「THE WALKING DEAD」が面白すぎてヤバイ(後半ネタバレあり) | あるでのだらしなにっき

「THE WALKING DEAD」が面白すぎてヤバイ(後半ネタバレあり)

「24」終了後から長らくドラマ難民と化していたあるでですが、

ついに次なる本命を見つけました!


「THE WALKING DEAD」!!


(2012年5月現在は第2シーズンまで。第3シーズンは秋から)


企画があの「ミスト」のフランク・ダラボンっていうところで

「ミスト」の知る人ぞ知る後味の悪さが想起されてアレだけど…

一見したところはゾンビもの。


あるではゾンビ系は嫌いなのですが…

(グロいからではなくストーリー性の観点から)

これは一般的なゾンビものとは違う!


一般的なゾンビものは、パニックとスリルを楽しみ、

火器にものをいわせた攻撃で、

良心に何の呵責も感じないような人ならぬグロい奴らを

撃ちまくってヒャッホゥ!爽快!みたいなノリかと想像しますが

…いや記憶にある限りでは見たことないので分からないけど、


THE WALKING DEAD、略してTWD(台湾ドルではなく…)は、

人間関係の緻密な心理描写と、多くの謎と、

絶望に満ち溢れたバックグラウンドの設定が

計算され尽くし、見事に混ざり合って、

もの凄い完成度となっています。


これは絶対に流行る!!!!!!!!


と思いましたが、1つ気付いたことがあります。

もしかしてあるでは人よりグロ耐性が高いかもしれないと。


これ、もしかしてグロさに耐えられない人が多いんじゃ…?

…そこだけが懸念されます。


単純に人に勧められない、

恐らくそれがこのドラマ唯一の欠点だ。


でも敢えて言えば、

あるでは、TVで南米やらエジプトの特集になると、

ミイラが映りそうな雰囲気になっただけで電源を消すし、

遺跡から出土した骨の写真とかも直視できないし、

骨つきの鶏肉すら、生きていた時を連想させるため

食べられないです。


でも作り物と分かっているこのドラマのグロ描写は

何ともありません。

非常に良く出来ているので、実際の死体を良く観察して、

或いはそれらを学んできたクリエイター達によって

作られたものなんだなあと分かりますが、

特に何ともありません。

…それともグロさが一線を越えているから感じないのかな^^;


割れたガラスの隙間からゾンビが顔を突っ込もうとして

どんどん顔の肉がガラスでこそげ落とされながら肉薄してきても、

ゾンビの頭に開いた穴から後ろのゾンビを撃っても平気だよ!


でも同じ作り物でも、人とか動物が殺される描写は

つらいです。


…まあ、真にリアルだったなら、そもそも

腐った死体があんな力あるわけないんだけど。


手とか下半身とか簡単に腐り落ちる状態なのに、

体当たりで柵倒したり凄い速さで追っかけたり

人のはらわた裂けるわけないし^^;

首なんて弱い部位だからゴロゴロ落ちててもおかしくない。

普段、首がどれほどの力で頭を支え、足がどれほどの筋肉で

身体を支えていることか。

頭に巣食った謎のウィルスが筋肉に代わる新たな何かを…

…作っているようにも見えないしね。


そう考えると恐くないよね。


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シーズン2のフィナーレまで見たので

そこまでのネタバレを含めて書きます。


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次々と登場人物が死んでいく話だと思うので、

思い入れを持つのは主人公だけにしようと言い聞かせているのに、

見ているとやっぱり死んで欲しくないキャラが出て来る。


【グレン】(スティーブン・ユエン)

韓国系アメリカ人の設定だけど、東アジア人てことで

クラスに一人はいるタイプの顔で、親近感が凄い。

正直で誠実で、いわゆる肉食系のキャラ達と違って衝突しない。

でも自分の意見はちゃんと伝えるし、人を守ることも出来るし、

機転も利く。

正直こっち系の人種の人間がそういう描写をされたことが嬉しいです。


「帰ったらマギーに愛してると伝えるんだ」

って言った時、

(分かりやすいフラグ立てたああああああああああああ!!!!!!)

