち…僕たちも一緒に戦うよ!
ジ:このまま黙ってるなんて絶対、したくねぇからな!とにかく、スーパー戦隊が積み上げて来た全てを壊されて堪るかよ!
バ:俺たちに、その思いを断る理由は無い。こちらこそ宜しく頼む
茉:うん
ジ:よーし!俺たちが力を合わせればパワーマシマシ百人力…いや万力だぜ!
四人の決起。勿論、マジーヌたちもこの流れに。
マ:やるからには全開越えて大全開だ!自分マジっス!
ブ:どんな敵が現れようが、向かう所敵無しです!
京:その意気だ。毛利元就の名言にもあるように、一本の矢は簡単に折れても三本集まれば容易には折れない!
初:あのぉ、私たち四人なんですけど…(汗)
京:あ…!
初:んもぅ、御願いしますよ~。でも、四本だと更に折れにくくなりますね!
ブ:所で、毛利元就って誰ですか?
マ:論点そこじゃ無ぇだろ!
ツッコミとダメ出しの、軽くW漫才になってるマジーヌたちだが、それでも意思は固まってるようだ。
そんな中、ゼンカイ世界。トジテンド王朝では着々とボッコワウスの計画の準備が進んでいた!
ボ:イジルデ、これが例のブツか?
イ:えぇ。ボッコワウス様の御希望は全て取り入れました。きっと面白い物が見られるでしょう
ボ:よくやった、イジルデ。フフフ…見ていろ界賊、地球よ!
イジルデが開発した、謎の数個のギア型アイテム…果たして、ボッコワウスの企みとは?
場を戻し、タイム世界。ブラック・ロス手前に辿り着いていた介人たち。
介:此処がブラック・ロスか…
鎧:物々しさは相変わらずだな…
竜:よし、行くぞ!
(頷く二人)
駆ける三人。だがそこに、レアルと率いられたシルバ.狼鬼、闇のヤイバ、エスケイプ・エボルブが立ちはだかる!
レ:来たか…
鎧:お前たち…!
介:おいレアル、ジュランたちやスーパー戦隊をどうしたんだ!?
レ:言ったはずだ、そんな事を知る必要は無いとな!だが一つ、言う事があるとするならばゼンカイザー、貴様の仲間は無事だ
介:えっ、どうして…!?
レ:不覚にも逃がしてしまった…だが、もうそんなヘマはしない!お前ら、行け!
竜:行くぞ!
自身の不覚を反省しつつも相変わらずの姿勢を崩さないレアル。
そうは行かないとばかりに変身し、立ち向かう三人!ゼンカイザーがレアルと、タイムレッドが狼鬼&エスケイプと、ゴーカイシルバーがシルバ&ヤイバと激しい攻防を展開する中、彼らを狙撃する謎の存在が!
(驚く三人)
カ:何だコイツ…?
レ:奴はソルジアン。我々の計画の柱となる存在だ!
レ:ソルジアンの力に抗えると思うな。貴様らは我々に屈し、嘆くのさ!
カ:そんなの、絶対嫌に決まってんだろ!
レ:くっ、聞き分けの無い奴め…ソルジアン、必ず奴らを降伏させろ!但し、此処は都合が悪い。場所を変えさせて貰うぞ
ソルジアンに一定の指示を出し、スマホ型アイテムで四人をエリアワープさせるレアルだが、汎ミスをやらかしてしまう!
レ:あっ、別世界に飛ばしてしまった…だが特に問題は無い
ミスっても、やる事は変わらないだけに冷静なレアル。
そんな別世界では、既に戦いが始まっていた!ソルジアンはパワー・攻撃力・防御に長けた戦闘スタイル、更には右腕にグローブ型の武器を装備して三人に猛攻し、反撃する隙を全く与えない!
凱:あれは…!?
この戦いを目撃していた凱…此処はキラメイ&ジェットマンの世界だった!
こちら戦い。劣勢の三人に、今度は小型バズーカで砲撃するソルジアン。
三人:うわぁーっ!
ダメージによる変身解除と共に倒れる三人だが、それでもソルジアンは手を緩めない…うつ伏せに倒れてる介人の顔を強く踏み付ける!
介:あぁーっ…!
竜:介人…!
介人を助けようにも、ダメージの大きさから動けない二人。一方、ブラック・ロスのメインルームでその様子を見ながら、三人の降伏とソルジアンの有能性を確信するレアル。
凱:俺は一体、どうすれば…
この状況に躊躇する凱。加勢すべきか?しかし本心は戦いたくは無い…。
狭間の葛藤…これと同時に、ある日の悲しみの記憶、翼の言葉、苦戦する三人の姿、苦しんでる介人…色んな光景が記憶を廻った後に彼は、ある決断をする…!
