先日猫の絵ベスト10をしたので、今回は犬の絵ベスト10です。
基準は私の好みです。
『子犬図』円山応挙
この、コロコロもふもふ感!
墨で一筆描きしたような黒犬に、熟練を感じます。
『爐邊』竹内栖鳳
「ろべ」と読み、囲炉裏のそば、という意味です。
手前にあるのは火かき棒ですね。
うーん、竹内栖鳳のこっちも可愛い
『犬』
日本画が続きますが、どうしてもこの人は外せません。
長沢芦雪です。
『白象黒牛図屏風』の、牛のお腹のあたり、
クローズアップすると…。
なんて可愛いの!
人間の言葉で話しかけてきそうですよね。
『学校帰り』チャールズ・バートン・バーバー作
雨が降っているので傘を持ってお迎えにきたものの、雨があがってしまった、そんな絵でしょうか。
女の子のコートや帽子、おしゃれですよね。
チャールズ・バートン・バーバーは、「子ども+動物」を本当に可愛く描く人で、1枚を選び出すのが困難。
たとえばこれとか、
これとか(薬でも飲んでいるのかな、このまずそうな顔は)。
19世紀、写真が浸透してきて、肖像画はだんだんお役目御免になってきます。
そこでカメラでは撮れないシーンや、動物との戯れを描くようになったのかもしれません。
『アンドレ・ボナール嬢の肖像』ピエール・ボナール作
ピエール・ボナールの妹です。
育ちの良さそうな犬じゃないですか。
ピエール・ボナールも犬の絵をたくさん描いているのですが、これは全体の配色が綺麗でお気に入りです。
『小さなパグ』カール・ライヒェルト作
パグの毛並みの質感がすごい。
触ってみたくなります。
『3匹の子犬のいる静物』ポール・ゴーギャン作
『タマ 日本犬』エドゥアール・マネ作
タマは猫の名前でしょう?
イタリアの政治家アンリ・チェヌルスキが日本旅行したときに持ち帰った「狆」だそうです。
前に転がっているのは日本人形なんですって。
この頃の日本贔屓がわかりますね。
ルノワールも同じ「タマ」を描いています。
『犬の顔』エドヴァルド・ムンク作
ムンクは犬を飼っていたそうです。
エアデールテリアではなかったかと言われていますが。
これ、エアデールテリアに見えます?
あ、10枚になってしまった。
でもどうしても、これ。
犬というより、全体の静謐さが好きなんです。
ジャン・ルイ・フォラン『釣り人』
あともう1枚おまけで加えさせてください。
キャシアス・マーセラス・クーリッジが、葉巻の広告用に描いた「ポーカーをする犬」シリーズのうちの1枚。
『必要な友だち』
ご注目して頂きたいのは、この部分。
ひゃー、足で渡してる〜。
可愛すぎる〜。
しかし、まわりの犬みんなにバレているみたいですよ。