神聖ローマ帝国『ルドルフ二世』はこんな人。
ジュゼッペ・アルチンボルドが描くと…。
盛りすぎっ!
一度見たら忘れられない衝撃的な絵。
描かれたルドルフ二世は「これのどこが俺なの?」と、怒らなかったのでしょうか。
ジュゼッペ・アルチンボルドは、「収穫の神ウィルトゥムス」として描いたそうです。
なのでルドルフ二世も喜んだと伝わっています。
この時代、豊作なら、皇帝のおかげだと、民衆の尊敬を集めることができました。
またここに描いてある野菜や果実は、珍しいものや、海外から輸入されていたものもあり、富の象徴でもあったようです。
ジュゼッペ・アルチンボルドは他に『四季』が有名です。
『春』
『夏』
『秋』
『冬』
春は若者、夏は青年、秋は熟年、冬は老年、の寓意になっています。
また、季節はめぐりますから、子孫繁栄を祈っているのではないかと言われています。
他に『四元素』の連作もあり、
『四元素ー大地』
『四元素ー水』
絵がうまいだけにリアルすぎて気持ち悪いです
が、これだけ多くの作品が遺されているということは、それだけ世の中に受け入れられていたということでしょう。
この手法、浮世絵の「寄せ絵」に似ていますね。
歌川国芳の寄せ絵は、ご覧になったことがあるのではないでしょうか。
タイトルも面白いです。
『見かけは怖いがとんといい人だ』(現代仮名)
『年寄のような若い人だ』(現代仮名)
歌川国芳の門下だった歌川芳藤の
『子猫を集め大猫にする』