凱:今は、やるしか無い…!
その眼差しは本気だ!
戦い。最早、絶体絶命の三人…駄目だと誰もが思ったその時、ソルジアンに数発の銃撃が!四人がその方を向くと、向こうからゆっくりと歩いて来る戦士が!
介:うっひゃあ…ゾックス並みに金ピカ全開だ!
(微笑む鎧)
煌めく光を放つ黄金の戦士…これには介人、流石に驚きを隠せないが竜也と鎧は彼を知ってる様子だ。
介:あれ?二人共、アイツの事知ってるの?
鎧:うん。彼は天堂凱君…六人目のジェットマン・グリットファルコンです!
今、此処に六人目のジェットマン・グリットファルコンが降臨した!
フ:竜也さん、鎧さん、大変な時に迷惑ばっかかけて済みません…
竜:良いんだよ、気にするな!
(頷く鎧)
グリッドファルコン=凱の考え方を受け入れてくれていた竜也と鎧。なお、この様子はレアルの目にも入っていた。
レ:アイツは確か、ジェットマンの半端者…何故だ!?
グリッドファルコンの事は知ってる様子の彼女だが、登場は全く予見出来て無かったようだ。
始まる戦い。ソルジアンが小型バズーカで砲撃するが、グリットファルコンは跳躍力を活かし、これを軽くかわす!
フ:ウィングフラッター・ランサーモード!
武器・ウィングフラッターを手に空中を飛び交い、各方向から数回ソルジアンを斬りつけた後、これを突きつけながら空中走行して吹っ飛ばすグリットファルコン!地上に降りたかと思えば、また強烈な斬撃やキックと猛攻し、ソルジアンを圧倒!
鎧:うほーっ!
介:グリットファルコン、強ぇーっ!
(よし!と頷く竜也)
彼の確かな強さを目にしてる三人、すっかりこの様子。
フ:ウィングフラッター・バスターモード!
今度はウィングフラッターをバスターモードに切り替えたグリットファルコン、強力な砲撃をソルジアンに浴びせる!
煙を上げながらも何とか立ち上がるソルジアン。だが明らかにダメージを負ってるので、此処でレアルから指示が。
レ:予想外な事態が起きた…此処は一旦、退却しろ!
悔しそうなレアルの指示を受け、ソルジアンは退却した。
介:あっ、逃げた…
凱:大丈夫ですか?
竜:なぁに。これ位は慣れてる
変身解除し、駆け寄る凱を見て頼もしさと期待感を寄せる介人と鎧。果たして彼は、一緒に戦ってくれるのか?
次回、凱の今に到る過去が明らかに。敵側にも大きな動きが…!
「スーパー戦隊レジェンドサーガ」・第3章
前回、助太刀に現れたゴーカイシルバー・鎧と共闘し、アンチヒーロー二人を倒した介人。その後二人は話をしながら街を歩いていた。
介:そっかぁ、此処はタイムレンジャーさんの世界なんだね。でもおかしいなぁ、スーパー戦隊の世界はトジルギアに封印されてるはずなのに…?
鎧:そう言えば、さっきもそんな事言ってたよね。どう言う事…?
介:実は、トジテンド王朝があらゆる世界をそれに封印したんだ。何とか一部は解放出来だんだけど…
鎧:そ、そんな事が…!?
(頷く介人)
ゼンカイ世界で起きた事態に驚愕する鎧だが、此処で一つの答えに辿り着く。
鎧:となると介人君は、レアルたちど一緒に、この世界の過去に来たんでしょうね
介:か、過去…!?
鎧:不思議な話じゃありません。レアルはいわゆる未来犯罪者で、各世界の行き来も時間跳躍も自由に出来るんです
介:そうなの?アイツ、色々と反則だ!
鎧:まぁ.、本業は科学者だからね。未来では多岐に渡って犯罪を繰り返してたんだよ
疑問の解決を切っ掛けにレアルについて色々と知り、ますます怒りを露にする介人。
介:それはそうと鎧さん、シュオーツァーってどんな奴なの?俺の仲間たちが、かなりヤバイとか悪魔だとか言ってたんだけど…
鎧:えぇ…正に全宇宙・全世界の脅威。もう極悪非道の一言に過ぎません(汗)
(ええっ?となる介人)
鎧:僕は、マーベラスさんの指示で奴らの事を先輩たちに知らせ廻ってたんですが、魔の手が伸びるスピードが余りにも早く、今やスーパー戦隊は壊滅的な状態に…
介:じゃあ、ゴーカイジャーさんたちも…!?
