でんしゃのなか。
ギターケースことり。
目がさめるほど空の色。
こんな色のギターケースってあるんだ。って思わず見とれちゃうほど冴え冴えとした空の色。
シートに座っている膝の間に、大事そうに抱えられてた。
これは、ギターとどっちのほうが大きいのだろう。
と思うほどの、小柄で細身なおじいさんのギターのようす。
(決してひとのことは言えませんが)
駅に着くまでのひととき仮眠をとっているようだった。
ねこぜ。
小さな手。
空をなでる。
何年寄り添ってきたのかは分からないけれど、見るからにもうずっと、このギターはおじいさんのそばに居るのだろう。
なんとも、膝の間で馴染んでる。
この華奢なからだに、このギターは重たそうだ。
ねこぜ。
ほそいかた。
空を愛でる。
いくつになっても、こうでありたいと思わず見惚れた。
いくつになっても、触れていたいと。
いくつになっても、こうであってほしいと思わず見惚れた。
いくつになっても、触れていてほしいと。
音と、時を過ごす。
なんとも幸せなことじゃあないか。
駅のアナウンス。
ぱちりと目覚めたおじいさんが、空を片手にすくっと立って、軽快に歩いて降りて行った。
ぴんとした背筋。
ながいゆび。
小さな歩幅。
冴え冴えした空を供に。
っていうくだりをまじまじ見すぎて電車を降り損ねた
降りる駅一緒やったんきゃい!
ええそうですよ、電車を降り損ねたおはなしですうふふ
今日もいいあお!!
おさんぽしましょ。
今日も素敵ないちにちを!
電車降り忘れにはご注意をー!笑
おわるーるる