野際陽子は最後までかっこいい | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

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大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

野際陽子さんが亡くなった、という先日のニュースにだれもが衝撃を受けたに違いない。私が小学生の頃(9時以降のTVは禁止)、土曜日のキーハンターだけは、家族に隠れてドキドキしながら視ていたものだ。最近では、映画やドラマなど、きれいだし、歯に衣着せぬ物言いがとても気持ちが良くて、女性、世代を代弁している感がかっこいい。

 

NHKアナウンサー、ソルボンヌ留学、ミニスカート、(当時の)高齢出産など、話題だけでも事欠かない。81歳まで現役で仕事されていたこと自体が奇跡。

 

3年前に肺腺がんが見つかり、手術や抗がん剤などで闘病されていたと聞いたから大びっくり。最後になった撮影でも、鼻にチューブを通し、カメラが回ったら女優の顔に。女優魂もすごいが、抗がん剤を投与されながらでも仕事できるんだ、と改めて驚いてしまった。

 

今週の「週刊朝日」に、「追悼 野際陽子さん死因は肺腺がん仕事と闘病を両立させる最新治療」という記事が掲載されている。広島大学教授の岡田医師によると、70代後半という高齢でも、今は、傷が小さく負担が少ない胸腔鏡手術が普及しているので、完全切除が可能なケースなら進行しても手術を選択することが多いそうだ。


免疫チェックポイント阻害薬や副作用が軽い抗がん剤、副作用を抑える治療法なども進んでいるので仕事を続ける人も増えているとも書かれている。手術や薬剤の進化が野際さんの現役を支えたことになる。

 

野際さんは昨年あたりから終活していた?稼ぎ頭の自分がいなくなったら若い俳優たちが困るかもしれない、なので他の事務所に移籍を頼んでおられたのだという。女性としてもきれいなままだった。そこまでのことができるのも薬剤などの効果のおかげだと思う。

自分の人生の最後を覚悟を持って迎えるって、そう誰でもできることではない。