アナスタシア普及活動

1巻ごとに1章づつ

振り返る企画の5巻目、

 

今日の章までがメグレさん

のみの回想録です。

 

*****

 

「メグレ氏は自分の意思に

関係なく、未知なる力によって

本を書かされ生き方を変えている」

という研究結果を聞いて

 

うつ状態になったのち

激しい怒りを感じて

荒れた生活を送り始めた

メグレさんの元に、

古い知人が訪問します。

 

 

彼はメグレさんの本を読み

感動したと言い、まずは

アナスタシアの語ることは

正しい、と同意を示したのちに

 

メグレさんの今の人生について

質問してきます。

 

 

彼はメグレさんが

何者でもなかったところから

起業し、実業家として

成功していく様を見てきた人らしく、

そんなビジネスの才能あふれる彼が

 

今、まったく生き方を変えて

ビジネスを一切せず

この5年間で人間の歴史だの

宇宙だの神だの子どもの教育

についての本を書いている

というのは

俺の知っているメグレじゃない

 

しかもアナスタシアとの間に

生まれたこどもにすら

ほとんど会えていない

今のお前は

催眠術にかけられたゾンビだ

 

というようなことを言ってきます。

 

 

 

 

 

 

わたしがこれを読むと

なんとまあ

あなた

ひどいこと言うわね

わたしがどれほど

メグレさんが本を書いてくれたことで

生きる歓びにあふれ

未来に希望を持ち

人生を素晴らしいと思えるように

なったか知らないでしょ!!

プンプン

 

と思うんですが

 

それとまったく同じことを

彼は言っているんだと思うんですよ。

 

 

なんとまあ、お前たちは

俺の知ってるメグレを

これほどまでに変えてしまった

あの女とまったく同じだな

 

彼には彼のそれまでの生き方を

続ける権利があったはずなのに

なんだってこんなに大きく

別人のように変えてしまって

しかも戻そうとすらしないんだ

 

一時の変化ならまだしも

もうかつてのメグレは

どこにもいなくなって

しまったじゃないか

俺はあのメグレに会いたいのに

 

というようなことを。

 

 

 

そして、こう言われた

メグレさん本人は、というと、

割と似たような反応を周囲から

ずっとされてきたらしくて

たいして動揺している様子はなく

ただ、今はタイミングが悪かっただけに

 

「俺のビジネスを助けて欲しい」

と言われたことは断れても

 

「ほんの数日でいいから

前のように人間らしい暮らしを

しようじゃないか

つまり女の子と遊んだり。

音楽を鳴らして仲間を集めて

そこで望む相手を見つければいい」

という提案は強く断りませんでした。

 

一応、「いや俺は娼婦なんかは、、」

と抵抗していますが

 

「俺が全部用意するから

ただ断らないでくれさえすればいい」

と言われたら

本当に断らなかった様子で。

 

 

 

 

メグレさんはこの時

49歳らしいのですが

まだ言ってみれば

男盛りですものね。

 

 

 

1か月自堕落な暮らしをして

お酒を飲み続けているタイミングで

こんな風に誘われたら

 

いくらアナスタシアと

5年関わるうち心身共に

浄化されていたとしても

 

その前の40年以上積み上げた

生き方、考え方の習慣は

簡単に無くなりはしない

ましてや

いつもアナスタシアと離れて

暮らしていればなおのこと

 

逆に言うと

アナスタシアのような人格者から

たった一人の愛する男性として

認定されていることが

第三者目線では疑いようがなくても

 

メグレさんはそのことに

盲信するでなく

依存するでなく

常に自分の脚で立ち続けたい

という強烈な欲求を持つ人なんだな

 

とも見えてくるわけです。

 

 

たしかに

アナスタシアはメグレさんの

生き方、考え方をすっかり

変えてしまったかもしれないけど

 

メグレさんはそれらについて

ものすごく強烈に

 

自分で選択した

 

と思い、そこに大きな意味を

見出していたからこそ

 

今回の研究発表が

ショックだったわけで。

 

 

 

 

 

 

どんな選択肢を示されようと

自分が選んだのでなければ

自分は変わらなかった

 

とメグレさん自身がこれほど

はっきりと体現しているにも

関わらず

 

「一方的に変えられてしまった

かわいそうな実験対象」という

見方をする人も少なからずいる

ということから

 

メグレさんとアナスタシアの間では

成立した「対等な人間関係」ですが

 

メグレさん以外では

成立しづらかったのでは

ないだろうか、と

わたしは思うのです。

 

 

アナスタシアのおじいちゃんは

なぜアナスタシアの相手が

メグレさんなのかと聞かれたとき

 

わたしたちにも分からないけど

他の女性を幸せに出来る可能性が

ある男性を他の女性から奪わなかった

 

みたいな(割と失礼な)ことを

言っていた気がしますが

 

いやいや、

アナスタシアを本当の意味で

幸せに出来る男性が

メグレさんしか

いなかったんじゃないの

とも思うんですよ、ここまで来ると。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

前の章はこちら

 

1巻1章

 

2巻1章

 

3巻1章

 

4巻1章

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

5巻の購入はこちらから