「スーパー戦レジェンドサーガ」・第2章
前回と舞台は変わり、某高校の文化祭。某を楽しんでる生徒たち、学校関係者、多くの来場者たちの中に私服の速見瀬奈がいた。
なお、彼女が持ってるパンフに「令和2年10月」とあるため、此処は一年前のキラメイ世界である。
(辺りや時計を見回す瀬奈)
少し落ち着かない様子の彼女。するとそこに同年代と思われるクール系の女性が現れた。
翼:瀬奈!
瀬:翼~!
翼:お久~♪あぁ、会うの三年ぶりかぁ
瀬:そうだね。にしても、こないだラインしたばっかなのに久々感半端無い…
翼:まぁお互い、同窓会や飲み会に行けて無かつたりで全然会ってなかったもんね。でも、二人の腐れ縁パワーだって半端無いよね!
瀬:そうだね。無二の親友同士って言われてた時が懐かしい…さて、今日は思い切り楽しまなきゃだね♪
翼:あ、ごめん。その前に寄りたい所があるんだけど…
瀬:えっ、良いけど…?
親友・翼と三年ぶりの再会を喜び合う瀬奈。こちらは早速、楽しむ気満々だが翼には寄りたい所があるようだ。
一方、クラス・2C。この教室にはミニ映画館が設置されている。
(微笑みながら頷く男性教師)
来場客の多さから、幕の後ろでかなりの手応えを感じてる彼は、このクラス担任である。
やがて、生徒たちと退出する客一人一人に挨拶し、新たな客を迎える男性。その中に瀬奈と翼もいた。
翼:お兄…
兄:お前か…
瀬:えっ、翼のお兄さんですか?うわぁ、イケメン~♪
(会釈する翼の兄)
瀬:あ、ゴメンなさい…初めまして私、速見瀬奈と言います。翼とは高校時代からの親友です
兄:そうですか。今日はよく来てくれたね
翼の兄でもあった彼。なお、この兄妹が今回の重要なキーマンとなる。
自己紹介が済むや、翼が兄にある話をし出す。
翼:お兄、あの件は考え直してくれた?
兄:お前な…こんな所に来てまでその話をするな!
翼:仕方無いじゃん、納得出来ないんだから!
瀬:翼、お兄さんと何かあったの?
兄:あ、ううん。何でも無いんだ。さぁ、据わって座って!
(笑顔の瀬奈、不機嫌な様子の翼)
何か大事な話があったようだが、強引に兄に打ち切られて不機嫌気な翼。
兄:皆さん、この映画は生徒たち自身が考案し、協力から達成に繋げました!私も何処かに出てるので、見つけたらつついて下さい
ユーモアな紹介で笑いを取る兄。だがその時、急に非常ベルが鳴り、室内が騒然となる。何と、敷地内に怪人数体が出現し、人々を襲ってたのだ!
校内、外、あちこちで悲鳴をあげて逃げ回る人々。一方、瀬奈と翼は人波に流れた影響で別々の場所から様子を伺っていた。
瀬:(何コイツら?ヨドン反応が無いけど邪面師じゃ無いの…?)
翼:(まさか、アイツら…!)
片や疑問を持ち、片や何らかの確信を得る二人。
一方、外て大急ぎで人々を避難させてた兄だが、怪人の一体が逃げ遅れた女子生徒に迫ってるのを目にすると意外な行動を取る!
兄:待ってろ、今助ける!
彼、駆け出すやそのまま怪人に立ち向かった…!
生徒:せ、先生…!
兄:さぁ、早く逃げろ!
(頷き、大慌てで逃げる女子生徒)
女子生徒を逃がすと、一般人とは思えない立ち振舞いと戦い方を見せる兄。無論、その姿は瀬奈と翼も見ていて…。
瀬:お、お兄さん…!?
(厳めしい表情で見てる翼)
対照的な二人の様子。そんな中、やがて反撃され思い切り投げ飛ばされてしまう兄。すぐ立ち上がろうとするが、そこへ翼が無言で歩み寄って来る!
兄:何だ、また来たのか…
翼:ねぇ、こう言う行動を取るって事はさ、覚悟を決めたって事だよね?
兄:ちょっと待て!何でそんな話になる?勘違いも甚だしいぞ!
翼:はぁ?普通はそう思うし…
揉める兄妹。一体、何があったと言うのか?
兄:とにかく、その話は絶対受け入れないからな…お前の気持ちは解るけど、俺にはやらなきゃ行けない事があるんだ!
翼:ったく、こんな時に自分中心でいられる精神がある意味凄いわ…
兄の考え方・頑固さに、すっかり呆れる翼。兄妹が真っ向から対立してる最中、敷地内に五人のキラメイジャーが駆け付けた!
翼:あれは…
兄:キラメイジャーか!
キラメイジャーの存在を知ってる様子の兄妹。
ブ:何なんだ奴らは?ヨドンとは無関係っぽいが…
ピ:しかも、よりによって瀬奈ちゃんの母校に現れるなんて…
シ:全く、嫌な意味でワンダーな奴らだ…ヨドンと結託するなんてなったらヤバイぞ…(汗)
新たな敵の出現に戦々恐々とする五人。そこに瀬奈が合流する!
