よくある、マウスの実験。
迷路にマウスを放ち、一方の迷路には、ゴールにご褒美を置く。
もう一方の迷路は、まちがった道に電流を流す。
ゴールまで行けるのは、ご褒美のあるほうだけ。
でもこれは、マウスだから。
人間の脳は、そんなに単純じゃない。
好きでやっているのに、上手ね~と褒められることにより、褒められたいからやっている、と脳が勘違いし、好きなことが嫌いになってしまうことがある。
というのが、その指導書のいわんとするところ。
どんな指導書も、鵜呑みにせず、そういう考えもあるだろう、と受け止めるのが私の方針なので、とりあえず引き出しにしまいました。
褒めればいいというものではない、と思います。
大袈裟に褒める必要もないと思います。
でも上手な絵を見たら、上手ね!というのは、ごく普通の反応じゃないですか?
それをセーブするのは不自然では?
どうしたら伸びるのかは、個人差があり、これという王道はないですよね。
ただ、どんな方法にしろ、伸ばそう、伸ばそうと、第三者が躍起になるのは裏目に出るかもしれません。
伸びるのは本人の力。
絵を描いていて、一番嬉しいのは、褒められたときではありません。
自分で、「上手に描けた!」と思うときです。
そもそも、人に褒められようが、けなされようが、結局は我が道を行くのが、芸術家魂。
さて。
若き芸術家たちが集まる「国立音大芸術祭」へ、今年も行ってきました。
みんな聴いて!
という活気あふれる演奏に、私も力をもらってきました。
音楽はいいな。
絵を描いている人のそばで、手拍子を打ったり、リズムをとったりする人はいないでしょう?
絵って孤独なの(笑)