犬の絵ベスト10 | アトリエぽーぽー

アトリエぽーぽー

『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

先日猫の絵ベスト10をしたので、今回は犬の絵ベスト10です。

基準は私の好みです。

今回も順位はなしで、お気に入り10枚ということで。
 

『子犬図』円山応挙

この、コロコロもふもふ感!

墨で一筆描きしたような黒犬に、熟練を感じます。

 

『爐邊』竹内栖鳳

「ろべ」と読み、囲炉裏のそば、という意味です。

手前にあるのは火かき棒ですね。

 

うーん、竹内栖鳳のこっちも可愛い

『犬』

 

日本画が続きますが、どうしてもこの人は外せません。

長沢芦雪です。

『白象黒牛図屏風』の、牛のお腹のあたり、

 

クローズアップすると…。

なんて可愛いの!

人間の言葉で話しかけてきそうですよね。

 

『学校帰り』チャールズ・バートン・バーバー作

雨が降っているので傘を持ってお迎えにきたものの、雨があがってしまった、そんな絵でしょうか。

女の子のコートや帽子、おしゃれですよね。

 

チャールズ・バートン・バーバーは、「子ども+動物」を本当に可愛く描く人で、1枚を選び出すのが困難。

たとえばこれとか、

 

これとか(薬でも飲んでいるのかな、このまずそうな顔は)。

19世紀、写真が浸透してきて、肖像画はだんだんお役目御免になってきます。

そこでカメラでは撮れないシーンや、動物との戯れを描くようになったのかもしれません。

 

『アンドレ・ボナール嬢の肖像』ピエール・ボナール作

ピエール・ボナールの妹です。

育ちの良さそうな犬じゃないですか。

ピエール・ボナールも犬の絵をたくさん描いているのですが、これは全体の配色が綺麗でお気に入りです。

 

『小さなパグ』カール・ライヒェルト作

パグの毛並みの質感がすごい。

触ってみたくなります。

 

 

『3匹の子犬のいる静物』ポール・ゴーギャン作

西洋画はもともと輪郭を描かないのですが、ポスト印象派あたりから、描く人が現れます。
浮世絵の影響だとも言われています。

 

『タマ 日本犬』エドゥアール・マネ作

タマは猫の名前でしょう?

イタリアの政治家アンリ・チェヌルスキが日本旅行したときに持ち帰った「狆」だそうです。

前に転がっているのは日本人形なんですって。

この頃の日本贔屓がわかりますね。

 

ルノワールも同じ「タマ」を描いています。

 

『犬の顔』エドヴァルド・ムンク作

ムンクは犬を飼っていたそうです。

エアデールテリアではなかったかと言われていますが。

これ、エアデールテリアに見えます?

 

 

あ、10枚になってしまった。

でもどうしても、これ。

犬というより、全体の静謐さが好きなんです。

ジャン・ルイ・フォラン『釣り人』

 

 

あともう1枚おまけで加えさせてください。

キャシアス・マーセラス・クーリッジが、葉巻の広告用に描いた「ポーカーをする犬」シリーズのうちの1枚。

『必要な友だち』

 

ご注目して頂きたいのは、この部分。

ひゃー、足で渡してる〜。

可愛すぎる〜。

しかし、まわりの犬みんなにバレているみたいですよ。