聴く耳育成メソッド -6ページ目

●嫌われる勇気

「嫌われる勇気」という本をアレクサンダーを一緒に学んでる仲間に薦めてもらって読みました。
アドラーについては全然知らなかったのですが、すごく面白くていくつも考えを改めようと思うポイントがあったのでご紹介します。

特におもしろかったのは「他者の期待なんて満たす必要はない」という言葉。
自分が他人のために生きていないのと同じく、他人も自分のためには生きていない。
他人は操作できるものではなくて操作できるのは自分だけ、ということ。

それについての例え話として「馬を水辺に連れていくことはできるが水を飲ませることはできない。」というのを出していました。
例えがおもしろいですね。

アドラー心理学は変わりたい人のお手伝いはできるけれど、変わりたいと思わない人を変えることはできない。自分を変えられるのは自分だけ。

これはアレクサンダー・テクニークにもある考え方ですが、他人に何かを強制することはできない、というのに納得です。
圧力をかけることはできても本人が決断するかどうかは左右できないのですよね。

また同じことで他人からの評価は他人が決めることであって自分ではどうにもできないから、それにいちいち左右されず自分にできることをする、というのが本当の自由だとも。

たしかに。

もうひとつおもしろかったのは、過去や未来ではなく今ここを精一杯生きる、ということ。
欲しいものはいつか時が来たら、ではなく今すぐにできる小さなことをする。
そしてその積み重ねが結果として何かに結び付くものであると。

小さなことって忙しいとか言い訳をしてついおろそかにしがちですけれど、それこそが積み上げたいもののカケラなんですもんね。

最後に今のわたしにとって一番印象的だった言葉、「世界を変えたければ周りが協力的かどうかに関わらずあなたが始めるしかない!」というのがありました。

色々考え方が転換させられて、これを読んだことは多分これから生きてくのにすごく影響があるんだろうな、なんて思ってます。

興味あればぜひ読んでみてくださいな(*^^*)

「嫌われる勇気」
岸見一郎、古賀史健 著
ダイアモンド社より





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●「こうしなくてはならない」では動きにくいワケ

教則本やレッスンで得た情報を実際の演奏に活かそうとするとき、自分に対してどんな言葉で表現していますか?

「こうしなければ」「こうやるのが正解」なんて言葉を自分にかけていませんか?

実は「○○しなければならない」という言葉はその中に「それ以外やってはいけない」という意味が含まれてることがあります。

そして何かをしない!してはいけない!という思考があると身体には「動かない」という指示に変換されて伝わりその何か以外のことも動きが悪くなります。

どういうことなのか、手をグーにする動作で試してみましょう。



1 まず親指を他の指より先に曲げて他の指で握らなくてはならない、と思って手をグーにしてみます。

2 次にどの指がどの順番で曲がっても結果グーになれば何でもいい

この2つを唱えながらグーパーしてみましょう。

指の動かしやすさはどう違うでしょうか。

もし動かしやすさに違いがあったとしたら、1つ目には「親指より先に他の指が曲がってはいけない」という思考が含まれていなかったか振り返ってみましょう。

アンブシュアやブレスや運指、何にでも当てはまることですが「何かをしない」と思いながら別の何かをする、というのは身体への指示としてはなかなか大変なことです。

教則本やレッスンで新しいアイデアを得たとしても「それも選べる選択肢に入れておこう」と思うのと「それ以外のことはやってはいけない」と思うのではパフォーマンスは変わります。

教わったこと以外を排除するのではなく教わったことをすでに持ってる技術に加えることができたら、上達のスピードもあがります。

どうぞ試してみてくださいね♪
 

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●見かけの動きは演奏にどう影響するでしょうか



演奏するときにたくさん動いてるように見える人とそうでない人がいますね。

効率的に、と考えるのであればたくさん動いてるというのはあまり効率的なことではないのでは…とか、動きがたくさんある方が柔軟に身体が使えてる証拠?とか、どちらがどういいの!なんて思っていませんか?

大きな身振りはアインザッツを合わせたりするのに必要なこともあるので、必ずしも音を出す以外はムダな動き、なんてこともありません。

しかし、大きな動きをしている人は本当に全身が柔軟に演奏のために使えているかというと、そうでもないのです。

というのは、大きな身振りをするためには小さな関節がグラグラして全体が不安定にならないよう細部を固めているということが往々にしてありがちだから。

細部を固めていれば振動を止めるので音は響きにくくなります。

勢いを持って大きな身振りで演奏してるのに意外と鳴らない、というのはこのパターン。

反対にほとんど動かないように見える場合、大きな動きとして表れるほどではない細かい部分でうまくバランスを取っているので遠目には微動だにしないように見えるけれど実際は常に微細な動きが起きているパターンがあります。

これは振動を止めず活かせるので大抵の場合、よく鳴ります。

素晴らしいプレイヤーがコンサートホールの後ろの席からみると微動だにしないように見えるからとそれを真似て身体を固めてしまうことは、結果的に響かない硬い音を作り出してしまうということを知っていたいですね。