と思い、もうグレンへの思い入れはやめねば…と決意。

その後の展開で

「グレンが撃たれたかも。そこで動かないし返事をしない」

って言われた時、

(うわああああきっちりフラグ消化きたーーーーー!!!!!!)

と思ったけど、無事だったのは本当に嬉しかった。愛してるも伝えられたし。

死なせないで欲しい。


でも全シーズン7のうちまだシーズン2…先は長い。


あるでのだらしなにっき-スティーブンとノーマン


【ダリル】(ノーマン・リーダス)

もの凄く頼れる男。そして本当はとてもハートフル。

「優しい!!」って、このキャラに10回は言ったね。


仲間達は彼を頼りながらも、ダリルを学が無く粗野で危険な一匹狼

と見做しているように見える。何か正当な評価をされていないような。


キャロルは彼の優しさが見えてきたようだけど、

何せ死んだ夫がDV野郎だったせいで、ただのマゾに見えr(略)


水辺に落ちた時はもう駄目かとヒヤヒヤしたし、

メルルの幻影が見えた時は人格が豹変して

破滅に向かうんじゃないかとドキドキしたけど

悪い予想を裏切ってくれて良かったよ…。


あと、ハーレーに乗る姿が物凄く様になってて格好いい。

レディー・ガガの「ユダ」のPVでもハーレー乗って出てたしね。

てかノーマン自身ハーレーの店で働いてたしね。

親の仕事で日本に住んでいたこともあるっていうのがまた

親近感の湧くところ。

作中ではいい男としては描かれてないけど、ブランドのモデルを

やっていただけあって、もの凄いセクスィーでいい男だ。

セクスィーな40代。

あるでのだらしなにっき-ノーマン1
ソフィア!ソフィアー!!ここにいたのか!!!

ダリルと再会できたんだ良かったしょぼんみたいな。

こういうショットはファンとしては嬉しいよなあ。


抱きつかれまくりな人↓
あるでのだらしなにっき-ノーマン3

あるでのだらしなにっき-ノーマン2
好かれてそう。
しかも本人は常にポーカーフェイスなのがまた。


【デールとか】

グループの良心そのものだったデール。

老人はこういう作品では殺されがちだから危ういなあとは思っていたけど、

Tドッグやキャロルの方が死に近そうなキャラに見えていたので

油断していた…悲しすぎるよ。


主人公は単純に応援してるので敢えて書くことはないです。

強いて言えば、公式ページのファンのコメントに

「コミック(原作)みたいにリックの腕を失わせないで下さい!!」

って書かれてるのが気になって仕方が無い…。

主人公が腕切り落とされるとか嫌過ぎるよ。ガッツか!

