先日、チョコちゃんが貸してくれた絵本のご紹介です。
この感動は、私の文章では伝わらないかもしれません。
ぜひ、このご紹介文を読まず(笑)、実際にお読みいただきたいです。
むかしむかし大むかし。
ある晴れた日に、アンキロサウルスの赤ちゃんが生まれました。
でもひとりっぽち。
さびしくて泣きながら歩いているとき、
「いひひ、おまえ うまそうだな」
とよだれをたらたら流しながら近づいてきたのは、ティラノサウルス。
ぱくっと飛びかかろうとした、その瞬間、
アンキロサウルスがティラノサウルスの足にしがみつきます。
「おとうさーん」
びっくりするティラノサウルス。
アンキロサウルスは、
「おまえ うまそうだな」と言われ、自分の名前を「うまそう」だと誤解してしまったんです。
自分の名前を知っているのは、おとうさんだからだよね?
草を食べながら、
「ぼく、いっぱいたべて、おとうさんみたいになるんだ」
というアンキロサウルスに、ティラノサウルスはほろり。
アンキロサウルスは、草を食べないお父さんに、毎日赤い実をとってきます。
ティラノサウルスは、アンキロサウルスを、他の肉食恐竜から守り、体当たりやしっぽの振り方、吠え方を教えます。
そうして父子の絆は日に日に強くなっていくのですが。
「ぼくもおとうさんみたいになりたい」というアンキロサウルスが、けっして自分のようになれないことを、なる必要がないことを、ティラノサウルスは知っています。
本当の家族のもとへ返さなくては。
今さらお父さんじゃないとは言えないティラノサウルス。
どうやってアンキロサウルスを家族のもとへ返したでしょう。