クレパス画「赤い鳥」PARTー2 | アトリエぽーぽー

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『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

前回描いた絵、そのままでもいいのですが。
パステルは、「点描」にとっても向いている画材なので、ご紹介したいと思います。

背景の草の部分をご覧下さい。
このように、ひたすら点々を打ちます。
塗るのではなく、打つ。
ときどき、遠目で見て、色のバランスを確認しながら、濃淡もつけるようにすると、絵に深みがでますよ。
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点だけで描かれた絵を、点描画といいます。
ここでは、点描の技法も使ってみた、という程度にご理解ください。


小学生のみなさん、点描の創始者、フランスの画家ジョルジュ・スーラをご存知ですか?
ゴッホも描いている、と言うと、あれが点描画かな?と思い当たる人が多いかもしれません。
では、どうして点描なんて考えたのでしょう。

興味のある方は、聞いてくださいね。
かつて、ヨーロッパに、印象派と呼ばれる画家たちがいて、光を表現しようと、試行錯誤していました。
光は、色を混ぜれば混ぜるほど、明るくなり、ついには白くなります。
でも絵具は、混ぜれば混ぜるほど暗くなり、ついには濃い灰色になります。
絵具を混ぜても、光は表現できない。
それで、混ぜずに、点々を打ち、目の錯覚で、色が混ざっているように見せればいいと考えました。

色が濁らず、鮮やかな混色を作り出すことができる、それが点描です。


クレパス画「赤い鳥」PARTー1はこちら

明日はこの絵を更に変化させます。