おまえ うまそうだな | アトリエぽーぽー

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『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

先日、チョコちゃんが貸してくれた絵本のご紹介です。


この感動は、私の文章では伝わらないかもしれません。
ぜひ、このご紹介文を読まず(笑)、実際にお読みいただきたいです。

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むかしむかし大むかし。
ある晴れた日に、アンキロサウルスの赤ちゃんが生まれました。

でもひとりっぽち。

さびしくて泣きながら歩いているとき、
「いひひ、おまえ うまそうだな」
とよだれをたらたら流しながら近づいてきたのは、ティラノサウルス。

ぱくっと飛びかかろうとした、その瞬間、
アンキロサウルスがティラノサウルスの足にしがみつきます。

「おとうさーん」

びっくりするティラノサウルス。

アンキロサウルスは、
「おまえ うまそうだな」と言われ、自分の名前を「うまそう」だと誤解してしまったんです。
自分の名前を知っているのは、おとうさんだからだよね?

草を食べながら、
「ぼく、いっぱいたべて、おとうさんみたいになるんだ」
というアンキロサウルスに、ティラノサウルスはほろり。

アンキロサウルスは、草を食べないお父さんに、毎日赤い実をとってきます。
ティラノサウルスは、アンキロサウルスを、他の肉食恐竜から守り、体当たりやしっぽの振り方、吠え方を教えます。

そうして父子の絆は日に日に強くなっていくのですが。

「ぼくもおとうさんみたいになりたい」というアンキロサウルスが、けっして自分のようになれないことを、なる必要がないことを、ティラノサウルスは知っています。

本当の家族のもとへ返さなくては。

今さらお父さんじゃないとは言えないティラノサウルス。
どうやってアンキロサウルスを家族のもとへ返したでしょう。