たまごからうまれた 女の子 | アトリエぽーぽー

アトリエぽーぽー

『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

3月になりました。

もうすぐひなまつりですね。
長崎では、このお話をひなまつりの起源だとしているそうです。

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あるところに、お金持ちの夫婦がいました。
子どもがいなかったので、子どもを授かるように、毎日、神様にお祈りをしていました。
すると、ある日、家の前に箱が置いてあり、中にはたくさんの卵!
奥さんは、大事に孵して育てましょう、と言いますが、ご主人は、気味が悪いと言って、川に捨ててしまいます。

卵の入った箱は、どんぶらぶらぶら流れて、川下で貧しい若い夫婦に拾われました。
この夫婦にも子どもがいなかったので、孵して育てることにしました。

布団にくるんで温めると、やがて卵はいっせいに孵化し、中から可愛い女の子が次々と生まれました。

夫婦は一生懸命50人の女の子を育てます。
しかし女の子が10歳になったとき、お父さんは働き過ぎたのか、亡くなってしまいます。

お母さんは、さすがに50人の娘をひとりで育てるのは無理、と途方に暮れます。
そこで、女の子たちが生まれた経緯を話し、川上で本当のお母さんを探すように言いました。

その頃、本当のお母さん(最初に授かったお母さん?)は主人をなくし、ひとり暮らしをしていました。
50人の娘を見て、大感激。
さっそく一緒に暮らします。
そして、ここまで立派に育ててくれた、川下のお母さんに感謝し、川下のお母さんに親孝行するように言います。

50人の娘たちは、川上と川下を行ったり来たりしながら、ふたりのお母さんが亡くなるまで、親身に親孝行しましたとさ。

めでたしめでたし、と言うには、働きすぎて早世したお父さんがお気の毒ですが…。

母娘の絆の物語でしょうか。

女の子を産んで育てよ、という奨励から、ひなまつりの起源になったのかもしれませんね。
表紙の絵がなんともインパクトがあって、可愛いです。