狭隘な自尊心 | 昭和42年生まれ元司法浪人無職童貞職歴無しの赤裸々ブログ

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昭和42年生まれの元司法浪人生です。
日々の出来事や過去の来歴を隠すことなく赤裸々に語ります。

4年間浪人して入った大学は現役の時に受かったことのある1校だけだった。


自分はもう浪人を重ねることはできないと思っていた。

だからこのような結果になっても仕方がないと自分に言い聞かせていた。


大学の入学式。


普通の新入生なら大学での生活に期待や不安で胸が膨らみ、ドキドキしながら迎えるであろう。


ところが、自分は違った。


行きたくなかった。

くやしい、4年間も頑張ったのになんでこんなところに行かなければいけないのか、という思いでいっぱいだった。

もし、現役の時に入学していたら、自分はその年の3月で卒業していたのである。


ただ、それでも入学すれば何か変わるかもしれないという微かな期待もあり、入学式には出席した。


入学式は大講堂が埋まるくらい人がいて、父母も出席していた。

自分は一人で出席したが、久々の人ごみに圧倒された。


もしかしたら、これだけ人がいれば、何か変わるかもしれないと思って、クラスに入ったが、やはり変わらなかった。

あれほど憧れていた共学に入学したものの、周りは自分より4歳年下である。

自分一人が明らかに浮いていた。


周りがどんどん仲良く話し合っている中、自分は誰からも話しかけられず、また、話すこともできず、完全にぽつねんと浮いていた。


その日は午前中のみで、大学での授業の紹介など、オリエンテーションのみであった。


このオリエンテーションが終わると、皆一斉にキャンパスの外に向かった。

キャンパスではサークルが勧誘合戦をしていた。

新入生はパンフレットを持っているので、すぐわかる。


自分もパンフレットを持っていたので、一応声をかけられ、勧誘された。


そして、ほいほいついていってしまった。


これが失敗のもとだった。