母親の看取りで、気づいたこと…
母親…只今、98歳…
三度の肺炎、三度の高熱…そして、今は、一週間おき位に熱を出し、体力も奪われ、タンも自力で出せずに、とうとうしゃべることも出来なくなった…
誤嚥 ( ごえん →口に入れるものが食道ではなく、気管に入ってしまうこと。) して、肺炎の元になってしまうから、今は、水分も全く飲んではダメな状態で、喉がかわいたら、ガーゼに水を湿らせて拭くだけ…
まさに、飲まず食わずの状態で、私の為に生きてくれてる…
いっぱい…いっぱい…気づきがある…(u_u)…
98歳…もう、ほんとに…いくらも生きられないのは分かっている…
車で往復5時間の道のりを1年4ヶ月通った…
面会時間が夜の8時だから、2時間半かけて母親の病院に着き、たった40分の滞在だけで
又、2時間半かけて帰ったりもした…
高熱で、酸素マスクをしている母親を看ながら、もう何度もダメだと思って覚悟した…
( もう、年も年だから…。)
その度に、驚く程の生命力で復活してくれた母親…
でも、その度に身体はダメージを受けて、
だんだん衰弱してくる…
この前も、もうダメだ ‼︎ と覚悟した後、
復活してくれて、そして目を覚ましてくれた時…もう、笑えなくなっていた…
人って、顔の表情がなくなる時がくるんだな…
そして、一番最初に奪われてしまうのが、笑顔だと初めて知った…
それを初めて、目の当たりにした時…悲しくて、悲しくて、涙が止まらなかった…
人って、いつか笑えなくなるんだ…
病床で苦痛の顔は、ずっと死ぬまで続くけど
笑顔は、なくなるんだ…
私は、家に帰って、その事を娘に話した…
『 みきちゃん ( 娘のこと ) 人って、一番最初に笑顔が奪われるんょ…
ある日、突然…笑えなくなるんょ…
母親を見て、初めて気がついたんょ
ママなぁ…おばあちゃんの分も、同じ病室で笑えなくなった人の分も笑顔でいようと思ったんょ
笑顔でいられる事に感謝したんょ
皆んなの代表で、笑うことにしたんょ
でなっ…ママも突然、みきちゃんに笑い掛けれなくなる日がくるから、今から言っとくわぁ
ママも笑えなくなったら、ごめんなぁ
それまで、一生懸命☆笑える事に感謝して
笑顔で人に接する事にするから… 』
もっと頑張らなきゃダメだ…
立派な人にならなきゃダメだ…
正しく生きなきゃダメだ…
間違っちゃいけない…
失敗しちゃいけない…
人に迷惑かけちゃいけない…
母親といると、母親の生き様を見てると
そんな事どうでもいい様に小さな事だと感じる…
目の前に居てくれるだけで…
呼吸をしててくれるだけで…
身体が温かくて触れられるだけで…
生命をつないでくれてるだけで…
そこに、あなたの存在がある…ただそれだけで…
ほんとは、それだけでいいんだと思う…
迷惑かけてもいいんだょ
お返しなんて何にもいらないし、
笑えなくても、喋れなくても、ただ居てくれるだけでいいんだなぁと…本当に心からそう思う…
皆んな、愛される為に一生懸命になったりするけど、もう既にありのままで愛されている事に気づくだけ…
もし、愛されてないって…愛が分からないって思っている人がいたら、全力でそんな事ないよって伝えてあげたいな…って思う
そんな事を母親の看取りで思う今日この頃…