宮島の鹿考 2013.02,26 | フーの宮島の「シカ」考

フーの宮島の「シカ」考

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宮島の鹿は戦後、給餌を受ける事で観光に役立てられ人間の近くにいることで生き長らえて来ました。

ところが約10年前増えすぎてあまりにも人馴れした鹿を適正な頭数にする為に「野生に返す」との名目で鳥獣特別保護区でありながら突然給餌を禁止されて久しい。
宮島の鹿の歴史を辿ると野生だった事実が見当たりません。
したがって「野生に返す」ではなく「野生に変える」とした方が正確ですね。

栄養状態もこの10年間は過去最悪と言わざるを得ない。

給餌禁止を推進するならばその救済措置として、
①芝草地の確保
②市街地Aブロックの鹿の避妊措置

この二つを最低でも実行しなければ宮島の希少植物の絶滅にも直結するでしょう
が、それについての懸念もおありなのか甚だ疑問です。

例えば鹿に弁当やお菓子を横取りされても頷ける話で、観光客様にとってはたまったもんじゃありませんが、地元の人が鹿を責めるのも筋違いです。

その二つの救済措置は実は廿日市の宮島地区鹿保護管理ガイドラインにもちゃんと記載されています。
現存する鹿の生きる権利が守られるのであれば、給餌禁止も頷けます。
ところが、その施策を検討する環境省、県、廿日市、地元宮島住民で構成される機関「宮島の鹿対策協議会」なるものが別に設けられており、なぜか毎年同じ特定の同一専門家によるモニタリング調査結果によって毎年芝草地造成案は却下、そのモニタリング調査による繁殖率の結果から避妊措置も行わないと結論付けられ続けています。

ちなみにその協議会には観光客や一般人は参加させてもらえず傍聴のみです。

また、そのような重大な協議内容を決定付けた裏付けとなる繁殖率の詳しいデータの情報開示をお願いしたいのです。
ボランティアが給餌をしていなければもっと鹿は淘汰されていたはずです。
何故ならば狭い宮島に現存する植生環境で鹿を養える環境収容密度は限界に達しており小型化、受胎能力の低下によりようやく今の状態を維持している訳です。
これはどうも保護対策と被害対策を混同されているような気がしてなりません。

もっと市民にも理解を得られるようにモニタリング調査結果で得られる繁殖率から導きだされたとされている芝草地と去勢避妊を先送りにされる論拠を示してください。

それがなされない限りいくら餌やり禁止といっても観光客はもちろん一般の人の理解は得られる事は無いでしょう。