結婚してこどもが生まれて
小学校に入るくらいになったら
 
専業主婦はやめて
パートに出るものだと

わたしも夫も
結婚した当初は

何となくそれを
当たり前だと
思っていたことを
思い出しました。
 
 
 
もしくは
こどもが幼稚園に入ったら
もしくは
こどもが1,2歳になったら
保育園に入れて
 
など、時期の
早い遅いはあっても

妻はずっと
家にいるのではなく

パートに出て
毎月安定した収入を得て
家計の足しにすることは
 
ほとんど考えるまでもなく
当然のことなんじゃないかと
思っていた時期がありました。
 
 
 
わたしは片親育ちで
母は朝から晩まで
いないのが当たり前だったし
 
周囲を見ても圧倒的に
そういう家庭が多かったです。
 
 
 
 
 
 
それとは別に
わたしには

一度結婚して
こどもも生まれたのに
離婚して
こどもを元夫が引き取って
育ててくれる、という
自分では予想もしなかった
人生展開になったときに

たまたま新聞の広告欄で見て
興味を惹かれて読んで
 
ものすごく影響を
受けた本がありました。
 

 
それは
「新良妻賢母のすすめ」
という本で
 
 
アナスタシアに出会うまでの
わたしにとって
男女関係や夫婦関係についての
認識を根底から覆してくれた
バイブルと呼ぶにふさわしい
本でした。
 
 

その中で
「夫の収入が足りない」とか
「夫の稼ぎだけではやっていけない」
というようなことは
絶対に言ってはいけないこと
という章が、たしか、あって
 
 
もしかしたら
収入についてでは
なかったかもしれないけど
 
とにかく
「あなたでは充分でない」
と男性が感じるようなことは
絶対に言ってはならない
 
ということを
その本を読むまで
わたしは全く考えたことが
なかったんですよね。
 
 
 
 
 
その本を読んでから
今の夫と再婚したので
 
わたしは実際の
彼の収入がどうであれ
その中で「充分」と思える
生活水準にすればよい
 
という風に、まず、
自分が母と二人で住んでいた
様々な借家の中でも
小学校入学前後に住んだ

木造二間続き
薄壁、
日全く当たらず、
風呂は一旦玄関を出て
階段を下りたところにある共同

というアパートを基準にして
 
それに比べたら
めちゃくちゃ
贅沢な暮らしをしている
本当にわたしは豊かになった
セレブのようだわ
 
という気持ちで常に
暮らしていたんです。
 
 
 
 
 
だから
こどもが2人、3人と
増えたときにも
全然、このままじゃ
お金が足りない
とは、わたしは
思わなかったんですよ。
 
だってずっと
(あそこに比べたら)
立派なつくりで部屋数も多い
アパートやマンションに
住んでいましたから。
 
 
本当に足りないんだったら
ただ単に収入と生活水準が
合ってないだけで
 
車を売るなり
家賃を下げるなり
出来ることはある
という考えが
常にありました。
 


 
いよいよ働かないと
厳しいな、と思ったのは
長男が私立高校に入学して
授業料で毎月5万円
出費が増える、
となってからで
 

それまで一度も
わたしから
「パートしないと
お金が足りないね」
という話をしたことはないし
 


次男が小学校へ上がる頃に
一度、夫が

「なをもそろそろ
パートに出るかな」

みたいな促しをしてきたことが
あったように思いますが、






その時点でわたしの中に
確かにまだ「そうすべき」
という価値観も残っては
いたけど


それ以上に上2人を
専業主婦で育ててきて
 
それぞれの学校行事や習い事の
スケジュール管理しながら

送り迎えしたり
こどもの話を聞いたり
体調不良で休んだ日の
ケアしたりもしながらも
常に心にはゆとりがあったけど
 
わたしがパートに出るようになったら
今の心の余裕は完全になくなって
夫に対して一番イライラしそう
 
 
それは本末転倒じゃないか
 
お金>夫
になるんじゃないか
 
 
 
わたしが
わざわざ再婚してまで
結婚生活をやり直したのは
 
どんなときでも
何があっても
 
夫が最優先
 
という人生を
命をかけて
歩んでみたかったからだ
 
と自分の内面を
よくよく観察してから
断ったんですよね。
 
 
 
その時、夫が多少なりとも
不満を抱えなかったかどうか
何も言われなかったので
分かりませんが
 
 
 
 

最近になって
(といっても、ここ2,3年で)
2回か3回くらい夫から
思いがけないことを
言われる機会がありました。
 
 
 
それは
 
なをがずっと専業主婦で
家におってくれて
こどもらをずっと
見てくれとったのって
ほんまにすごい
ありがたかった
 
ものすごく安心だったし
こどもにとっても
良かったと思う
 
というような話なんです。
 
 







若い頃から長い間
当たり前と思っていた

「こどもの手がある程度
離れたらパートに出て
家計の足しになるよう
収入を得るべき」

という価値観を
よく一人でさっさと
先に手放せたな、と


夫に10年以上経ってから
言われたことで改めて


あの本を
離婚後に読んでいて
本当に良かった、

と思ったので
20年経った今、ご紹介します。

 






2023.2.10Facebook
未公開記事より一部改変