東電の二の舞いになるリニア新幹線 | misaのブログ

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27日のニュースに驚かれた方は多いと思います。

Yahoo!ニュースより
<福島原発事故>廃炉・賠償20兆円へ 従来想定の2倍

東京電力福島第1原発事故の賠償や廃炉などにかかる費用が総額20兆円超に上り、従来の政府想定のほぼ2倍に膨らむと経済産業省が試算していることが27日、分かった。

政府は拡大する費用の一部を東電を含めた大手電力と新電力(電力自由化で新規参入した業者)の電気料金に上乗せする方針で、国民負担の増大は必至だ。

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<抜粋終わり>

結局、国策としてやって来た原発の失敗は、全部国民に回ってくるのです。

東電の「原発」JR東海の「リニア新幹線」は、同じ匂いがします。

政府も事故前までは「わが国の原子力発電は絶対安全で事故はあり得ない。」と言っていました。

ところが、脆くも安全神話は崩れ去ってしまったのです。

原発は造るより廃炉にする方が、はるかに難しいのです。

国民は、「核の平和利用」という甘い言葉にだまされ、国土に54基もの原発設置を許してしまいました。

そして今度は、「夢の超特急リニア新幹線」「品川ー名古屋間を最速40分!」というフレーズに、国民は再び騙されようとしています。

しかし、リニア新幹線は必ず失敗する事が目に見えているのです。

ドイツも中国もリニアから撤退しました。

リニア新幹線を成功させている国は、世界中どこにもありません。

その無謀とも言える事業をまさに今、日本は始めようとしているのです。

2013年に、当時のJR東海社長・山田佳臣氏さえもが「リニアは絶対ペイしない。」と公言していたくらいです。

東海道新幹線の利用客も頭打ちである現在、さらにリニア開業予定の今世紀半ばには、日本の人口は1億人を下回るとされています。

それを巨額の費用を投じて工事をし、開業に漕ぎ着けたとしても、リニアは膨大な電力を必要とし、その電磁波で人々の健康をも損ない、ひとたび事故が起こればどれほどの危険性があるかを知ったなら、はたして乗りたいと思う人がいるかどうかが問題です。

しかし、その事に氣づいた時には、自然は壊され、もう取り返しがつかない事になっているのです。

リニア建設のさなか、或いはリニア開業後にJR東海が赤字に転落した場合、国庫から税金で手当てする可能性が既に指摘されています。

JR東海は潰せないからです。JALと同じように。。

そして、原発の例と同じように、損害を負担するのは結局は国民なのです。

政府は、国民の血税を何とも思っていません。

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自分たちが、汗水たらして働いて得たお金ではないからです。

リニア新幹線は、これまで十分実証された事のない新技術を実用化しようとしているもので、8割が地下トンネルな上、運転手のいない遠隔操作で走ります。

万が一、長いトンネル内で事故が起こったら、人々は真っ暗な中、数キロ先の通気口の出口を求めてさ迷うことになるのです。

更に、想像もつかない巨額な資金投入が必要で、完成までに30年もかかるのですって!

30年も先の未来には、きっと車が空を飛ぶような技術が開発されているんじゃないでしょうか?

時代おくれでお金ばかりかかって、自然の景観を損ねたお荷物に未来のリニアはなっている氣がします。

それに、JR東海は今でも3兆円の負債を抱えているのです。

民営化後に東海道新幹線を買い取った2兆円が大きな負担として残っているのです。

リニアでこれ以上無理をしたら、破綻を招くのは必至です。

今後、人口減少や経済危機、国民所得の低迷に加え、地震や津波の発生リスクも増えていきます。

航空機もどんどん値下げされています。

そんな中、多くの国民が求めているのは、安全で安く便利に移動できることであって、危険と破壊を引き換えに得た「世界一のスピード」では決してないはずです。

ここで、面白いエピソードがあります。

震災後、2011年5月の審議会の時に、国土交通大臣に出された家田委員長からの発言です。

「わが国の新幹線は、安全性・信頼性・省エネ性・速達性・ネットワーク性・定時性・建設費用等の点では優れているが、リニアの方が高速性の点で優れているので、リニアが適当である。」

↑これ、日本語が変ですよね(笑)

高速性しか優れていないリニアよりも、前者の方がどれだけ国民にとって受け入れられる重要な要素か。

あまりにも楽観的な需要想定をしている事と、確実に巨額な投資が必要な事、さらに失うものが多過ぎる事を考えても、リニアにメリットは何も浮かびません。

それよりもJR東海は、現在の営業収入の9割を占めている東海道新幹線をもっと大事にすべきだと考えます。

会社の命運を、全てリニアに賭けるのはあまりにも危険過ぎます。

静岡県の地震を心配し、バイパスを作りたいのなら、リニアでなく東海道新幹線のバイパスルートを作ればいいのです。

それに要する費用は、1〜1.5兆円ほどだそうです。

南アルプスのどてっぱらに穴を開け異常出水で難工事になり、費用が巨額になったり、難工事による被害者が出たりするより、その方がはるかに賢明な方法だと思います。

JR東海の関係者の方々が、その事に早く氣づいて欲しいと願うばかりです。

そして、我々国民も、手遅れになる前にもっとリニアの事を知らなくてはなりません。

JR東海はマスコミのスポンサー。テレビでは決して裏事情は語られないのです。

東電の時のように。

美しい自然環境に手をかけ、生態系を破壊してしまったら、今だけの問題では済まなくなります。

未来に原発と同じ負の遺産を残すことになるのです。

遅くはない、今、引き返す時です!!

ストップ・リニア