車の中でオットはずっと私のお腹に手を置いたまま運転していた。
手術は11時からだった。
事前に必要な持ち物と注意事項を書いた紙を渡されていたのでそのように準備してきた。
オットと受け付けをして、お金を払った。
呼ばれるまで待合室で待っていた。
辛く悲しい時間だった。
これから自分の身に起こる未知の恐怖よりも罪悪感の方がはるかに強かった。
名前を呼ばれ、振り返りオットを見るとオットは泣きそうな顔をしていた。
診察室に入りもう一度胎児をエコーで確認し、トイレに行って処置台(内診台)に上がった。
看護師さんは説明しながら肩に前麻酔を打ち手際よくモニターをつけ点滴の針を腕の血管に刺した。
「麻酔入れていきますよ。じゃあ一緒に数を数えてくださいね。
いーち、にーい、さーん、よーん、ごー・・・・・・」
頭がぐるぐると回り始め奈落の底に落ちてゆくような感覚になり意識を失った。
頭がぐるぐると回り始め奈落の底に落ちてゆくような感覚になり意識を失った。
意識があるようなないような完全には眠ってないような感じ。
時折、下腹部をかき回すような痛みを感じた。
「ごめんね、一樹くん(子供ができる前からオットと2人でつけていた名前)ごめんね、ごめんね。今生は会えなかったけど来世で会おうね。」
私はずっと心の中で謝っていた。
どのくらい時間が経ったのかガチャガチャと機械の触れ合う音と水の流れる音に混ざって会話が遠くから聞こえた。
再びゆっくりと意識がなくなった。
右肩を軽く揺さぶられまた意識が戻る。
「終わったからね」と先生の声がする。
それにうなずきながら意識はもうろうとしていた。
それにうなずきながら意識はもうろうとしていた。
「まだ醒めない?」
「寝不足なのかな。醒めるまでこのままもう少し休んでもらおうか」
もうろうとした意識の中で私の事だなぁと思った。
看護師さんたちのたわいもない会話をぼんやり聴きながら少しづつ意識が戻ってきた。
「ベットに移動しますけど立てますか?」看護師さんが顔をのぞき込みながら聞いてきた。
「寝不足なのかな。醒めるまでこのままもう少し休んでもらおうか」
もうろうとした意識の中で私の事だなぁと思った。
看護師さんたちのたわいもない会話をぼんやり聴きながら少しづつ意識が戻ってきた。
「ベットに移動しますけど立てますか?」看護師さんが顔をのぞき込みながら聞いてきた。
うなずき、ゆっくりと支えられながら起き上がった。
頭がクラクラし吐き気がして、ふらふらで歩けなかった。
看護師さんに抱き抱えられ車椅子に乗り病室に行った。
ベットに横にしてもらった。
「良くなるまで休んでもらって構いませんので帰るときだけお声かけくださいね。」看護師さんはそう言って部屋を出ていった。
お腹に手を当てると待ち構えていたようにどっと涙が出た。
オットに終わったと電話した。
何もしてあげられなかった。
夕方4時すぎにオットが迎えにきて一緒に帰った。
帰りの車内でずっと泣いていた。
帰宅してから少しして息子が帰ってきた。
オットが作ったチャーハンには手をつけず自分で買ってきたコンビニ弁当を食べていた。
翌日から普通に家事をしていた。
出血は1週間程で治まり何もなければこの日に来てねと言われた日に再び受診した。
もう私の子宮は空っぽになったのにつわりはまだ軽く残っていた。
私にまとわりついていたのは虚無感だけだった。
ホントにもう私たち家族は修復不可能かも知れない。
何もかもなくなってゆく。
そんな事を思った。
もう私の子宮は空っぽになったのにつわりはまだ軽く残っていた。
それが余計に悲しかった。
そのうちつわりも消え何事もなかったように日常が戻るのかな。
息子との心の距離も途方もなく遠くなっていた。
私にまとわりついていたのは虚無感だけだった。
ホントにもう私たち家族は修復不可能かも知れない。
何もかもなくなってゆく。
そんな事を思った。
私が持っているのが辛くて捨てようとしたエコー写真をオットは「これは自分たちの子供だから」と大切に持っていた。
オットは今でも大切に持っています。
去年3回忌でした。
年忌には旦那と2人で写経をしてお寺に納めてます。
年季は7回忌と13回忌まで行います。
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
ここを少し変えがてら掃除。
ここを少し変えがてら掃除。
キッチンのガスレンジの下の収納です。
こちらと比較されるとわかりやすいので是非ご覧ください。
手作りウエスが増えました。
オットのTシャツが2枚、穴が開くほど着倒してTシャツのお役目は終わったけどウエスになるのを待機中です。
何を変えたかと言うと・・・
湿気こもるし、扉があると便利なようで不便。
両方外してしまうと我が家の唯一のゴミ箱ゴミ袋がかけられないのとちらっと見えているキッチンツールがかけられないのでまず片側だけお試しでやってみます。
近所の野良ちゃんたち。
ズーム
彼らはいつも「今」を生きてるんですね。
私もそうありたいです。
この前、買ったピアス。
励みになるのでよろしくお願いします。
じゃまたねーヾ(*´∀`*)ノ