1年間仮面浪人をして、東大にまた落ちた。
あれだけ頑張ったが、すべて1次で落ちたため、結局東大で試験すら受けることができなかった。
しかし、もう1年頑張っても無理だろうという諦観もあった。
勉強はなんとか続けたいものの、恋人はおろか、友達もいない生活、家族との会話しかない生活をもう1年続けるというのは無理だった。
究極の選択だったが、大学受験はここで諦めた。
このときは本当に辛かった。
死んでしまおうかと思うくらいつらかった。
しかし、自分は恋人と楽しい思い出を作るまで、童貞を捨てるまでは死ねないと思い、再起を決意した。
そのとき在籍していたのが法学部だったこともあって、東大は諦めたが、文系資格の最高峰である司法試験にチャレンジすることで気持ちを切り替えようとした。
しかし、すぐ切りかえることもできず、半年くらいブラブラする高校時代のときのような生活を送っていた。
大学に行っても知り合いはいないし、友達もいない、そんな自分を満たしてくれたのが、上野のポルノショップ巡りだった。
当時、バイトもしていなかったので当然お金はなく、ポルノショップをめぐって自分を慰めていた。
そして上野駅から山手線に乗り、そのまま池袋へ向かって女子高生観察をしていた。
これを学校の無い日や学校帰りに半年くらい続けていた。