裏口の落とし穴 | 有川ひろと覚しき人の『読書は未来だ!』

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あくまで一作家の一意見であることをご了承ください。
お問い合わせは、角川・幻冬舎・講談社各窓口へ。
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悪意ある無断リンク・無断引用、ネットニュース等報道の無断引用は固くお断り致します。

アメブロのメッセージ機能を先ほど「すべて受信しない」設定に切り替えました。

メッセージのほうに個人的なご依頼をしてこられた方は、これをお返事と思っていただければと思います。

SNS上で何度も申し述べておりますが、私の公の窓口は現状では版元だけであり、ネット上で個人からの講演依頼・アンケート依頼・サイン本依頼等に個別にお答えすることは一切ありません。

これは知人でも同様で、たとえ親類縁者であっても正式な窓口を通さない講演やアンケートの依頼はお受け致しません。

ルールを守る方は、必ず正式な窓口から依頼をされます。ルールを守らず裏口をノックしようとする方に応じてしまうことは、ルールを守っている方を裏切ることにもなりますので、私は裏口からのご依頼にはお応え致しません(これはTwitterも同様です)

意義あることを為したいと思うのであれば、まずはルールを守ることを振り返っていただければと思います。

 

私は読者さんからの手紙がきっかけで『明日の子供たち』を執筆しましたが、当時高校生だったその読者さんは、きちんとルールを守って版元に手紙を送ってこられました。

正規のルールを踏めば動かされることがある心も、裏口を使った時点で一切動くことはありません。

安易に裏口を使うことは、可能性がわずかではあっても開くかもしれなかった扉を絶対的に閉ざしてしまうことがあります(少なくとも私の場合は、裏口を使った時点で考慮すべき対象から外れます)。

インターネットで一見あちこちに便利な裏口が開いているように見えるかもしれませんが、それを使うことで却って閉ざされる道もあります。

ルール違反で手に入れた成果は、決して自分の真の成果にはなりません。

裏口をノックする前に、どうぞご一考ください。

 

追記

編集部にご依頼をした場合も、編集者は厖大な業務を受け持っておりますので、昨日出した手紙に3日後返事が来るというようなことはありません。早くても数週間はかかります。

『明日の子供たち』の読者さんは「やっぱり無理だったかな」と諦めた頃に返事があったとのことです。

催促をしたい場合も催促する先は編集部であるべきで、作家に直接訊ける裏口があったからとアプローチすることを正しいアプローチだと私は思いません。

 

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