鎧:えぇ…
想像の域を絶するシュオーツァーの脅威に触れ、尚且つ戦隊の現況を知って一瞬、言葉を失う介人。だが、そんな事で臆しないのが彼だ。
介:これ、もう好き勝手させらんないな!だから全力で止めなきゃ!
鎧:そうですね、一刻も早く!
介:でも、奴らって何処に…?
鎧:奴らは、この世界にブラック・ロスと言うタウンを築き、そこを拠点に活動してるんです
介:そうなのか。あっ、話してる内に目的地に到着!
決意を固くする二人。そして色々と積もった話をしてる内に、とある会社の付近に辿り着く。その名は「株式会社トゥモロー・リサーチ」!
その頃、ゼンカイ世界。「カラフル」では、セッちゃんから事情を聞いたヤツデがテンパっている。
ヤ:おいおいセッちゃん!ジュランたちが消されて介人がどっかに行ったって一体、どう言う状況なんだよぉ~!?
セ:オイラにも、何が何だか解らないっチュ~!(汗)
テンパり半端無い彼女だが、それとは正反対に呑気におやつを食べてるゴールドツイカー一家。
ヤ:ったく、アンタたちって子は…こんな一大事に、よくそんな呑気でいられるねぇ。ある意味羨ましいよ
フ:んもぅ、放っときゃ良いの!
リ・カ:そうそう!
ヤ:そんな酷い事、間違っても出来やしないよ!アタシとセッちゃんが一番、あの子たちの側にいるってのに…
フリントたちの余りにも冷たい態度に.、流石に気を立てるヤツデ。だがゾックスは意外な事を言う。
ゾ:ま、アイツらは必ず戻って来るさ。何つったって面白ぇ奴らだからな!
(頷く姉弟)
フ:アイツらは何があろうが乗り越える。だから心配なんかしねぇのさ!
セ:ゾックス、フリント‥
ヤ:そうかい…うん、確かにそうだ。あの子たちならきっと…
冷たいのでは無く、五人をよく知ってるからこその兄妹たちの考え方。その言葉に納得し、帰りを待とうと思えたセッちゃんとヤツデ。
場は再びタイム世界。とある一室のデスクに、PCのデータを確認してるタイムレッド・浅見竜也の姿が。
竜:うむ…
データ確認後、顔をしかめる竜也。そこへ社員に案内され、介人と鎧がやって来た。
竜:おっ、来たか。所で鎧、その青年は…?
鎧:この人はですね、五色田介人君と言いまして、四十五番目の…
介:あ、あの…社長さんがタムレッドさんですか!?
竜:そうだけど…?
介:スゲー!立て続けに先輩たちに会えるなんて、何か夢みたいだ!
竜:あぁ…
鎧:介人君、気持ちは解るけど少し落ち着こう…(汗)
(スミマセンと言う表情の介人)
レジェンドとの出会いの連続にテンパる介人を落ち着かせる鎧。
空の風景を挟み、話は更に進んで行く。
竜:そうか、君の戦隊までもが…
介:うん…
竜:うむ、奴らの目的が未だ見えて来ないな…行く手を阻むのは、やはりレアルの存在か…
鎧:でしょうね…流石、シュオーツァーにヘッドハンティングされただけあります…
竜:それと介人、奴らは数多の幹部や怪人たち復活させている…特に、サー・カウラーと言う奴には気を付けてくれ
介:サー・カウラー‥?
鎧:かつて、フラッシュマンさんを苦しめた暗黒のハンターです。奴も今回の件に大きく関わっていて‥
介:うわぁ、ますますヤバさ全開…
カウラーの存在で、改めて敵のヤバさを感じる介人。
竜:この状況を乗り越えるには、総力もそうだが各々の覚悟も必要になって来るな
介:この先、茨の道ってやつが待ってるかもだけど‥なら勝てば良いんだ!いや必ず勝つよ!だって、スーパー戦隊には絶対諦めない心があるから!
鎧:介人君…
介:そんで俺、シュオーツァーたちを倒して世界初、スーパー戦隊の新たな未来を切り拓くヒーローになる!