瀬:お待たせ!
ピ:瀬奈ちゃん!
(えっ?となる兄)
翼:てか、何で瀬奈がいるの…?
瀬奈の行動、五人とのやり取りを見てた兄妹は無論、すぐには状況を呑み込めず、何がどうなってるのか解らずじまい。そして、そんな二人が見てる事に全く気付かない瀬奈。
瀬:それにしても、また厄介な奴らが出てきたよね…何が目的なんだろ?
イ:判んねぇが確実に言えるのは、ゆっくりなんか出来ねぇって事だ
レ:手強い奴らだと思うけど、もっと最悪な事になる前に必ず倒そう!
瀬:そうだね!奴らの思い通りになんかさせない…キラメイチェンジ!
瀬奈、キラメイグリーンに変身!六人は早速、怪人たちに立ち向かう!
兄:あの子、キラメイジャーだったのか!?
翼:あ、アタシだって今知ったの!何で瀬奈が…?
この光景に、流石に驚きしか無い兄妹。
これをよそに六人は、レッドとシルバー、イエローとグリーン、ブルーとピンクのコンビに分かれて戦ってると、逃げ惑う人々を数ヶ所で発見する。
レ:大変だ!ごめん宝路。俺、あの人たちを避難させて来る!
シ:あぁ。此処は任せろ!
ピ:あっ、あそこにも!
グ:危ない!為朝、時雨さん、ちょっと此処お願いね!
イ・ブ:あぁ!
戦闘班と救出班、三人ずつ二組に分かれた六人を遠くで見つめる兄妹。
戦い。イエローたちは怪人たちに確実にダメージを与えて行く!
イ:シューティングスタービリオン!
ブ:アンストッパブルレイザー!
シ:シャイニングビームアタック!
各々の必殺技でこれらを撃破した三人。やがてレッドたちも戻って来て歓喜し合う。
これに一安心の兄妹。だがその時、謎の強力なビームがキラメイジャーを襲う!
6人:うわあーっ!
(驚く兄妹)
小規模爆発と衝撃を伴って倒れた彼ら。やがて、身体にダーク系のアーマーを身に付けた髭面の男が姿を現した!
レ:(立ち上がりながら)誰だ、お前…!?
カ:サー・カウラーだ、覚えておけ
ピ:貴方ね、諸悪の根元は…!
カ:まぁ半分、正解だ
グ:それ、どう言う意味!てかアンタ、何が目的なの!?
カ:知りたいなら直接、その身体に教えてやる
この男、エイリアンハンターのサー・カウラー!早速、グリーンの質問に答えるべく武器の鞭でレッドとピンクを捕らえた!
レ・ピ:うっ…!
鋭い目線を向けるカウラー…そして、強力ビームを鞭に伝わせ悲鳴の中、二人を消した…。
4人:充瑠ーっ!(小夜姉ーっ!)
(ほくそ笑むカウラー)
イ:やりやがったな、テメェ…!
シ:貴様だけは絶対許さん!
カウラーに激怒したイエローとシルバー。それ任せに攻撃するが簡単にかわされては反撃され、そして共に同様の手口で消された…。
四人を次々と消され、落胆するキラメイグリーンとブルー。そんな中、兄妹はこの状況から何かを確信していた。
翼:ねぇ、お兄…戦隊の一件に関わってるの、アイツで間違い無いよね?
兄:あぁ。母さんが言ってた特徴と概ね合致してる
翼:んじゃ決まり。アタシ、行くから!
兄:お前、まさかアイツと…本気なのか!?
翼:当然でしょ!この状況だって、きっと今回の件の内…だから、黙って見てるなんて出来ない!
翼が、揺るぎ無い強い決心でカウラーに挑みに行く!兄、その思いから引き留められなくなるが一体、彼女にはどんな力が秘められてると言うのか?
グ・ブ:あぁーっ!(うあーっ!)
戦い。次第にカウラーに追い詰められるキラメイ二人…だが、そこに翼が現れた!
カ:んっ…?
翼:やっと見つけた…
グ:翼…!?
(鋭い見幕でカウラーを睨み付ける翼)
カ:女、何しに来た?まさか無力の分際で加勢しに来たのか?
グ:翼、逃げて!
ブ:無謀な行為は止せ!
翼:無力で此処になんか来ないっての!アタシには親譲りの、アツい正義の魂があるんだから!
カウラーに本気を見せる翼。そして何と、腕に装備してたクロスチェンジャーでホワイトスワンに変身!三人を驚かせる!
ス:見覚えあるでしょ、この姿?
カ:貴様、あの時逃がしてやったジェットマンか。しかし何故、変身してる奴が違う?
ス:さぁねぇ?そんな事より、お父さんたちや他の戦隊をどうしたのよ!?
カ:ほぅ…貴様、レッドとホワイトの子供か。プッ、そんなに知りたければ奴らと同じ目に遭え,それが唯一、答えに繋がる道だ!
