もちっこやいて | アトリエぽーぽー

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『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

クリスマスの絵本はたくさんあるのに、お正月の絵本って、あまりないんですね。
よくリストに挙げられるのは「かさじぞう」ですが。
今回は巨匠、柳生弦一郎さんの「もちっこやいて」をご紹介します。

もちっこやいて

北風のこどもたちと、赤鬼のあおくんとくろくんと、はるかぜくんと、たぬきさんは、ばっちゃんとこへ、おもちを食べに行きます。

北風のこどもたちは、北風のこどものくせに、鼻水が顔の外にはみだすくらい、たれているのが気になります。

赤鬼たちは、全身真っ赤なのに、どうしてあおくんとくろくんなのかも、気になります。


ばっちゃんとこでは、孫のももちゃんとゆずちゃんがお手伝い。

おもちを焼く用意ができました。

ストーブくん、もちあみさん、おもちくさん、しょうゆのおばさん、さとうくん、チーズのおねえちゃん、やきのりのおっちゃん、ピクルスにーちゃん、はなかみくん。


ピクルスにーちゃん?

おもちにピクルス?

はなかみくんって、誰のことでしょう。

ティッシュペーパーのことのようです。


さあ、鼻をかんだら、おもちを焼きましょう。

お餅が焼ける間に、「もちっこやいて」の歌を歌います。


♪もちっこやいて とくらきゃして やいて しょうゆをつけて たべたらうまかろー


わらべ唄です。

ご存じですか?

私は初めて聞きました。

♪とっくらきゃして

って、どういう意味でしょうか。

「とっくら返す」

津軽弁で「ひっくり返す」の意味だそうです。

歌いながら、しぐさをつけます。

「たべたらうまかろー」で、いかに美味しそうに見せるかが腕の見せどころ。


わらべ唄から、なんとも言えない独創的な絵本を作れるのは、さすが柳生弦一郎さん。