これから戦いに挑む中で待ち受けるであろう厳しさ…だが、それをはね除ける強さを持つ介人に頼もしさを感じる竜也と鎧。片や微笑んで頷き、片や嬉しさを見せる。
竜:介人…自分の世界が大変なのに、こんな事に巻き込んでしまって済まない‥
介:良いんです。だって世界は皆同じ、一つだから!
竜:ありがとう
鎧:竜也さん、後輩に負けてられないですね!
竜:そうだな!
思いを一つに固め、決起した三人がブラック・ロスへ向けて駆けるが早速、壁が立ちはだかる!
飛んで来たビームを避けた彼ら。目の前に現れたのは、ワルズ・ギル率いるザンギャック集団だ!
ワ:よぅ…
介:あっ、悪ノリがすぎる奴!
ワ:ワルズ・ギルだ!それより、ゼンカイジャーは懐かしい奴らと一緒だったか
鎧:ワルズ・ギル、お前もいたのか…
ワ:フッ、まさか真の恨みありし奴に出会えるとは、何と言うサプライズ!
鎧:まぁ、ただの偶然ですけど…(汗)
ワ:とにかく、貴様らは此処で終わりだ!やれ!
意気込むワルズ。三人は先ず、掛かってしまいましたが、きた集団に生身で立ち向かう!
介:行くぞ!チェンジ全開!
竜:クロノチェンジャー!
鎧:ゴーカイチェンジ!
そして今度は各々、変身して戦う!
そんな中、ブラック・ロスのメインルーム。レアルが怒り心頭でこの様子を確認していて…。
レ:あのボンクラどら息子め、ナメた真似を…!
身勝手な行動を取るワルズに彼女、すっかり御立腹だ。
なお、戦いに馳せ参じてるのは三人だけでは無い!先ず華麗に敵集団を斬り倒してたシンケンピンクとリュウソウブラック。次いで、鮮やかに敵集団を攻撃してるバトルフランスとルパンイエローの姿が!
レ:くっ、やはりネズミたちは一斉に動き出したな…ならこちらも、更に体制を強化する迄だ!
歴代のレジェンドたちを確認後、結界を張った空間に自身が放ったエネルギーを加えたレアル。すると中から、あの副官ブーバとガシャドクロが姿を現した!
レ:二人共、よく来てくれた
ブ:そうか…俺たちを地獄から呼び寄せたのは、お前だったのか
レ:あぁ。お前らに協力を求めたくてな
ガ:呼んだ端からいきなり?何?
早速、二幹部に依頼を持ちかけるレアル。
同じ頃、別室にいたカウラー。手中に三つのギアを出現させ、これを卓台のケースに納めたが、他にも同様の物が多数置かれている…。
(微笑むカウラー)
このアイテムは一体、何なのか?
場は戻り、ブラック・ロスのメインルーム。
ブ:任せろ、そんな事など容易い。
ガ:長い事、あんな気色悪い所にいたから正直、イライラしてたのよ。やるからには思い切り暴れさせて貰うわよ!
レ:そうか。だが、呉々も勝手な真似だけはするな!
色んな意味で要注意人物の二幹部。ワルズの暴走があっただけにレアルも戒めを欠かさない。
時を同じくして、キラメイ&ジェットマン世界にも動きが。再び母校に戻ってた瀬奈と翼。程無くして校舎から凱が出て来た。
翼:来たね…
(凱に一礼する瀬奈)
凱:此処は駄目だ、場所を変えよう
翼:解った…
どうやら翼に呼び出されてた凱だが、何かを悟ってか場所を変える提案をする。
やがて近くと思われる広場に来た三人。
瀬:お兄さん、翼から聞きました。二人はジェットマンの力を受け継いでるんですね
凱:あぁ、一応ね…
瀬:後は、お兄さんが戦いに否定的だって事も聞きました。でも、お兄さんだって世界を守りたいと言う思いは同じなはずです!
(やや不機嫌な表情の凱)
瀬:だから、皆と一緒に戦ってくれませんか?
瀬奈の依頼。しかし、凱の返答は…。
凱:ごめん、俺には出来ない…
瀬:どうしてですか…?
(無言の凱)
納得出来ない瀬奈。無論、翼も黙らずにはいられない。
翼:はぁ…何が何でも自分の意思を貫きたいんだね
(目線を反らす凱)
翼:黙ってないで何か言ったら?
瀬:お兄さん…
最早、俺には関係無い的な様子の兄に、遂に翼の堪忍袋の緒は切れた!
翼:あーあ。本当、ただのヘタレには参るわ
瀬:ちょっと翼、幾ら何でもそれは…!