ス:ふざけるなーっ!
何と兄妹は、レッドホーク・天堂竜とホワイトスワン・鹿鳴館香の子供たちだった!此処まで伏せてたが無論、兄の名前は「凱」だ。
場を戻し、まともに質問に答えようとしないカウラー…彼への怒りが二代目スワンを突き動かす!
ス:このーっ!
(戦いを見守る凱)
凱が見守る中、手始めに仕向けられた多数の戦闘員を時折、キックしながらブリンガーソードで斬ったり、バードブラスターで撃つたりするスワン。全てを撃退後、カウラーに立ち向かう!
ス:覚悟ーっ!
怒り任せにブリンガーソードを振るうスワンに対し、手加減無く鞭で交戦するカウラー。
グ:時雨さん、私たちも戦わなきゃ!
ブ:そうだな!
加勢に向かうキラメイ二人。そして、スワンを狙ったカウラーのビームをブルーがキラメイソードで弾き返した!
ス:瀬奈…
グ:私たちも戦うよ。アイツは共通の敵だから!
ス:そうね。同じ戦隊同士、力を合わせよう!
三人、結束してカウラーに立ち向かうが、やはり奴はそう簡単に怯む相手では無く、逆に長く伸びた鞭で数回、強烈に打たれてしまう。
ダメージを負う三人。それでも立ち上がり、攻撃の手を緩めようとしないスワンだが、今度はビームを喰らって再度倒れる。
ス:まだよ…!
ブ:待て!無闇に突っ込んだ所でどうにもならない!
カ:…その往生際の悪さも、すっかり親譲りだな
ス:何とでも言えば?それがアツい正義の魂だもの!とにかく絶対に諦めない…だって、アタシがやらなきゃ誰がやるのよ!?
グ:翼…
凱:アイツ…
忠告も酷評もお構い無く、自身の「決意」と燃える思いそのままに、またカウラーに立ち向かうスワン。しかしその身体が言事を聞かず、更なる容赦無い反撃により遂に限界が…。
カ:往生際の悪さを誉めるなら、威勢が良いと言うべきか…だが、それも此処までた
動けず、絶体絶命のスワンに向けてビームを放つカウラー…だが、まずいの一言でキラメイブルーがこれを庇った!
ブ:うあーっ!
ス:あっ!
グ:時雨さん!
ブ:後は任せた…だが今は逃げろ!
二人に後を託し、消えたブルー…。彼の言葉を聞くと、グリーンはカウラーの隙を突いて数回、キラメイバスターで銃撃。その間に傷付いたスワンを連れて逃げた。
カ:くっ、逃がしたか…
取りこぼしに不満そうなカウラー。
その後、敵のアジトに戻って来た彼。言葉通り此処と繋がってるが、それはそうとシュオーツァーに異変が…!レアルが心配する中、身体から微量のエネルギーを放出しながら苦しんでたのだ!
カ:シュオーツァー様…!
シ:ぐあぁ…!
カ:レアル、これは一体…?
レ:シュオーツァー様が、器の力に呑まれかかっている…
カ:何っ…!?
レ:シュオーツァー様、やはりその器は危険では…
シ:問題無い、不完全な覚醒の影響だ…こんな物…!
二幹部の心配をはね除け、精神力で堪えるシュオーツァー。
カ:どうやら俺たちは、この力を見くびってたようだな…
レ:あぁ…
シュオーツァーが憑依した器の力に.、恐れさえ感じる二幹部。
一方、ゼンカイ世界。こっちもこっちで大変な事になっていた…。
ボ:何っ…ゼンカイジャーが消えただと…?
バ:はっ。今いるのは界賊のみのようであります
ボ:ほほぅ、これはまた願ったり叶ったりな状況になったな…よし、この好機に一気に地球征服を推し進める!
ゲ:だったら今回は、ボッコワウスが計画を立てたらどう?結構、面白い事になりそう
ボ:おぉゲゲ、そうかそうか…よし、今回は俺が策を練る!イジルデ、それに見合った物を作れ!
イ:仰せのままに
ボ:フッ…界賊、貴様らがいた所でどうにもならんぞ…
ボッコワウスの企みが動き出す!
その頃、キラメイ&ジェットマン世界。難を逃れ、傷付きながらも何とか堪えて歩いていた瀬奈と翼。
瀬:大丈夫…?
翼:うん…
特に傷付いた翼を抱え、気遣う瀬奈。やがて二人は見つけたベンチに座り、ほんの少しの沈黙後に翼が話し出す。
翼:ごめん、瀬奈…
瀬:えっ…?
翼:力を合わせようって言ったアタシが結局、アイツに執着したせいであんな事に…はぁ、ダメだな…
瀬:違うよ!悪いのは全部、あのヒゲオヤジ。翼は強い決意でアイツに立ち向かった。だから謝らないで!
翼:瀬奈…
瀬:落ち込んでても傷が増えるだけ。だから前を向こう!
