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『やっぱ若さだな。また、溢 れてる。』
どうしよう。腰、勝手に浮いちゃいそう。
指の腹だけで軽くはさみ、先端からだらしなく垂れる 粘っこい体液を丁寧すぎる手つきでなじませていく。
『それとも、雅紀が特別 感じやすいの?』
あんまり見ないでって、あんなにお願いしたのに凝視してるし・・・
『聞いてる?ふふ、険しい顔すんなよ。』
つんっと先を塞がれて、そのまま指先を埋め込むようにくぼみをぐりぐり穿たれる。
唇を噛んで答えないでいると、クスリと笑って根本にぎゅっと圧をかけられた。
『あっ・・・やだ・・・せんせ、はなして・・・』
強い 刺 激に、シーツのうえで反る背中。
目を細めオレを観察しながら、輪を作った先生の指がリズミカルに上下する。
自分以外の手で立てられる水音が聞いてられないくらい照れくさくて、せめて耳くらいは塞いでいたかったのに。
『ひあっ・・・や・・・』
『何が嫌?ほら、手はそこじゃないだろ。』
抵抗するつもりなんかないけど、させてくれるつもりもないんでしょ?
耳元に持っていった手を咎めるように反ったうらを強くこすられて、さっき教えられたとおり先生の首に必死で縋ると、
『・・・そう。良い子だから、そのままな?』
カリッと耳朶に歯を当てられて、低い音が念を押すように鼓膜を震わせた。
オレが先生の声に弱いって、もしかしてとっくの昔にバレちゃってるのかな?
言う通りにできて褒められるのは嬉しいし、意に沿わないことをして窘められるのもキュンとしちゃう。
弱いのはなにも、声だけじゃないけど。
『ふ、あっ・・・せんせ・・・』
自分で触れたってなんてことないトコロでも、好きな人が触ると電気が走ったみたいにジンと痺れて熱くなるんだって。
『ははっ、ここも気持ちいーの?』
先生に触れられてはじめて知った。
小さくとがった胸の先をぱくりと含まれただけで、自分の口から聞いたことのないような声が洩れ耳に届く。
『ひぁ・・・やっ、あぁ・・・』
撫でられただけ、抓られただけで。
普通みんな、こんなふうになっちゃうの?
『カワイイね雅紀。普段からこんな?』
『せんせ・・・に、だけ・・・だもん・・・』
ねぇ先生、質問したら教えてくれる?
こわくて恥ずかしいのに、優しくされるのがもどかしいって思うオレはイケナイ子かな。
先生が思うような良い子じゃなくても、
『そっか。俺にだけ、ね。』
それでもカワイイって撫でてくれる?
つづく