翼:良いの!だって本当の事じゃん!
(無言の凱)
非難にさえ無反応な兄に、更に怒りをエスカレートさせた翼が驚きの行動に出る!
翼:話してダメなら、もう力ずくでやるしか無いね!
瀬:翼…!
凱:止めろ!
変身し、この問題に蹴りをつけるべく強引に兄を従わせようとする彼女!なお先程、凱が察したのはこの展開だろう。
ス:さぁ、考えを変えて!
凱:俺は絶対、戦わない!
ス:そんなの、絶対に認めないんだから!
瀬:止めて!
拳で語り合う事となってしまった兄妹だが、流石にまずいこの状況を止めるべく、瀬奈が直ぐ様割って入り、必死にスワンを制止する。
瀬:翼…!
ス:離して!これはアタシたちの問題なの、アンタには関係無いの!
瀬:そうだよ。でも、兄妹がこんな争いするなんて間違ってる!況して友達の事だし尚更見たくない…!
凱:瀬奈ちゃん…
ス:瀬奈…
瀬:翼、お兄さんの事はもう諦めよう。仕方無いよ…
ス:…
この争いで感じた辛さ・痛さ・空しさから最終的に凱寄りとなり、スワンを説得する瀬奈。
一方、凱の脳裏にはある記憶がフラッシュバックされていた。
(記憶の中で泣き叫ぶ凱)
凱:くっ…!
破壊された街中で、誰かを抱き抱えながら泣き叫ぶ凱の記憶…それを思い出し、悔やむような表情をした彼…果たして何があったのか?
こちら、進む瀬奈の説得。
瀬:とにかく、兄妹で傷つけ合う理由なんて無いよ!勿論これからも
ス:…解った
(安心する瀬奈)
説得に応じ、変身を解除した翼。しかし、やはり内心は納得して無いようで…。
(二人を見つめる凱)
翼:お兄には、もう頼まない!少しでも期待したアタシが馬鹿だった!
瀬:ちょっと…!
交渉決裂に愚痴って場を後にする翼。瀬奈、呆れつつ凱に一礼して彼女と共に歩く。
瀬:ねぇ翼、どうしてあそこまでお兄さんに拘るの?
翼:(立ち止まって)だって、お兄はアタシと違って正式なジェットマンだから!
…(驚く瀬奈)
(映し出され凱)
凱は翼のような代替わりでは無く、正式なジェットマンの一員だった!彼は、このまま戦う事は無いのか?また、フラッシュバックされた彼の「記憶」との因果関係とは?
そんな中、タイム世界で繰り広げられてたバトル。ゼンカイザーたちは各々、ハリケンの力、ダブルベクター、ゴーカイスピアーを用いて確実に敵たちにダメージを与えてたが、此処でワルズのビーム攻撃がゴーカイシルバーを狙う!
ゴ:うあっ!
ワ:ゴーカイシルバー、貴様の存在で恨みのパワーが増幅されて行く!ありがとな!
集中的にゴーカイシルバーに攻撃するワルズ。これに乗じてザンギャックたちも三人に反撃!
カ:こうなったら、ゼンカイジュウギアだ!
反撃のスーパーゼンカイザー、砲撃や強烈な打撃にと、とにかく暴れまくる!一方、タイムレッドはゴーカイシルバーを援護するが.ワルズの勢いになかなか思うように行かず…。
ワ:我々に代わり、今度は貴様らが地獄へ落ちろーっ!
3人:うわあーっ!
ザンギャックの一斉エネルギー弾を喰らって倒れる三人。
カ:お前ら、本当に悪ノリ全開だな…!
ゴ:これが、ザンギャックです…!
ワ:俺たちの勝ちだ、もう諦めろ!
3人:うわあっ!
繰り返されるエネルギー弾攻撃…最早、勝利を確信してるワルズだが、そうは問屋が卸さない!攻撃後の煙の中から突如、ゴーグルブルー・タイムグリーン・トッキュウ3号・オウシブラックらが出現して彼らに猛攻!
怯むザンギャック。これに続くように今度はゼンカイザーが超ゼンカイスーパーバスター、タイムレッドがランニングベクターからのビート12、ゴーカイシルバーがゴーカイスーパーノゥァを次々と決めて配下たちを一斉に倒した!
ワ:こんな展開があるかーっ!てか何だったんだ、あの四人は!?
カ:俺が出現させた、未来パワーの皆だ!
ワ:コイツ…小賢しい真似を!