(頷く翼)
本当は仲間を消されて辛いはずなのに、それでも気丈かつ優しく励ます瀬奈に感謝しか無い翼。
瀬:ただ流石に驚いたな。まさか翼もスーパー戦隊だったなんて…
翼:それはお互い様よ。まぁ、私の場合は両親がジェットマンだから力が
必然的に宿ったの
瀬:そうなんだ。私は、簡単に言えば選ばれたんだ。力を持つ者としてね
翼:なるほど。瀬奈はそう言うパターンか
互いが戦士になった経緯を簡単に説明する二人。そして話は、核心部分に入る。
瀬:それにしてもさ、戦隊を消滅させるなんて…あのヒゲオヤジたちは何考えてんだろ!?
翼:こっちの質問にも、まともに答えなかったから余計よね…
二人には察されて無いものの、確かにレアルとカウラーの行動には解らない部分が目立つ。
瀬:ボスって、どんな奴なのかな?アイツでさえああ言う感じだし、かなりヤバそうではあるけど…
翼:普通に想像の域を越えてるはず…だからアタシ、体力でも気持ちでも負けないように数ヶ月間、必死に鍛えて来たけど、一人じゃ限界があるって思いっ切り痛感させられた…
(話を真面目に聞く瀬奈)
翼:だからこそ今、残った人たちで力を合わせるべきだと思うの!頼み方が図々しいけど、瀬奈も力を貸して…お願い!
痛感した事から学んだ、「強大な悪に挑むために必要な事」を瀬奈に訴え、協力を求める翼。
瀬:勿論、そのつもりだよ!それと、さっきの戦いで翼が言ってたアツい思い、凄く胸に響いた。挑むからには、あれ位で無きゃね!
翼:ありがとう。そうだね!
(微笑んで頷く瀬奈).
翼のアツい思いの全てに共感し、受け止めた瀬奈。決意を新たにする二人だが、再び翼から話が。
翼:それと瀬奈…実はもう一人、ジェットマンと呼ぶべき人がいるんだ
瀬:えっ?それって、もしかして…
翼:うん。でも散々断られてるから期待はねぇ…
瀬:…?
.翼が兄を巻き込もうと躍起になってる理由が、「新たなジェットマン」問題。彼女の再三の要請にも関わらず何故、凱はこれを拒み続けるのか?そして瀬奈も、この問題に巻き込まれてしまう事となる…!
各世界が動きを見せる中で、ある街を彷徨ってた介人。
介:何処なんだよ此処…キカイノイドは全然いないし、周りは普通すぎるし、どうなってんだ?(汗)
街中、景色、人々の様子などから明らかに此処はゼンカイ世界では無いと悟った介人,すると、通りがかりである撮影現場を目にする。
介:あっ、ヒーロー番組のロケやってる!凄ぇカッコ良いじゃん!
興味津々で現場近くに行く介人。すると…。
シ:戦隊粒子、反応あり!
介:うわっ!
彼に気付き数発、狙撃したシルバーマスクのキャラ。ビックリして怯む彼の前にバイオハンター・シルバ、邪電戦隊ネジレンジャーのネジレッド、狼鬼、デスリュウジャーが立ちはだかる!
介:何、何…!?
狼:貴様、ゼンカイジャーだな?
介:そうだけど、何で俺事知ってる訳?
介人が四人に疑問をぶつけると、集合した撮影スタッフたちが怪人や戦闘員へと変貌する!
介:そうか…お前らもシュオーツァーとか言う奴の手下か!
ネ:やれ!
ネジレッドの指示で動く怪人や戦闘員たち。介人はすぐ変身して戦うが、数ですぐ劣勢になる。
カ:こんな時はこれだな!
36番のセンタイギアを使用したゼンカイザー。レッドバスターの能力・高速移動を発動し、目にも止まらぬ早さで次々と敵の一部を倒して行く!
カ:次は燃やし尽くしてやる!
続いて彼、17番のセンタイギアを使用。広範囲に渡って炎の気力を放ちまくり、一気に残る敵たちを殲滅した!
狼:小癪な…
先程とは格が違うアンチヒーローたちの一斉攻撃…すっかり防戦一方になってしまうゼンカイザーだが、そこへゴーカイシルバーが助太刀に入る!
ゴ:大丈夫?
カ:はい…って、貴方はゴーカイシルバーさん!どうやってトジルギアから脱出したの!?
ゴ:トジルギア?何だいそれ?それより君、アカレンジャーさんみたいなコスプレで奴らに敵う訳無いでしょ…今すぐ止めなさい(汗)
カ:これ、コスプレなんかじゃ無いです!俺、機界戦隊ゼンカイジャーのゼンカイザーです。宜しく!
ゴ:ゼンカイジャー?そんな戦隊は知らないなぁ。ご当地ヒーローか何か知らないけど、とにかく此処は危険だよ!
カ:…え~と、これどう説明したら解って貰えるんだ?(汗)
当然、ゼンカイジャーの事など知らないゴーカイシルバーの勘違いに戸惑うゼンカイザー。
デ:さっきから何やってんだ!
2人:うわあっ!
二人のやり取りにしびれを切らし、攻撃して来るデスリュウジャー。他三人もこれに続く.!
