MT、Hybrid-intelligence translationの幕開け | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

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大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

第16回MT Summitが先週名古屋で開催され、5日間のプログラムが無事終了した。 機械翻訳の世界中の頭脳と権威が集まった素晴らしい会議だ。学会員が集まる会議ではあるが、最終日にJTFとの共催としてWorkshopを開催させていただき、翻訳業界、翻訳者へのメッセージや意見交換の機会を持つことができた。


このWorkshopでは、LinkedInのMTエキスパート、米国機械翻訳協会元会長のMile Dillinger博士、Pangeanic CEOのManuel Herranz氏などのプレゼンがあり、どのプレゼンも興味深かった。特にDillinger博士のメッセージは、翻訳者の視点も考慮され、とても感激した。MTが仕事を奪う、MTかHumanか、ではなく、ともに進化する道を提言されていた。私もまったく同感。顧客目線でも考えるべきで、Hybrid-intelligence translationに私たちのサービスは進化していくことになる、と。


今回広報が遅かったこともあり、翻訳者の方が少なかったのが残念だった。学会に参加しようと思えば当日8万円もかかるのに、このWorkshopには早く申し込めば6千円で参加できた。それも同時通訳付きだ。この手の学会には通訳はつかないが、多くの人にも知っていただきたくて学会からの大サービスだ。それも普通では入れない「豊田講堂」が会場なのだから参加しないのはもったいない。


翻訳って本当に奥が深い。
英語や日本語は磨かないといけない上に、専門知識、CATなどのIT スキル、その上機械翻訳の共存まで考えていかないといけない。
それでも、だから面白いのかもしれない。

 

ほんの30年前はまだ手書きの翻訳原稿があった。20年前には、ネットがまだ普及していなかった。

10年後のサービスがどうなっているかワクワクするのは私だけではない?
来年の翻訳祭を関西で開催する。そこではAI をテーマにして皆でいっしょに考えていきたい。