今回ご紹介するのは日本プロ麻雀協会の先輩、愛内よしえプロです。
女流プロの中で一番強いのは誰かという話題の時は必ず名前が出てくるめちゃ強雀士です。
そんな僕の愛内プロへの第一印象は
最悪でした。
あれは忘れもしないプロになって最初の選手総会。新人プロは全員がみんなの前で自己紹介するのが日本プロ麻雀協会の恒例行事となっております。
そこで僕はお笑いやってます的な自己紹介をしました。
そして総会の後は納会ということで、皆で飲み会をします。新人プロは全員そこで先輩のところに乾杯しに行くのが日本プロ麻雀協会の恒例行事となってます。
もちろん愛内さんのとこにも行きました。そこですでにベロベロになっていた愛内さんはこう言います。
「あ、芸人やってんだよね〜。なんか面白いことやってよ〜」
最悪です。芸人あるあるですが、これは絶対得しない地獄のフリです。100%スベった上で「地元の友達の方が面白い」とか言いだされます。
僕は「職業のイメージで人に無責任に言葉投げかけるなよ。『公務員なんだよね〜。一生安定してよ〜』とか言えるのか?あんたが同卓者に『麻雀プロなんだよね〜。一位獲ってよ〜』って言われたらどう思うんだよ!あ!?」
という言葉を抑えて言いました。
「一発ギャグします!」
それはそうですよ。ここで自分がスベろうがやるしかないんですから。ましてや相手は今後お世話になる先輩。ここで嫌われるわけにはいきません。そして全力でやりきった結果、愛内さんはこう言いました。
「超ウケるんだけど〜!」
マジで大爆笑してました。初めてのパターンに僕は戸惑いました。そして思いました。
「あ、この人はいい人なんだ」
後日この話を愛内さん本人にしたら「覚えてないけど、私っぽいわ」とのこと。酒は飲んでも飲まれるな。
酒に飲まれるのが弱点の愛内さんですが、ファンクラブイベントの運営をしたり、勉強会で麻雀を教えてくれたりと実は協会のことを誰よりも考えてたりします。なので人望も厚いのです。
ちなみに僕は放送対局を控えた違う人の勉強のために黒子で呼ばれたセットで、後ろ見の愛内さんに
勉強するべき人よりダメ出しされる
という所業をしたことがあります。ある場面では僕の一打が酷すぎて愛内さんが天を仰ぎました。
しかし麻雀の面白いところで、奇跡的にその直後に高打点ダマテンパイを取れまして。天仰ぎを見ていた同卓者が油断して僕に振り込むという
後ろ見天仰ぎ三味線
を達成したことがあります。
そんな愛内さんは以前こんなことを言ってくれたことがあります。
「ようへいって見た目悪くないし、何ならむしろイケメンの方だと思う。」
僕はすかさずこう尋ねました。
「じゃあ付き合えますか?」
の「付き」くらいの部分で愛内さんは食い気味にこう答えました。
「絶対に無理」
僕は心の中でこう叫びました。
「夢見させるようなこと言うな!」
スラムダンクを読んだことある人はバスケ部をぶっ潰すために乗り込んだ三井に対して小暮が叫んだコマを思い描いて頂ければ幸いです。