カ:よーし、俺もゴーカイジャーさんみたいに派手に戦う!と言う訳でゴーカイシルバーさん、俺をアイツらに向けて思い切り振り回して!
ゴ:え?
カ:早く早く!
ゴ:はぁ…何かよく解らないけど行きますよー!
何を閃いたのか、ギアトリンガーとゼンリョクゼンカイキャノンを装備したゼンカイザー。ゴーカイシルバーは言われるがままに彼の両足を持ち上げ、思い切り振り回す!
カ:ゼンカイスピンダブルショット!
4人:ぐあっ!
回転しながら両銃を乱射する必殺技・ゼンカイスピンダブルショットでアンチヒーローたちを怯ますゼンカイザーだが、実はこの技は此処からが本番だった!
あちこちから跳ね返っ来たエネルギー弾。今度は彼、これらをキック、パンチ、バレーボールのスパイクなどをして四人に炸裂!弾みでデスリュウジャーが片方の剣を放してしまった!
カ:ようし!
すかさず、これを拾って勢いそのままに四人に斬りかかるゼンカイザー!
ゴ:君は一体…?
カ:話は後!さぁ、派手に斬るぜ!
ゼンカイザーの止まらぬ勢い・猛攻に次第に感化されて行くゴーカイシルバー!
シ:先輩がボーッとしてられないな…よーし、こっちも剣で行かせて貰いますよ!
大剣人ズバーンにゴーカイチェンジした彼。上手く援護に回りながら四人に攻撃!
すっかり意気投合した二人のコンビ猛攻に防戦一方となり、やがてダメージから動けなくなる四人。
カ:ゴーカイシルバーさん、二人で必殺全開だ!
ゴ:解りました!
ズバーン・剣モードとなったゴーカイシルバーを手にするゼンカイザー!
2人:豪快全開・ハイパーゴールテンクラーッシュ!
ネ・デ:ぐあーっ!
思い切り飛び上がった彼、ボウケンレッドの必殺技・ゴールデンクラッシュモチーフの技(片や縦斬り、片や横斬り)でネジレッドとデスリュウジャーを倒した!
シ:引くぞ…
シルバと狼鬼、形勢不利と見て退却。
戦いが終わり、変身解除する介人と伊狩鎧。特に鎧、共闘を通じてゼンカイジャーをガチの戦隊と確信した。
鎧:済みません、ゼンカイザーさん!君たちもれっきとしたスーパー戦隊なのに失礼しました
介:やっと解って貰えた~。俺、五色田介人。宜しく!
鎧:僕は伊狩鎧です!所でゼンカイジャーさんは、何時からこの世界で活躍してるんですか?
介:違うんだ。レアルとか言う女を追い掛けたら、この世界に来ちゃってさ…
鎧:介人君、レアルの事知ってるの!?
介:うん。アイツ、俺の仲間に何かしようとしてるんだ!だから早く見つけないと…!
鎧:ま、まさか他のゼンカイジャーさんも…ごめん介人君、僕と一緒に来てくれない?
介:え…!?
果たして鎧は、介人を何処へ連れて行くのか?
次回、歴代レジェンド続々登場!
「スーパー戦レジェンドサーガ」・第1章
物語の始まりは、ゼンカイジャーが活躍する以前の出来事。何者かが歴史の流れに介入し、歴代スーパー戦隊の身に未曾有の危機が迫っていた…!
2020年某日のジェットマン世界。夜のしじまの中で敵の軍団と激しい戦いを繰り広げてた鳥人戦隊ジエットマンの四人。既に殆どを倒したものの、この親玉と思われる正体不明(姿が影で覆われてる)の男に手こずっていた…。
やがて、男が左手から放ったビームがイエローオウルとブルースワローに命中する!
オ・ズ:うあーっ!
ボ:雷太!アコーっ!
男の電磁系主体の攻撃。その強烈さから遂に二人が倒れ、動けなくなる…。
これを見、叫びながら再び男に立ち向かうレッドホークだったが、成す術無く返り討ちに遭う…。
ス:貴方ーっ!
男:ジェットマン、貴様らにも遂に終わりの時が来たようだな
ス:何言ってるの…勝手に終わらせないで!
ホ:香、止せ…!
ス:いいえ、まだ戦えるわ…私だってジェットマンなのよ!
傷付きながらも、ジェットマンとしての使命を果たすべく再び立ち上がったホワイトスワン。男のビーム攻撃にも怯まず猛進後、空中戦法からの剣撃、更にはスワニーアタックと猛攻し、後退させる。
しかし、これが男の逆鱗に触れ、彼女は爪型の武器による強烈な一発でひざまずいてしまった…。
ス:ううっ…
ボ:香…!
男:女、威勢はなかなかだな。だが、只では済まんぞ…
ホ:この…!
首を締め上げられ、苦しむスワンを助けるべく、後ろから男にタックルするボーク。これに成功したが此処である決断を下す!
ボ:香、お前は逃げろ!
ス:そんな…皆を置き去りにするなんて出来ないわ!
