短編 38.弟みたいなキミにときめくなんてありえない | 「蒼い月の本棚」~小説とハムスター(ハムちゃん日記はお休み中)~

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趣味で小説を書いています。絵を描いたり写真を撮ったり、工作をしたり書道をしたり、趣味たくさんです。古典で人生変わりました。戦国時代&お城好き。百人一首とにかく好き。2016年、夢叶って小説家デビューできました。のんびり更新ですが、どうぞよろしくお願いします。



第1話はこちら↓

『短編 1.弟みたいなキミにときめくなんてありえない』【ファーストステージ】あと数分で私の誕生日。私は、12時ちょうどに送るスタンプを選んでいた。「うーん、サトシにはこれでいいか」携帯の中で、ネコが鯛を釣り上げて…リンクameblo.jp





すると、私の胸の高鳴りと共鳴するように、携帯がブルブル震えた。


サトシが呼んでる!


とっさにそう思った私は、カズナの腕を払って立ち上がると、ポケットから携帯を取り出した。



画面の文字を目で追った後、信じられないという気持ちでカズナを見る。


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トキメクはトキメカシに遭遇した


    新しいトキメカシに 

 ▶︎変更する     変更しない


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新しいトキメカシって…。

周りを見てもカズナしかいない。どんなに考えてもカズナしかいない。でも、私がゲームの話をしたときは、何も言わなかった。どうして黙っていたの?

「カズナは、トキメカシ…なの?」

確かめるようにカズナに尋ねた。

「ゲームのこと、知ってたの?」

カズナは一瞬キュッと眉根を寄せたが、すぐにいつもの表情に戻ってフーッと息を吐いた。






つづく