無欲は怠惰の基である
- 渋沢栄一 -

 

 

心の三毒といえば”貪瞋痴”、平たく言えば

むさぼる心、荒れた気性、そして無知でしょうか?

今日のテーマである”無欲”と”貪(むさぼ)りの関係はと言えば

どうやら反対の言葉ではないようです。

 

貪(むさぼ)るのは、どう考えたって愚かしいけど、

かといって無欲が美徳かと言えば

実は単なる腑抜けである場合だって多いです。

 

渋沢さんの仰る”怠惰”に、好い面を探すのは困難で、

そこに繋がりかねない”無欲”も実は難しい。

お酒を控えたり節煙するよりは

完全に止めてしまった方が簡単なのと同様に

適度に欲を持てと言われても困ってしまいます。

 

でも、そこは好くしたもので

持って生まれた気性は、そうコロコロ変わるものでなく、

例えば私なら、思いっきり無欲を目指したところで

平均よりは強欲にできているようですから

安心して無欲に徹していたいと願っております。

怠惰な人は気をつけて下さいね