ホ:駄目だ!解ってる通り今、スーパー戦隊に危機が迫ろうとしている…それでも世界の未来と希望を繋いで行くには、一人でも多くの戦士が残らないといけないんだ!
ス:貴方…
男を押さえながらの、ホークの必死の叫びがスワンの胸に重く突き刺さる。
やがて攻撃され始めるホーク…それでも彼はスワに叫ぶ。
ホ:行けーっ!
(頷いて逃げるスワン)
ホークの渾身の叫びを聞き入れ、命からがら逃げるスワン。だが一瞬振り返ると、その目には完膚無きまでに攻撃されるホークが映り…。
ス:ごめんなさい…貴方、皆…
後ろめたさを感じながら逃げるスワン。
その後もゴーグルビクトリーフラッシュを決めたゴーグルファイブ、ニュースーパーダイナマイトを決めたダイナマン、名乗り向上後に戦ってたハリケンジャーたち、そしてシルバーを除いたゴーカイジャーが次々と姿を消した…果たして、歴代のスーパー戦隊に何が起きたのか…?
そんな脅威が、ゼンカイジャーたちの身にも刻一刻と忍び寄っていた…。
代わって舞台はゼンカイ地球。日中、突如として某ターミナルに出現した悪の集団…よく見れば歴代悪の組織の戦闘員たちだ。
介:うわっ!いきなりヤバさと半端無さ全開かよ…
ジ:これ、どう言う状況…?
セ:ワルドが一体二体…ギャーッ!よ・よ・44体もいるっチュー!
駆けつけるなり、この光景の凄まじさに圧倒されてしまう介人たち。
ガ:奴ら、失敗続きで普通にシビレ切らしてるだろうから、きっと思い切った作戦でも取らなきゃヤバいんだよ
マ:ヌヌヌ…アクセル踏むどころか寧ろ大暴走!えげつ無さがまます度を越したーっ!
ブ:それにしても、こんな予想の斜め上を行く手段、一体誰が考えたんでしょうか…?
ジ:んな余計な疑問も詮索も不要だっつの
セ:そうそう、ただの迷惑行為だっチュ!
無論、戦闘員たちの事など知らない介人たち。しかし、この男に数々の疑問は全く関係無い。
介:敵がどんだけ現れようが、どんな汚い手を使って来ようが関係無いよ!俺たちは絶対、コイツら倒す!皆、行くぞ!
(気合いを入れるジュランたち)
5人:チェンジ全開!
ギアトリンガーに各センタイギアを装填した五人が、ハンドルを回してゼンカイジャーに機界変身!
カ:全力全開!
各々が力や能力を駆使し、かつ時折、戦闘員たちにツッコみながら戦う中、ゼンカイザーが22番のセンタイギアを取り出す!
カ:よし、これ使おう!
ギアを使用した所、五人にあるパワーが宿る!
セ:星獣戦隊ギンガマンが持つ星の力・アースっチュ!自然の雄叫びを轟かせるっチュ!
炎のたてがみ、風の羽ばたきなどの同時アース攻撃で半分ほどの戦闘員が消滅した。
マ:あら、呆気な…
カ:あれ?でも一気に纏めて倒せるなら、これで行こう!
続いては1番のセンタイギアを使用。ゼンカイジャーハリケーン発動だ!
マ:行くよガオーン!
ガ:よし、ブルーン!
ブ:ジュラン!
、ジ:そんで介人、お前に繋ぐぜ!
カ:よっしゃあ!今日はSPなキーック!
四人のパスで繋がれたハリケーンに強烈キックし、戦闘員たちに次々とぶつけて行くゼンカイザー!
カ:勝つだけに、ゼンカイジャーハリケーン・カツ丼!
次々とカツ丼爆弾に変わって爆発して行く戦闘員!これで全て倒したが…。
ジ:しっかし、全く手応えが無ぇワルドなんかぶつけてきやがって…アイツら何考えてやがんだ?
カ:何て言うか、クダック並みだったよな
(頷く3人)
当然ながら、呆気無さに違和感を覚える五人。すると新たな歴代戦闘員集団が、しかも数を増して出現する!
セ:キャーッ!また出たーっ!
ガ:てか、さっきより増えてるよね…?
ブ:不思議ですねぇ、色々謎だらけですねぇ~
カ:それでも、俺たちがやる事は変わらないよ!行こう!
再び戦闘員たちと戦うゼンカイジャー。
カ:皆、きっとコイツらも大した事無いよ!フィニッシュバスターで行くぞ!
4人:おう!
各々のセンタイギアを使用し、ギアトリンガーを操作する五人!
5人:必殺全開!ゼンカイフィニッシュバスター!
ゼンカイざザーの読み通り、全ての戦闘員集団を撃退出来た!
カ:やったか…?
改めて正面一帯を確認する五人。だが今度は多数のザンギャック艦隊が出現!それを率いてるのは無論、あのワルズ・ギルだ!
(微笑むワルズ・ギル)
カ:誰、お前…?
ワ:俺はかつて、ザンギャックと言う組織を率いたワルズ・ギルだ。貴様らがゼンカイジャーだな?
カ:そうだけど?
