アトピーの方は、玄米は厳禁です。
絶対に食べないで下さい。



なぜなら、アトピー患者の体は、いわゆる「消化不良」の状態にあるからです。
「消化不良」だからこそ、未消化なものが腸管を通過して血液中に取り込まれてしまい、肌に噴出してくる、あるいはそれに対して体が攻撃をしかけるわけです。



「消化不良」を解消したからこそ、入院治療で完治していった人々は、治っていったのです。



「消化不良」であるところに、難消化性の玄米を食べようものなら、更に体に負担をかけてしまいます。



「栄養を摂らなきゃ」



というお気持はとてもよく分かります。



しかし、アトピーというのは一種の「過栄養」の状態であるという前提に気づいて頂きたいと思います。



「何らかの栄養素が欠乏している」



という考えを持つのをやめ、
(リノール酸を)「摂りすぎている」という発想に切り替える必要があります。



事実、入院治療の現場で7割以上の重症患者が完治したのは、「過栄養に陥っている」ということをきちんと認識して、これを解消したからなのです。





ここで、ネット上の声を見てみますと、

「1日2食で治った」
「断食して治った」

という声がちらほら見られます。



これは正に、「過栄養」を解消したからであると考えられます。



結果としては、アトピーを改善側に導くことになるでしょう。



しかし、「1日2食」や「断食」というのは“やり過ぎ”です。



避けるべきものをピンポイントで避けるのではなく、何もかも避けてしまっている。
何がポイントなのかを認識していないままに。



そして、ポイントを抑えていないこともあって、全然効果がないこともあるでしょうし、体重の大幅な減少、肌のやつれ、頭がボーっとする、といった問題も出てくることになります。



ですので、「1日2食」や「断食」は、絶対に行わないで下さい。



「脳トレ」で有名なでいらっしゃる、東北大学教授の川島隆太先生が、
「朝からきちんと食事を取ることで、脳機能が発達し、成績にも反映される。」
と仰っていますし、



断食なんかしたら、生活に支障が出てしまいます。



体が思うように動かず、頭がぼんやりしてしまうほどの腹ぺこ状態が続くことや、筋肉が急激に減ることを、体は決して求めてはいません。



ですから、基本的な食生活をすることがまずは大事です。



必要な栄養素はきちんと取る。
そして、過剰に摂ってしまっているものだけをピンポイントで避ける。



これが基本です。



この、「きんちとした食生活をする」ということが前提ではあるのですが、
まあ「過栄養」に陥っていることは確かです。

(だからこそ、これを解消することで多くの人が完治しているのです)



過栄養の状態を脱するまでは、ひとまず、脂質とタンパク質を中心に、少なめにするのが良い、というのが原則です。



量が「適量」(腹八分とか腹九分)であることと、「消化」がきちんと行われることが大事です。



こうした前提を押さえた上で、
“玄米”について考えて見ますと、



玄米は強烈なほどに“難消化性”です。



栄養も豊富だし、なかなか消化できない。



ですから、体に負担をかけます。



というわけで、玄米は絶対に厳禁です。



入院治療においても、その様に徹底指導されます。







逆に、「玄米がアトピーにいい」という発想はどこから来ているでしょうか?



それは、


「なんとなく、しっかり栄養を摂らないといけないと思うから」



という、人間としてごく普通の発想から来ていると思われます。
この発想そのものはとても良いものです。



「きちんと栄養を摂ろう。体にいいものを食べよう。」



これは非常にすばらしいものです。
ぜひ、引き続き大切にして頂きたい考え方です。









しかーーーーーーし!



アトピー(リノール酸の過剰摂取に伴う、タンパク質などの代謝不良)の状況下では、まずは「リノール酸とタンパク質の過剰摂取をやめること」に主眼を置いて下さい。



リノール酸の摂取過多は、その代謝物による直接的な炎症の誘起に加えて、それ(リノール酸摂取過多)を起因とするタンパク質の消化不良を引き起こすのです。



だから、“玄米は絶対に厳禁”です。



通常のお米を食べてください。



そして、全身を症状が覆うほどの重症の方は、“お芋”の類が良いです。(←サラリと言いましたが、大事な根拠がありますので、このブログで後述します。)