短編 42.弟みたいなキミにときめくなんてありえない | 「蒼い月の本棚」~小説とハムスター(ハムちゃん日記はお休み中)~

「蒼い月の本棚」~小説とハムスター(ハムちゃん日記はお休み中)~

趣味で小説を書いています。絵を描いたり写真を撮ったり、工作をしたり書道をしたり、趣味たくさんです。古典で人生変わりました。戦国時代&お城好き。百人一首とにかく好き。2016年、夢叶って小説家デビューできました。のんびり更新ですが、どうぞよろしくお願いします。




第1話はこちら↓




「2人とも…」
サトシは生きている。それがわかっているのに、いくら探しても居場所が分からない。このまま規定時間を過ぎたらゲームオーバーだ。サトシから離れたのは私。私のせいだ。
「サトシを死なせるわけにはいかない。私のトキメカシを助ける方法はないの?」

「…あるよ」


「教えて、カズナ。私にできることは何でもする」
「ペアでクリアできなくても、生き残る方法は…俺みたいに、なんらかの事情で片方だけになってしまえば、死なずに再挑戦ができる。こうして復活できた俺が証明する」
サトシがどこかで生きているなら、規定時間になる前に私がカズナと一緒に戻れば、サトシは死なずに助かるってこと?
「ネズミがいなくなっても、お前のトキメカシは新しいパートナーを見つけて、すぐに戻ってくるさ」





つづく