ワ:貴様らの事は既にリサーチ済みだ。さぁ、俺が十年の時を経て復活した事を大いに喜べ!
ジ:悪ノリが過ぎる奴だか何だか知らねぇがな、何も嬉しくねぇっつの!
マ:要らない大量生産わざわざどうも!一体、何がしたい訳さ?
ワ:スーパー戦隊から味わされた耐え難い積年の屈辱、悉く散った同志たちの恨みを、貴様らを倒す事で晴らしてやるのさ!さぁ、行けーっ!
思いの丈をぶつけ、部下たちに襲撃を命じるワルズ!
数や威力に圧され、次第に劣勢になる五人。すると、コンテナの上に女性らしき謎の人影が…。
(戦いを見つめる人影)
戦いを見つめつつ、掌に謎のギアを召喚する人影。そして…。
ジ・ガ:うっ…うあーっ!(わあーっ!)
マ・ブ:あぁーっ!(うわあっ!)
カ:ジュラーン!皆ーっ…!
セ:何が一体、どうなってるっチュ…!?
ワ:くっ…!
戦いの中、悲鳴を上げて忽然と姿を消したジュランたち….突然の出来事に訳が解らないい様子のゼンカイザーとセッちゃん。
一方のワルズは不満気だが、そこへ先程の女が姿を現した!
(歩み寄って来る女)
(女を見るゼンカイザーとセッちゃん)
不敵な笑みを浮かべる女。漂う緊張感の中、ワルズが苛立った様子で彼女に詰め寄る。
ワ:レアル…よくも折角の大イベントの邪魔をしてくれたな!
レ:ザンギャック皇帝のどら息子、あのお方の命令に叛くとは何様だ?
ワ:この…誰がどら息子だ!
レ:貴様らの目的は私のサポートだ。とにかく、余計な真似はするな!
ワ:くそっ…お前ら、下がれ!
ワルズを軽んじる女幹部レアルとは一体…?
指示に納得いかずも渋々、これを受け入れ、たワルズ。するとゼンカイザーが話に割って入る。
カ:お前、一体誰?まぁ普通にトジテンドの新しい幹部なんだろうけどさ
レ:貴様…我々をあんな奴らと一緒にするな!
ワ:全くだ、不愉快極まり無い!
(驚くゼンカイザーとセッちゃん)
ゼンカイザーの発言で不機嫌になるレアルとワルズ。
レ:間違えられるのは癪だから教えてやる。我々は魔導伯爵シュオーツァー様を首領とする連合組織だ
カ:シュオーツァー…?何かよく解んないけど、絶対倒さなきゃなんないな!
ワ:どの口が言う!
新たな脅敵の出現…その目的とは果たして?
カ:ねぇ教えてよ。お前たちの目的って何?それと、ジュランたちをどうしたんだ!?
ワ:フッ…それはだな、シュオーツァー様が…
(ワルズを睨み、ケツに蹴りを入れるレアル)
ワ:ぐあだっ!
レ:この…余計な事を言うな!
ワ:そうだったな…(汗)
カ:参ったな、かなり厳重に箝口令が敷かれてんのか…
組織の厳しいルールに従順なレアル。すると此処で、セッちゃんがある事に気付く!
セ:介人!もしかしたら、あの怪人たちはゼンカイジャーをおびき寄せる罠だったかも知れないっチュ!
カ:ええっ!?
レ:御明察。賢いロボットだな…だが、今更気付いても遅い!
真の作戦を完璧に遂行すべく、多数の戦闘員集団やザンギャック艦隊をぶつけたレアル。そして再び、ワルズに指示を出す。
レ:さて、さっさと続きと行こうか。ただ、奴は大切な獲物だ。決して手荒な真似はするな
ワ:解っている!さぁお前たち、行け!
レアルの気になる指示の下、再びザンギャック集団を向かわせるワルズ。
その猛攻に、一人ゆえ体力的にも人数的にも遂に防戦一方となるゼンカイザー…。
レ:トジテンドは余計な事をする邪魔者だが、奴らの存在でゼンカイジャーが誕生したのは嬉しい…いや、素晴らしい誤算だった!
戦いを見つめ、また気になる事を呟いたレアルが所持してたピストルをゼンカイザーに向ける。赤外線で照準を合わせ、撃つ準備も出来た。
一方のゼンカイザーは、そんな事にも気付かず必死に戦っていた!
カ:勝手に俺たちでもて遊んで、勝手に俺の仲間消しやかって…お前ら絶対許さねぇからな!
ワ:ほざけ!
怒りのゼンカイザーがワルズに立ち向かうも、艦隊の援護も付いた連続攻撃を受け、あっけなく返り討ちに遭い、ダメージから変身も解除してしまう…。
介:ダメだ、ピンチ大全開…(汗)
セ:介人…
この隙に介人を仕留めようとするレアル。だが、それを,あの男が狙撃で阻止する!
レ:…!?
ゾ:ヨホホイ ヨホホイ ヨホホイホ~イ♪
ワ:…?