ゴ:ワルズ、次はお前だ!
カ:お前の悪ノリなんかより、スーパー戦隊の強さの方が何百倍も全開だ!
タ:あぁ
ワ:おのれ…どいつもこいつも舐めるなーっ!
ゼンカイザーの機転により一瞬で状況が一変し、ヤケクソのワルズ。この怒り任せの攻撃に対し、三人は武器を手に上手く対応後、先程とは逆の順に連続猛攻!
ワ:このぉ…!
ダメージを負い、すっかりフラフラのワルズに三人が止めを刺す!タイムレッドはボルランチャーを装備し、ゴーカイSILVAはゴーカイスピアーにレンジャーキーを挿し込み、スーパーゼンカイザーは必殺全開の如しゼンリョクゼンカイキャノンを構える!
ワ:むっ…!
カ:ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター・スペシャルバージョン!
ワ:ぐあーっ…十年の恨みが全部パーだ~っ!てか、俺の出番こんだけかよ~っ!こんなのありぃ~?(大泣)
ボルランチャーのシュートとゴーカイレジェンドリームを合わせたゼンリョクゼンカイフィナーレバスターを喰らい、ワルズ爆散!断末魔は、正に嘆きと不満の協奏曲。
レ:当然の末路だ。どら息子…いや、ドラだ抜きめ…
ブラック・ロスのメインルームでこの状況を見てたレアル。結局、勝手に動いたワルズに呆れる他無い。
場は戻り、介人たち。
介:アイツ、色んな意味で手強かったけど、この先もああ言う奴らが現れるんだろうな…
竜:あぁ。だからこそ常に気を抜けられない
(頷く鎧)
竜:よし、行こう!
2人:はい!
改めてブラック・ロスを目指す三人。なお忘れてはならないが、こう言う行動を取ってるのは彼らだけでは無い。
先ず、駆けていたシンケンピンクこと白石茉子、及びリュウソウブラックことバンバ。すると、二人目掛けて強力な射撃が飛んで来る!
2人:ああっ!(うあっ!)
倒れる二人の前に、ガシャドクロが現れた…!
バ:貴様は確か…!
茉:妖怪軍団のガシャドクロね…
ガ:あーら、私を知ってるなんて光栄だわ。それより、アンタたちには仲良く地獄と屈辱を味わって貰うわよ!
茉:やっぱり、一筋縄では行かないわね…(汗)
バ:あぁ…だが、やるしか無い。もう限られた者たちしかいないからな
(頷く茉子)
(不気味にほくそ笑むガシャドクロ)
覚悟を以て変身する二人!新たな戦いが始まった!
一方、確実に敵たちにダメージを与えてたバトルフランスとルパンイエロー。そこに突如、強烈な斬撃が飛んで来る!
2人:うあっ!(わあっ!)
喰らった衝撃で強制的に変身が解除されてしまった志田京介と早見初美花。振り向いた先にいたのは、ブーバだ!
初:誰…?
京:初美花ちゃん、コイツはチェンジマンの敵だった副官ブーバだ。Salut…正直驚いたな…(汗)
京介が危機感を持つ中、初美花がブーバに質す。
初:あのさ、ちょっと聞きたいんだけど?
ブ:何だ?但し答えられない事は黙秘する
初:魁利や透真、それに他の皆は一体、どうなった訳…?
ブ:そんな事を俺に聞いてどうする?
初:あぁ、どっちみち答える気無いってパターン…(汗)
ブ:俺はただ、貴様らを叩き潰すのみ!
京:いやはや…俺、こう言う奴はホント苦手なんだよな…
初:えーっ!?大先輩がそんなんでどうするんですか~っ!
京:ハハハ、ただのツマらないジョークさ!
二人の心に、改めて戦いの火が点いた!
初:とにかく志田さん、早くコイツら倒して先に進みましょう!
京:bien reçu!
ブ:コイツら風情がーっ!
再び変身し、敵陣に立ち向かう二人。その戦いぶりと態度に怒りを露にしたブーバがパワーと攻撃力を見せ付ける!
残された戦士たちの戦いが加速する中、ブラック・ロス某所ではシュオーツァーが器の力を押さえ込むべく、必死にもがいていた。
シ:くっ、このままでは俺自身の身が滅ぶ…もう悠長にはしてられんな…ぐっ、ぐはっ!
耐えながら、改めて覚醒を急ぐ彼。その様子をカウラーが、遠方で密かに見つめていた。
次回、立て続けに衝撃・怒涛の展開が!