反対に「キレのある動きでカッコいい」なんて場合も、そっくりそれを見た目だけで真似てしまうと身体のこわばりと奏法の不自由さを招きます。

もちろん微動だにしないようにみえて身体が固まってる人もいるし、大きな身振りでいながら細部も繊細に動きを持っている人もいます。

音を豊かに鳴らすという目的で大切なのは、遠くから見たときの印象より細部に繊細で細かい動きが起きてるかどうか。

どうぞ気をつけてみてくださいね。


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●アマチュアクラリネット吹きさんfrom栃木県

栃木県からいらしたアマチュアクラリネット吹きさん、吹奏楽で的確に仲間に指示などを出せるようになりたい、ということでソルフェージュに興味をお持ちでした。

解剖学的な内容や音楽理論の簡単ではない内容も真剣に説明を聞いていらして、音楽が本当にお好きでまた勉強熱心なのが伝わりました。

すてきなご感想をいただいたのでご紹介いたします。

↓↓↓↓ここから↓↓↓↓

ありよしなおこ先生

先日は大変お世話になりました。
体験レッスンでは勿体無いくらい、沢山の事を教えていただき、
恐縮です。
あれから数日が経ち、「脱力」がうまく行き始めた気がしています。
昨日などは、練習室で、軽く吹いているのに自分の音の共鳴音が今までにないくらい返って来るのを感じました。
その時の意識は、やや「ぼぉ~っ」とした感じで、
先日お話しした、体調不良で力が入らない状態に近かったと思います。
この状態がいつでも意識的に作り出せるといいのかもですね。
それと、慢性的だった肩凝りと頭痛が軽くなったかもしれません。

この度はとても貴重な機会を下さり、本当に有難うございました。
今後とも宜しくお願い致します。

●この体験レッスンに申し込んだキッカケは何ですか?
長い間音楽活動から遠ざかっていましたが、今年から吹奏楽を再開しました。
どうせなら昔の様に「がむしゃら」にやるのではなく、力を抜いて楽に演奏しつつ、音楽に丁寧に取り組みたいと思っていた所、
先生のサイトを拝見し、ソルフェージュ、体の効率的な使い方等、
自分に必要なものがあるのではと思えました。

●体験レッスンの前のお悩みはどんなことでしたか。
口がバテやすく、疲れてくると苦しい音になること。
もっと楽に演奏したいのですが、やり方がよく分からない。
また、音楽をきちんと学んだことがなくカンだけでやって来たので、
曲に対しての理解が浅いのではないか、など。

●解決した・解決できそうなことはありましたか。
姿勢等についての思い込み、勘違いを正していただいて、
楽に音が出せて尚且つ響かせるための方向性が見いだせたように思います。
また、アンサンブルは和音の構成を考えて、その中で自分の役割、フレーズの取り方、吹き方を見出す(理解してる方には当然でしょうけど)ように心がけたい。

●この体験レッスンはどんな人にオススメだと思いますか。
社会人として日常が忙しい中、練習時間があまり取れない方にも、
効率良く練習の質を上げられる可能性があると思いました。

●今後知りたい・やってみたいこと・その他コメントはありますか?
和音の聞き取りが驚く程全然出来なかったので、何とかしたい。日常生活の合間にも出来るようなトレーニング方法を取り入れて行きたいと思いました。

●ありよしなおこってこんな人でした。
出来なくても、根気良く分かるように教えて下さいました。

栃木県
会社員 Y.Kさん
年齢:五十路
楽器:クラリネット
経験年数:休眠期間を引くと18年



↑↑↑↑ここまで↑↑↑↑

一回のレッスンでもこれだけ色々吸収していただけるとこちらもつい熱が入って難しいこともお伝えしようと思ってしまいますが、そういうアイデアも持ち帰って日常の演奏に活かしていただけているというのがレッスン講師としてはやりがいを感じる瞬間です。

Y.Kさん、ありがとうございました♪


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●謙虚さと自己否定



生徒さんのレッスンや自分の演奏した本番を振り返ったとき、どういう評価をしていますか?
良かったところよりもついダメだったところを探していませんか?

もちろん、もう一歩だったところは反省してそれを次に活かしたいですね。

では、良いところはありましたか?
勇気をもってチャレンジしたことは?
トライしてみて上手くいった、ということは?

良いことは小さく、悪いことは大きく、そういう風に見えるのは自然なことだそうです。
実は冷静に考えてみると小さなミスよりも上手くいったことの方が多くてもついつい「ここがダメだった」と自分に言ってしまいがちなのは、謙虚とは少し違うのです。

本当はできたこともあるのにそれを見ない振りしてしまえば上達しているという実感を得にくくなります。
それは現状の正確な把握をジャマします。

欠点を知っておくのは改善のために必要ですが、進歩したことや成功したチャレンジの結果がどうで上手くいったならなぜ上手くいったのかをきちんと分析することは、その後の練習・レッスンプランのために必要なことです。

そして上手くいったことが嬉しい!という気持ちは持ってはいけないものではありません。
出来たことをちゃんと喜ぶのは音楽を好きでい続けるためにも心の安定のためにも大切なことです。

上手くいったこともちゃんと認めて自覚した上でまだもっとできることはどういうことかな、という視点を持っている方が「あれもダメ」「これもできてない」と自分に言いながら音楽に向き合うよりずっとずっと建設的な姿勢です。

そしてもうひとつ、上手くいかなかったことについては「ここがダメだった」という結論を「だから自分なんかダメだ」なんて自己否定に繋げるのではなく
・何が原因でなぜ上手くいかなかったのか
・次に上手くいかせるために何ができるだろうか
ということを明確にするのが本当の反省というものです。

反省は自己否定を増大させるためのものではなく次の機会への建設的なアイデアを見つけるためのものです。

どうぞ覚えておいてくださいね♪

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