ゾ:トジテンドじゃねぇ 謎の奴らは一体何者~?♪
介人の窮地を救ったゾックスにより中断される戦い。
介:ゾックス…
レ:何だ貴様…?
ゾ:俺はゾックス・ゴールドツイカー。それよりお前、誰か知らねぇけど面白そうなギア持ってんな。頂くぜ!
レ:何…誰が貴様なんかに!
ワ:小賢しい…お前ら、アイツもやれ!
ゾックスの態度に怒ったレアル。そしてザンギャックが差し向けられる!
ゾ:んじゃ、こっちも痛快に行かせて貰うぜ…チェンジ痛快!
ギアダリンガーにセンタイギアを装填したゾックスが、ハンドル操作後にダンス変身!痛快に立ち向かう!
ツ:ヨホホ~イ!
ワ:アイツ、ゴーカイジャーか!?いや、あんな奴はいなかったはずだが…?
レ:いや、あれは奴らの紛い者のツーカイザーだ
ワ:くっ、海賊の海賊版がヒーロー気取りか!
ツーカイザーの戦いの一方、介人はフリントたちに助けられていた。
フ:大丈夫か?
介:ありがとう。助かったよ…
リ・カ:頑張れ兄貴ーっ!
フ:所でアイツら、一体誰なんだ?こんな時に四人は何やってんだよ?
介:二人はシュオーツァーとか言う奴の部下だってさ。ジュランたちはアイツらに捕まっちゃった…
姉弟:シュ、シュオーツァー…!?
セ:知ってるっチュか?
フ:姿、形は知らねぇけど相当ヤベェ奴だぞ…一人で沢山の星や世界を滅ぼしたらしい…
世界を旅し続けてるからか、シュオーツァーについて知っていた姉弟。フリントの話が介人とセッちゃんをビビらせる…。
カ:奴の姿を知ってる人は誰もいないらしいんだ
リ:都市伝説だけど、次元を越えて来た怪物とか、機械生命体とか噂は様々だよ
介:そんな恐ろしい奴が俺たちの前に…(汗)
シュオーツァーの脅威に戦く五人。
そんな中、ツーカイザーがジュウオウザワールドの武器・ジュウオウザガンロッドを豪快に駆使し、張り切って戦ってるが、此処でレアルの元に連絡が。
レ:はい、シュオーツァー様…了解しました、すぐ戻ります
ワ:どうした?
レ:シュオーツァー様からだ。この世界を出るぞ
シュオーツァーの命令により、レアルとワルズはこの世界を離れる事に。
レ:どうやら、我々がこの世界に長居する理由が無くなった
ワ:今の所はこの位にしといてやる!
(二人を見る一同)
レ:此処で全員を仕留めきれなかったのは悔いが残るが、リベンジは必ず果たす。残った戦隊と一緒にな!
フ:は?言ってる意味が全然解んねぇぞ!
リ:そうだそうだ!
カ:ちゃんと説明しろーっ!
介:それと、ジュランたちをどうする気だよ!?
(不敵な笑みを浮かべるレアルとワルズ)
三度続くレアルの謎の発言…そして彼女は異空間に繋がるゲートを開き、ワルズと共に中へ消えて行く…。
介:待てって!
フ:おいっ!
セ:介人ーっ!
ゲートが閉じる寸前、走って中へ飛び込む介人。
ツ:何やってんだアイツ‥!
介人の行方が気が気で無い五人。この行動が今後、ゴールドツイガー一族を更に大事に巻き込む事に…!
やがて、介人が辿り着いたのは人もそれなりにいる至って普通の噴水広場だった。
介:あれ‥此処って地球?レアルたちは…?
普通に地球、もっと言えば日本の何処かにしか見えないこの世界‥一体此処は…!?
場は変わり、ブラックとシルバーを基調としたダーク感漂うアジトで謎の黒い男が後ろ向きに輝く天井を見つめてると、レアルがやって来た。
男:レアルか…?
レ:申し訳ございません、シュオーツァー様。とんだ邪魔者に阻まれてしまって‥
男:(振り返りながら)機界戦隊ゼンカイジャーか‥
レ:はい‥
男:まぁ良い。残りの奴らなど後でどうにでもなる。ただ、我が崇高なる目的のために決して手を緩めるな!
レ:はっ!そのために全てのスーパー戦隊を必ず!
この男こそ、魔導伯爵シュオーツァー!彼は何を目的に全ての戦隊を捕らえようとするのか?
彼が意気込む中、レアルがある懸念を示す。
ジ:俺の力とお前たちの優秀さを以てすれば、誰にも計画の邪魔は出来ん!
レ:ですが、仮に奴らの襲撃、もしくは戦隊の生き残りたちが反撃するような事があったとしたら‥
シ:案ずるな。その対抗策として大勢の幹部や怪人たちを復活させたのだ。そして、新たな俺の身体となった器…死してもなお最強の力を持つ、この魂の覚醒も近い!
シュオーツァーは実態を持たず、より強い力を持つ者に憑依して暗躍する…その存在の程度は介人たちの想像を遥かに越えてそうだ…!
次回は、別世界にて展開。