今僕が携わっているプロジェクトではアジャイル開発を取り入れていることもあり、チームメンバーのマインドが自然と自分のできる領域にとらわれずになんでもやるというものになっていて、このことが開発に想定外の大きな好影響をもたらしているんじゃないかと最近思っています。

今いるプロジェクトの事例としては以下のようなものがあります

・プロデューサーがバナー作成
・ディレクターがデザイン
・サーバーエンジニアがフロント側を手伝う(jsやhtml)
・フロントエンジニアがサーバー側を手伝う(APIからデータ設計まで)
・フロントエンジニアがデザインの色出しや画像の切り出し、ちょっとしたデザイン変更
・デザイナーがhtmlやcss

自分の手が空いた時や業務時間外の時間を利用して勉強をして、ほとんど全員が自分の領域外のことをやっています。

このようなマインドを持つと何が良いかというと

まず、チームメンバーの誰かが病気や家の事情で会社を急に休まないといけない時にラインが止まらないということ。

次に、これは僕がアジャイル開発をやる上で特に良い影響をもたらしているのではないかと思っていることですが事業戦略的に「この施策を○○(期日)までにやるとかなりの効果が上がりそう」となった時に現場がその作業に注力する度合いをより柔軟に決められることで事業判断の選択肢を増やすことができることです。

例えば、デザイン100点で1ヶ月かかるものと、デザイン70点だけどデザイナーがcssもやることによって半月でリリースできるという選択肢を現場が提案することによって、市場や競合を分析をした上で、スタートはこの程度でこの期日が良いという事業判断ができます。
(もちろん、後からブラッシュアップするのが前提)

これが現場にも無理がなく、戦略的にも最大の効果が上げられるラインだと思います。
ただし、現場はそれを約束したからにはその期日でやり抜かないといけないと思っています。

ただでさえモバイルコンテンツ市場は流動的で、その戦略転換にいかに現場が耐えられる体制を整えているのかが重要なので、自分の領域にとらわれないマインドを持つことがこの市場で戦っていく上で重要な要素の一つだと思います。