ハルが私達のもとに産まれてきてくれたことには大きな意味がありました。
ハルを出産した病院でパパは体調不良の為に検査を受けていました。
その結果が出産当日に出ましたが
私の帝王切開の手術と重なる為に延ばしてもらい退院前日に結果を聞く事になりました。
私もハルの授乳を済ませパジャマのまま病棟まで降りて行き結果を聞きました。
軽く考えてましたが、先生の口から出た病名に頭が真っ白になりました。
「おめでたい時に大変申し上げにくいのですが‥‥悪性の腫瘍です」
ハルが無事産まれて皆んなに祝福されてこんなに幸せで充実していたのに・・・
幸せ過ぎて何かこの後落とし穴があるんじゃないか?
なんて頭をよぎった通りになってしまいました。
まるでドラマの様です。
部屋に戻りハルにオッパイをあげながら涙が止まりませんでした。
この先どうなるんだろう・・
そしてパパが可哀想で可哀想で・・
パパを失うんじゃないかという不安で怖くて眠れなくて色々考えました。
泣いても仕方ない、私が何とかしないと・・・