9月いっぱい、アトリエぽーぽーは休校することにしました。
小学生の感染者が増えてきたので心配です
生徒さんに会えないのはさびしく、生きる光を失ってしまいそうですが、安全のためなので致し方ありません。
当面、このブログで、生徒さんと一緒に絵画のお勉強をしようかな、と思っています。
「えー、美術の勉強は苦手〜」
うん、わかるわかる。
学校の美術は、作品名、作者名、時代を暗記する、ですもんね。
暗記はいっさい不要です。
絵を見て楽しみましょう。
今日の絵はこれです。
きらびやか〜。
フランソワ・ブーシェという画家が描いた『ポンパドゥール夫人』です。
画家フランソワ・ブーシェは、あまり聞いたことがないかもしれません。
当時は売れっ子で、宮廷のご夫人たちに「私も描いてー」と人気だったのですが…、わけあって没落してしまいます。
そのわけは、またあとで。
ポンパドゥール夫人は、聞いたことがあると思います。
パン屋さんの名前の由来になっています。
この文字の中に、模様があります。
これは植物をかたどった模様で、
ロココ調
の代表的な図柄です。
ロココ調といえば、こんな感じ。
くにゃりとした脚は「猫脚」と呼ばれています。
ヨーロッパでは当時、産業革命により、工場製品が世の中にどんどん出てきました。
芸術家たちがそれに対抗し、「こんなくねくねした線は、工場では作れないはずだ」「こんなゴテゴテした装飾は、工場ではできないはずだ」と、ロココ調を考案しました。
それを宮廷で発展させたのがポンパドゥール夫人だったのです。
高級そうでしょ?
ええ、高級だったんです。
国民の税金を使いすぎて反感を買い、彼女の没後、ロココ調はあっという間に廃れてしまいました。
画家のフランソワ・ブーシェも、一緒に。