そこだけは何とか原作を無視して欲しい。切に。切に。



逆に、こういう作品にはありがちというか欠かせないというか

足手まとい、トラブルメーカーとしか言えないキャラも

少なくないよなあ。


アンドレアがイヤ過ぎる…。頑固で無謀で…今のところ

トラブルメーカー以外の何者でもないように感じる。

死にたいとか言って人を困らせまくっていた割には

凄い粘るじゃないか…。


でもアンドレア役の人って、「サイレント・ヒル」の警官役

なんだよね。あと、「ミスト」で主人公の味方になってくれた教師。

これはどちらのキャラも好きだった。



あと、非常にアメリカ的な妻に見えるから

向こうではそれなりに共感を得られているのかな、

と思って見ていたローリは、やっぱり嫌われているみたいだね。

そうだよなあ。


夫が死んでいると思ったとはいえ、その親友と不倫をし、

夫との再会で一旦相手を突き放しながらも急遽

変に希望を持たせ、相手の夫への殺意を復活させながら

返り討ちにして殺した夫を責める、と。

誰のせいやねん。

元不倫相手が夫を殺せば良かったんかい。

結構そう思って憤る人が多いみたい。


こっちは話を俯瞰して見ているからそう思うけど、

ローリが自分が何をしているのか、してしまったのか

見えていないということも一応分かるし、子を守る母親として、

夫を支える妻として、やるべきことをやっているとも思うけど、

急にシェーンに気を持たせたのと、やむを得ずシェーンを

返り討ちにして気に病むリックを責めるのには同調できないね。

責めたのは、ただひたすらシェーンを失ったショックで動転してて、

他のことまで考えていたわけじゃないって

製作総指揮者は言ってるけど。


あとシェーン。話にゾンビ以外のスリルを提供してくれました。


リックを病院から必死に助け出そうとする姿とか、

重傷を負った親友の妻を気遣う姿とか、本当に

平時はいい関係を築いていたんだなあと感じられるのに。


リックに銃口を向け、オーティスを犠牲にし、デールを脅迫し、

親友の家族を奪い取ろうとする姿はサイコ。怖かった。

外が危険なのに中にも爆弾を抱えているというのは…。

最後の方の行動は全く同情の余地がなく、残念だったと共に

瞬時にウォーカーになった姿がまた物悲しかった。


カールは、主人公が生きる大きな目的だし、

絶対に守らねばならない大事な息子だけど、

典型的な足手まとい行動が辛い。

言うことを聞いていれば皆が守ってくれるし、危険も減るのになあと。

ゾンビを挑発した時はアホか!と思ったけど案の定…。


あとカールの心が段々と荒んでいく所が怖い。

あれだけグロい情景を日々見てたら荒むし、

こういう世界になったら子供なら早くそれに適応するだろうし、

適応しないと生き残れないかもしれないけど、やっぱりイヤだ。



見ながら、「このゾンビの役くらいなら出演できそうだなあ」

ってたまに思うんだけど、やっぱりあのゾンビ役も

凄まじく訓練された人々みたい。


Facebookで開かれたオーディションキャンペーンでは、

40数ヶ国からそれぞれ1人選ばれ、講習を受けた上で

オーディションに優勝した人がゾンビ・エキストラに

参加できるのだそうな。しかも実際に使われるかは保証されない。

…ハードル高っっ!


これは結局日本人の女の子が優勝したけどね。

いいなあいいなあ!

グレン役のスティーブンが審査員だったし…。



因みに自分がこの世界に居たらどう感じるかなあ、とも

見ながら考えるけど、あるでは多分主人公達みたいに

希望があるとかないとか先のことで悩んだりしなさそう。

多分毎日食べ物のこととかで必死。

「この先の世界に希望があると思うの!?」

とか言われても

「あるかもしれない」

「今はとにかく生きてるし、とりあえずそんなことはどうでもいい」

とか言いそうだ。

てかそれ以前に真っ先にウォーカーになってるだろうけど^^;


普段生きてる時だって、

世界の希望のことをいちいち考えているわけでもなく、

自分自身の生活を安定させることで必死なのには変わらないわけで。

遺伝子のパターンから類推して、人類が2000人にまで減った

なんてことも言われているけど、それでも立ち直った人々の子孫が

今こうしているわけだし。

なるようになる時はなるし、ならないならならない。

そんなもんかなと。


なのであるでにとってのリアルな心理描写は、

こんなにはいちいち悩まない、が正解かもしれない。

いやストーリー的にあれだけど。葛藤ないとつまらないけど。



まあそれはともかく、そんなこんなでとにかく面白い。

近年こんなに面白いと感じた作品はなかったです。

こういう良作を見てしまうと、他のドラマが

すごくショボくつまらなく見えてしまうのが辛い。。


グロ耐性さえあれば引き込まれること間違いなし!

ザ・ウォーキング・デッド、超オススメです!!!!


ああ、秋の第3シーズンまで待ち切れない!!!!!


日本でも今年の秋から放送されるらしいけど、

…放送コード、大丈夫なのかな?

編集したらもったいない気がするけど

そのままで流せるともとても思えない…^^;


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写真は全て公式サイトのものです。

http://www.amctv.com/shows/the-walking-dead

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